活動の日々

自閉症スペクトラム関連を中心とした、対外的な活動を綴っていきます。

学校訪問から

2013-06-09 | 日記
当ブログをご覧頂きありがとうございます。尾串光康です。

前々回の記事で、特別支援校へ訪問予定があると記載しました。そして、先週、保護者の方の依頼で、ひまわりの会の代表として、東京のS区にある特別支援校(中等部)へ訪問してきました。

流れとしては

「教育相談担当の先生との面談」→「3・4時間目の授業の見学」→「担当の先生との面談」→「給食見学」→「5時間目の授業の見学(時間満了により途中退出)」

でした。

去年も、同学校を見学していたこともあってか、非常にオープンな雰囲気で、先生方も積極的に質問してくださいました。
そこで、私の担当している児童の、教材の活用方法や、課題の際の個別の支援方法などの助言をしてきました。
先生方とお話をする時間を沢山設けることができ、今回の学校訪問は、私としても非常に意義深く思いました。

先生との話の時間、そして、助言は非常に大切です。
ただ単に学校へ訪問し、子どもの評価をとるだけでは訪問の意義は薄いと思っています。
具体的な助言を行うことが、その意義の成就につながります。

助言のテーマとしては、実際に私が個別指導を行なっている際の様子と、学校での様子と照らし合わせ、子どもの相違点はどこか、その際の指導手続きや教材・環境設定の相違点はどこなのかを探すことです。それが分かれば、その相違点を修正し、どのようにすればより子どもが能力を発揮することができるのかも、おのずと見えてきます。

当然ですが、個別での指導のほうが、集団での指導よりも、子どもの能力を発揮させることができます。

○「個別」→「般化」これは指導上当たり前の考え方です。

そして、「個別で設定した方法を、集団の中でも用いる」ことで、より子どもはスムーズに継続して能力を発揮することができます。

しかし、学校で完全な「個別」の時間を設定することは、なかなか困難なことかと思います。
そこで、「個別」での指導の機関と、「集団」での指導の機関が情報を共有し、連携をとっていくことは大切なことと思います。

実際に機関同士が連携を撮っているという話はあまり聞くことはありません。それほど現状のシステムでは困難なのでしょう。

しかし、少しずつ変わってきているとも感じます。

実際に、都内のM区の支援校では、毎年私が担当している教え子の先生方が、私が子どもへ指導している現場を撮影し、先生方でミーティングの際に活用されています。
また、S区では、普通級のケースで、教え子が通っている間毎年訪問していたこともありました。

そして、上記に記載したケース全ては、保護者の方が献身的に学校に働きかけた結果でもあります。

現在の教育システムの性質から、学校側が外部の機関と積極的にコンタクトをとる、そのシステムが構築されるには、まだ相当な時間が必要でしょう。
しかし、決して簡単な道のりでは無いでしょうが、保護者の方が学校へ働きかければ、実現できる可能性が高まります。

機関同士の連携のシステムが普及されるために私ができることは決して多くはありませんが、これからも私もできることを最大限頑張っていきます。

最新の画像もっと見る