山の頂から

やさしい風

モンテ・フジ

2009-04-26 22:12:24 | Weblog
 
 「あれが富士山よ」ペルー人の男女5人に指を差して教えた。
朝、思いのほかに激しく降った雨。午後、漸く晴れ間が出たものの、
真冬の空っ風を思わせる風の一日。
通りで富士山が姿を見せる訳だ。

 午前中は、本当にボチボチの御客さん。
人手を頼んでどうなる事やらと気を揉んだ。
6時の閉店までの数時間が今日の稼ぎ。真、お天気には泣かされる。

 閉店の掃除をしているとペルー人が缶ジュースを飲みながら、
何やら店の前でお喋りを始めた。日系人も混じり見た目は日本人。
で、話の輪の中に割って入り込み富士山を教えたのだ。
4人の男女は「キャッ、ホント!どれどれ~<」とはしゃぐ。
が、一人の男性は「毎日見てるよ」と得意げに言った。
聞けば市内に住んでいるらしい。日本語も流暢だ。

 ペルーは国内でありながら季節が3つにもなること、
日本に比べ起伏のある国であること、夏の気温は29度。
日本より住みやすいよなどと淀みのない日本語が続く。
富士山は静岡県ですよねなどと地理も理解している。
どんな仕事をしているのか聞きはしなかったが、
飲み終えたジュースの空き缶を、「すみません、捨ててください」などと、
マナーにも好感が持てた。

 会話はスペイン語らしいので、「富士山って何て言うの?」と質問したら、
「モンテ・フジって言うのですよ。モンテは山という意味ね」
異国の人と会話するということは、不思議と距離感が縮まる。
それにしても、少しの間に外国人が増えたもんだぁ・・・・



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