クローゼット・ルーム

No stockings, no beauty.

2017年回顧 ~他人事

2017-12-30 10:22:28 | 日記
小泉首相が「痛みを伴う改革」を掲げてから十数年経ちました。安倍政権が安定し、その改革は実現しつつあるように思います。しかし、小泉旋風を熱狂的に迎えた人たちは、その「痛み」が自分に来る、自分が割を食うと想像したでしょうか。今、年金など社会保障にその「痛み」が現実化していると思います。

・バブリー
平野ノラという芸人が種に用い、それがうけたのは、バブル崩壊による不景気が過去になったからかもしれません。
私自身バブル景気を知らない世代で、崩壊後の不景気を体感していますから、バブルに否定的な感覚を持っています。その影響は今も消えていません。バブルを謳歌した世代、バブル崩壊後を知らない世代にうけているのかもしれません。割を食った世代からすると、他人事のような気がします。
静香さんは「本当にバブリーなのは荻野目洋子ではなく荒井由実」とおっしゃっていました。なるほど、好景気に生活を支えられた表面だけの豊かさという点では、バブリーです。もちろん、歌謡曲、流行歌があまり現実ばかりを追い求めのも辛いことですが、空虚であることは静香さんのご指摘通りだと思います。

・保育園の騒音
小池都知事は、騒音を理由に保育園建設に反対する周辺住民について聞かれたとき、「反対者もオギャーと泣く子供だったでしょう」と答えました。
よく「自分だって騒いでいただろう」と言う人がいますが、おとなしい子どももいます。他人は自分と同じではありません。子どもの頃、家の中で走り回っていた子どももいるでしょうし、「家の中では走るな」と言われて育った人もいるでしょう。双方が自分の「基準」を振り回してもどうにもなりません。
小池都知事の返答は全く頓珍漢ですが、要は上記と同じです。
ドイツでは子どもが発する声は有害な騒音ではないと決められたそうです。住宅事情が違うので参考になるのかどうか分かりません。高周波数の方が遮音効果が得られやすいと聞いたことがあります。
私はどうしたらいいのかアイデアを持っていません。しかし、設置する側、仲介する人、近隣住民がそれぞれが他人事としていたらいつまで経っても平行線です。その中で一番役目が重いのは仲介する人だと思います。

コメント (3)

2017年回顧 ~人文学の軽視

2017-12-29 13:44:19 | 日記
近年、文科省が国立大学の人文系の学部を大幅に削減する方向を主導しています。国際競争のために理系の予算は減らせないのでその分を捻出しようということですが、これを「役に立たない」学問は無駄だというような短絡的な思考に結びついています。その弊害が形を持って現れたと思います。

・看護学生の死体遺棄事件
ある地方公立大学看護学部の学生が、嬰児を実家近くの茶畑に遺棄したというショッキングな事件がありました。
この大学の先生に聞いた話ですが、この県では人文学のような「役に立たない」学問は不要だという風潮が行政のみならず県民一般にも根強く有り、看護教員はそれを公言してはばからないそうです。
看護学は、まさに「役に立つ」知識(学問かどうかは疑問)で、どうもその「役に立つ」知識を使って事に及んだらいしいと言われています。
よく「命の尊さを教える教育が必要」と言いますが、人間であれば教えられるまでもないことです。ですから、この学生はどこでもいつの時代でも一定数存在する「例外」なのでしょう。教育との因果関係を証明することはできません。
この学生に何が欠けていたのかは分かりません。しかし、「役に立つ」ものだけを必要とする風潮に対する強烈な「皮肉」だと思います。

・韓国による「慰安婦」合意破棄の動き
これは一言で済みます。韓国は歴史を学問として見ることができない国です。
もちろん、約束というものに対する認識の欠如もあります。これは、虐げられた人々が自己のアイデンティティを保つためには、事実を自分の都合のいいように解釈し、時には「無かったこと」にする姿と同じです。魯迅『阿Q正伝』にこのことが象徴的に描かれています。しかし、それに気づくことはなさそうです。自らの浅はかさが隣国に迷惑を掛け続けています。それは北も同じです。そして、それがいつの日か自らにふってかかる災厄となるかもしれません。
文学や歴史を学んでいればこのような愚行はなかったかもしれません。

人文学が「役に立たない」かどうか。それは「人文学なかりせば」と思考すれば自ずと答えが出るでしょう。
我々は自分や自分をとりまく世界をどのように捉えるかを、自然科学的手法、社会科学的手法、人文科学的手法を総動員します。その結果得られたのが現在の生活です。たとえば自然科学だけでは、自由平等はもたらされなかったでしょう。

人文学を「役に立たない」とするのは、物事への洞察が浅いからです。
コメント (3)

