約2ヶ月後の3月には次のような選挙が予定されています。
- 2018/03/11(日)・・・・・・石垣市長選挙
- 2018/03/18(日)・・・・・・ロシア大統領選挙
ここでは、より多くの人に興味があるだろう「ロシア大統領選挙」について述べております。
選挙となると、いつも話題になるのが、その開票・集計の作業。
別に開票作業そのものを疑っているわけではありませんが
どこの国でも多くは公務員やボランティアなどが関係していると思われます。
問題は、その集計作業です。
特に全体主義的な社会風潮が強い国では、どの組織が実施するにしても「支持率」「選挙の集計」は、自分の既得権をいかす最大の手法でしょうから、その結果を慎重に受け止める必要があります。
問題となるのは
- 時の政権にヨイショする(場合によっては反発する)ような意図をもった票の書き換え・票数の隠ぺいで、「選挙の公正さを偽る最悪の行為」でした。
- 全体主義国家では、しばしば書き換えや数の操作があるようで、どこも日本と同じように「そのまま開票される」と思わないようにしましょう。
- 選挙があるほうが「まだマシ」とも言えないこともありませんが、選挙があっても「偽装」には注意しておかねばなりません。その判断の目安は、票の保管方法と期限であり、後日の裁判に備えたものです。これがなく、すぐに破棄する場合、いくら「そういう法律で決められている」とはいえども、その「法律」自体に問題があり、選挙を否定する行為でです。後日いつでも「証明できる」状態を保たねばなりません。
- また違反者に対する罰則ですが、国によっては日曜日であろうが通常の日であろうが、特別手当てをだすこともあり、自分の立身出世に関係があるかどうかも、判断基準でしょう。そして、責任者を明確にしておくのは大切ですがそれが後々の攻撃材料になるのも防がねばなりません。
さて以上のことを頭に入れておいて・・・・・・
プーチン氏、ロシア大統領選正式候補として登録 再選なら2024年まで権力掌握:ロイター 2017年12月28日
昨年12月(選挙の3ヶ月前)に、プーチンが再選を狙って、正式に立候補したようです。再選されるとプーチンは72歳まで権力を握るとされますが・・・・・・私にはロシアでの選挙権がないので何とも言えません。
しかし首相職や大統領職などを転々とし任期延長を工作したプーチンと、全体主義国家的な社会風潮を考えると、ロシアが危ない国家であるという印象は、かわりません。
選挙でみられる制限ですが・・・・・・
- 立候補時に「資格審査」という制限がある
前歴がないことを条件とするのはやむを得ないようですが、ロシアなどの全体主義国家では選挙前に「有力野党指導者」を逮捕して、立候補できないようにするのです。
その逮捕理由からだいたいは「政争」かどうかの判断ができます。一応選挙があるのですが、選挙の1年前くらいから有力な対立候補に狙いをつけているので、注意しておきたいものです。
また、イランや香港などの全体主義地域では、立候補者の資格審査で「政権にとって危険人物を排除する」方法がみられます。
なお中国本土では、もともと総選挙という概念がなく、人口の6%に過ぎない中国共産党が支配しており、この党員資格そのものが、あやしいのでした。
- 立候補時に「年齢・性別」という制限がある
日本でも選挙権が、2016年6月19日から、18歳以上(今まで20歳以上)へ変わりました。20歳でも18歳でも、判断力に変わりがなさそうですから、いいのですが、同じ18歳以上でも、高校3年生の中に選挙権がある人とない人が生じるという不具合もあるようです。
また被選挙権の場合、25歳以上や30歳以上があり、こちらには、投票の際の判断力ではなく、総合力や統率力が求められるので、ある程度やむを得ませんか。それにしてもどちらか1つ絞るほうがよろしいかと思います。
なおこちらによると、女性の参政権が認められていない・あるいは年齢以外の制限付きで認められている、などの国は、以下の通りです。:ブルネイ・レバノン・サウジアラビア・アラブ首長国連邦 ・バチカン市国・・・・・・ただし現在の詳細情報は分っておりません。
「混乱」を容認するか、「一色統一のための制限」を容認するか、あなたはどちらを選択しますか?
ロシア各地で反体制デモ、指導者ナバリヌイ氏が一時拘束
ロシアの首都モスクワなど各都市で28日、3月に予定される大統領選が「仕組まれている」と抗議する反体制デモが実施され、指導者のアレクセイ・ナバリヌイ氏が一時拘束された。・・・・・・
独立系の監視団体「OVDインフォ」によると、同本部の責任者以下8人を含め、国内各地で計185人が拘束された。
プーチン大統領が掌握している国営テレビは、今のところデモのニュースを報道していない。
プーチン氏は大統領選で通算4選を目指している。ナバリヌイ氏も立候補を表明したが、横領罪で有罪判決を受けているとの理由で届け出を却下され、有権者らにボイコットを呼び掛けている。:cnn 2018.01.29
この記事が正しいとすると
ロシアの選挙は「仕組まれた選挙」のようで、プーチン独裁を忖度(そんたく)した社会の腐敗もみられ、最悪の状態ですね。
一番問題なのは、ロシア国営テレビがデモのニュースを流していないことで、もし流したとしても「違法」を強調したものになると見られます。
報道規制のある全体主義国家ですから、ロシア・中国の両国は似てますね。
- ロシアでは、プーチンと異なる意見は報道されない
- 中国では、中国共産党と異なる意見は報道されない
こういったことが分るのも、日本のあるべき姿を考える上で、貴重な情報でした。
100都市で反対デモ 180人以上拘束:毎日新聞2018年1月29日
選択肢のない選挙を憂え「プーチンはやめろ」とデモする有権者がいるのを見ていると、「ほんの少しですが、ロシアは無法地帯中国よりはマシか」と思わせるのでした。
しかし、プーチンと異なる意見をもつとこうなる、という見せつけがあることを考えると、ロシアは言うまでもなく独裁国家ですね。
米国の「クレムリン・レポート」に露大統領府がクレーム・・・・・・
ペスコフ報道官は「我々はこれを実際に、選挙に合わせ、これに影響を及ぼすためになんらかの行動をとる、直接的かつ明確な試みであると見なしている。我々はこれに同意しない。そして一切の影響はうけないと確信している」と語った。:sputniknews 2018年01月29日
今、アメリカでは、ロシア疑惑がいよいよ中盤にさしかかっておりますが、アメリカの大統領選挙・フランスの大統領選挙・カタルーニャ州の選挙など外国の選挙に干渉しておきながら、自分たちへの干渉は許さない、と頑張る姿をみていると哀れをもよおしてしまうのでした、まる(笑)。これは中国に関する感情と同じです。
さてさて、皆様はどう思われますか。