山の頂から

やさしい風

桜・喧噪のなかで・・・

2009-04-09 00:20:43 | Weblog
 「もう、1時間も待っているよ!」と、
年配の御婦人に気色ばんで抗議された。
実際にはそんなにお待たせはしていないのだが、
喧噪のなかで皆が右往左往していると、
お客様は苛立ちを感じるのであろう。
一生懸命やるのだが、中々捌けないのが現実である。
お出しする寸前でキャンセルされた。残念!!

 今年は天候に恵まれ、平日にも拘らず人の出が多い。
本当に有難いこと。だが、ご期待に添えず心苦しい。
「どうも~~」団子と焼鳥を食べ終わって、ご夫婦が店を出た。
「ありがとうございました!」笑顔で送り出したが会計が済んでない。
恐らく、先に支払いを済ませたものと勘違いをされたのだろう。
ゆったり歩いて行く背中に、声を掛けることが出来なかった。
恥をかかせるなと夫も言う。

 何しろ混乱の中では色々な出来事が起きるのだ。
他店で買って食べた物のゴミの始末を頼む人、
駐車場に無断駐車して他の店の土産を買って帰る人など、
本当に胃が痛くなるようなことの連続である。
ああぁと思いながらも、「美味しかったよ、また来るね~」の、
お客様の一言で気を取り直す。
毎日が勉強であり、人生の修業でもある。

 今夜の月は満月にあと少し。
ぼってりと桜の花が着いた枝ぶりの間から、
月を垣間見る。しみじみと父のいない春の寂しさを感じる。
父さんの眠る寺の十数本の桜が、
言葉に尽くせないほどに見事だと母が電話で言ってきた。
さくら・桜・サクラ・・・・



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