鳩山テラス


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残雪の越後駒ヶ岳             2017年5月2日 ( 日帰り )

2017-05-18 | 

 

 
奥只見・銀山平 ― 道行山 ― 越後駒ヶ岳 ― 道行山 ― 銀山平
                                                  新潟県 
              

 2年程前、ヤマケイの紀行文で知った越後駒ヶ岳。豪雪地帯の山らしく、春なお豊富な雪をたたえる掲載写真に心を奪われ、以来、この時期に一度訪ねてみたいと思っていた。そして今年の5月連休の雪稜歩きをここに決め、奥只見湖側の銀山平から日帰り往復で臨むことにした。安定した天気のもと、機動力を発揮するため、小リュックに最小限の雪山装備で出掛けた。

 

 午前4時、まだ静寂に包まれた関越道・小出ICに到着。降りてすぐのコンビニで食料を調達し、奥只見シルバーラインへと車を走らせる。ダム建設用に作ったというこの道路。30分程も続く長いトンネルに、あらためて建設当時の凄さを感じつつ、地下水で濡れたゴツゴツの路面を走行。その間、前後に車は無く、途中1台すれ違っただけだった。

 銀山平はまだ道路の除雪が済んで間もない感じで、石抱橋付近も路肩には2メートル程の雪壁が続く。しばらくは車を駐車する場所を探して付近を走るが、結局、監視小屋前の雪の壁にぴたりと寄せた。

 
                        荒沢岳方面を望む

 ガイドブックどおりに、しばらくは河原の雪原を進む。それが狭まるところでいったん車道らしき所によじ登り、あとは川に沿って水平に付いているトレースを忠実にたどった。

  1時間程歩いたところで尾根に取り付き、雪深い急登が始まるが、行く手に広がる青空にそれほど辛くは感じない。登りきった所で、3人組のパーティーと2人連れのスキー登山者とが一緒になり、道行山へと方向を少し変えて上を目指す。
 途中、土の出ている箇所が10分程度続き、ここを越えてひと頑張りで道行山に着いた。
                  
 ここから眺める越後駒ヶ岳はまだたっぷりと雪をまとい、広々とした雪稜が山頂直下の大斜面へと続いていた。青空のもと、穏やかに広がるこの光景は、これから今日一日の楽しみが保証されているかのようだ。
 思った以上に山頂は遠く、高く、日帰りハイクはきついのかもしれないが、時間の許す限り足を延ばしてみよう。

 
                     道行山付近からの越後駒ヶ岳



                     道行山付近からの中ノ岳

 小倉山はピークの下をトラバースして進み、越後駒ヶ岳への斜面がさらに近づくと、そこを先程一緒になった人達が取り付いているのが見える。歩いて来た方を振り返っても人影は無く、今日はこの数名だけでこの山を貸切りだ。

  前駒の急斜面に取り付く。先々月の阿弥陀岳の急斜面を経験したばかりなので、余裕で登れるが、雪に裂け目がいくつもあり、中には結構深くヤバそうなものもあった。
 更に登り詰め、わずかな平地に建つ駒ノ小屋(無人)に到着した。ここにはスキーが何本も立て掛けてあって、小屋をベースに目の前の大斜面を楽しむ人達の姿がたくさんあるのかと思っていたが、誰もいなかった。



                        山頂まであとわずか 

 ここはこのまま通過で、先に山頂を目指す。大斜面を登り始めて、ふと気配を感じて振り返ると、下から山スキーを履いて登って来た人がいて、その人に続いて山頂に立った。時刻は11時30分。道行山でここを眺めていた時には、下山のタイムリミットを14時にしようと思っていたから、昼食をとりながらこのままのんびり出来そうだ。

 平らな山頂からは360度の眺望を楽しめた。東方向の荒沢岳から時計回りに、燧ケ岳、平ヶ岳、中ノ岳、巻機山、谷川岳、八海山、守門岳、浅草岳がぐるっと見渡せ、それらの遠方には遠く北アルプス、妙高、飯豊などの峰々が輝いている。そして日本海側に佐渡もその姿を確認できた。

 
              なだらかな山頂から中ノ岳方面を望む。 遠くに平ヶ岳、燧ケ岳が見える。

 山頂の北側には、今登って来た駒ノ小屋前の斜面とは別に、もう一つスキーに適した大斜面があるらしい。山頂で一緒になった人とその滑り出し地点まで行ってみると、そこは下が見えない程の急斜面だった。

 滑降の準備をはじめたその人と
「では、お気をつけて」
と別れ山頂まで戻るが、滑り出した1分ほど後に再びその地点までのぞきに行くと、もう遥か下の谷を見事なシュプールで滑っていた。滑走が終わったようなので、上から大きく手を振ってみたが、はたして見えたかな・・・?

 


 帰路には恒例の尻セードに挑む。駒ノ小屋に向かって下る傾斜はなかなかのスリルで、スピードが出過ぎて制動をかけるほどだった。今まで経験した中で、一番の距離とスピードをマークしたように思う。

 小屋に降り着く手前で、さっき山頂から滑降した人が再び登って来た。聞けばもう1、2本滑ると言う。雪質が滑り易くて最高!!とのことだった。

 
                   尻セードの跡が残る山頂直下の大斜面



                          あ、滑り降りてきた!    



                          見事なシュプールW


 道行山までの広い尾根下りは、尻セードをしたり写真を撮ったりと、時間をかけながら楽しく下った。いつの間に上から滑って来たのか、再び先程の山スキーの人に追い抜かれ、また、下からは駒ノ小屋泊まりと思われる登山者数名とすれちがい、結局は15人位の人達で、今日のこの山を楽しんだようだ。

 道行山で陽の傾き掛けた越後駒ヶ岳を最後に振り返れば、あとは銀山平へ向けてぐんぐん下るだけだ。他のトレースを頼りに往路とは違う支尾根で下ったりもして、16時に尾根の取り付きまで降り着いた。
 陽も稜線の向こうに沈もうかという頃、満ち足りた一日を思い返しながら、もうひと頑張りの銀山平を目指した。

   
           駒ノ小屋                                        雪山の休日

 

      *       *       *       *       *       *

 

 今回訪れた上越国境の北側は、初めての山域であり、今まで想像の中でしかなかった山や里の様子を実際に見れたのは良かった。自宅からのアプローチも思ったより楽で、これなら何度も足を運べそうだ。
 越後駒ヶ岳の広大な残雪の上は、山上の楽園スキー場を貸し切りで遊ぶようなもので、スキーでなくても充分に楽しめる。(スキーで遊べたらもっと楽しいだろうが・・・)

 そして今回の山行で初めてGPSを使ってみた。自分の居る位置が地図上で一目瞭然に分かるだけでなく、今朝、往路でとった軌跡も表示されているので、帰路はあえて別のルートを取ってみたりと、安心だけでなく、遊び心もかなえられるなかなかのスグレモノだ。登山道が雪で覆われて見えない雪山でこそ、その威力を発揮するツールだと思った。



銀山平 5:30   ―   尾根取り付き点 6:30  ―  道行山 8:50  ―

 ―  越後駒ヶ岳 11:30  ―  道行山 15:10  ―  銀山平 17:00

 

 

 

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