2017年回顧 ~問題解決

2017-12-28 08:56:59 | 日記
今年ももう残り少なくなりました。いろいろあった年ですが、キー・ワードをたよりにふりかえってみたいと思います。

・小池人気失墜
私はもともとこの人の政治姿勢に大いに疑問でした。それは何回か書いたとおりです。
都議会議員選挙の勢いを借り、一気に国政に手を入れようともくろみましたが、結果は大失敗に終わりました。「排除発言」がその原因になったと言われたりしますが、それは根本的な理由ではなく、小池氏の問題解決能力の無さにあると思います。
問題を提起したことを評価する人もいますが、問題提起なら政治家でなくともできます。政治に求めるものは、問題の「提起」ではなく「解決」です。都知事になって何を解決したか。かりに一国の首相になったとして、何をどうしたいのかさっぱり分かりませんし、その能力があるようにも見えません。そこが最大の原因ではないかと思います。
それから、人を見抜き、人をうまく動かす能力も欠如していると思います。リーダーになる人の必須のししつではないでしょうか。

・ノーベル平和賞
NGO団体核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)が受賞しました。趣旨に異論はありませんが、核兵器が戦争抑止に役立たないことを主張しないと目的は達せられないと思います。核抑止力を批判するだけではなく、核保有が戦争の抑止になっていないこと、または核廃絶が戦争を起こさないことにどうつながるかを理論的に説明しなくてはならないということです。なぜ核を持つのか、核保有国は戦争抑止を挙げます。仮に核兵器が廃絶されても、それがために戦争が防げないのでは本末転倒です。
日本人で核廃絶に反対する人はほとんどいないでしょう。しかし、オオカミの群れの中に丸腰で放り込まれることを肯う人もほとんどいないでしょう。
もちろん、この団体はキャンペーンなので問題提起だけでいいでしょう。結果責任を負う必要もないでしょう。理想を掲げることが存在意義です。そのことを否定する気持ちは毫もありません。
ただ、特定の国を批判する際には、その不安に向き合う姿勢も同時に示さなければ反発を買うだけですし、核保有国のテーゼに真っ向から立ち向かわなくては、問題解決に向かうことはできないのではないかと思います。
コメント (5)

政治家ってどうしてあんなに教養がないのでしょう

2017-06-25 22:37:59 | 日記
あるサイトでこんな記事を見ました。

「横文字」を多用することを聞かれた某知事が
「横文字になるのは日本にそのコンセプトがないからだと思いますね」
と答えたとか。

じゃあ、次の発言はどう説明するのでしょう。

13兆円というスウェーデン一国に匹敵するこの東京都の予算を>ワイズ・スペンディング賢い支出にしていかないといけない。

今後の社会保障やインフラの維持更新など、都は膨大な財政需要を抱えております。まさしくワイズ・スペンディング賢い支出が求められる中、「新しい東京」の実現に向けた真に必要な投資を積極的に行う。

誰もが希望と活力を持って安心して生活し、日本の成長のエンジンとして世界の中でも輝き続けるサスティナブル持続可能な首都・東京を創り上げることであります。

「アウフヘーベン」というのは、一旦立ち止まって、そして、より上の次元にという、日本語で「止揚」という言葉で表現されますが、これまで安全、安心、法的、科学的、さまざまなチェックが行われてきました。


まるで文選読みです。
(注:漢文訓読における読み方の一。同一の漢字・漢語をまず音読し、さらに重ねて訓読する方法。「細細腰支」を「さいさいとほそやかなるようしのこし」と読む類。「文選」を読むのに多用されたところからいう。)

「横文字」を出した後で日本語で言い換えてますよね。概念が無いなら言い換えは出来ないはずです。

さらに

「日本のメディアは日本語に守られすぎで、煮詰まっていると思いますね。日本語の論理だけで回していると、世界はもっと動きが早いですよ。乖離してしまう」

ご自分も日本語の論理で回しているじゃないですか。
日本的な「論理」と日本語の論理を混同してるのでしょうか。

こういう教養の無い人が教育や学問を語るようになったら世も末です。内容には口を出さないで大学を作る方がまだましです。
コメント (10)

記事の公開について

2017-05-22 11:26:04 | 日記
ご意見ありがとうございました。

結論から申しますと、記事は原則公開とします。ただし、ウエルトやつま先などが鮮明なものについてはPWを設定することもあります。また、一定期間経過した画像は削除ないし縮小します。

私としても、説明には画像が必要なので、できればこういうことはしたくないのですがやむを得ません。
画像には右クリック保存制御をしてあります。しかし、万全ではありません。実際、私自身画質を落とさずこの制御を破る方法を知っています。

なお、最近の記事については、モデルさんの了解を得て一部画像を残しましたが、過去のものは削除しました。
コメント (2)