カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

改革と改善

2017年03月12日 07時44分45秒 | 社会

似たような言葉「革命」と「改善」

  1. 抜本的に変える「革命・革新」・・・・ぜ~んぶ
  2. 部分的に変える「改善・修正」・・・・ちょっと

この二つは常に対立していたようです。 

旧ソ連の場合

ソ連末期に誕生した「最初で最後のソ連大統領がゴルバチョフ」でした。

ゴルバチョフの側近でペレストロイカを推進したヤコブレフによると、

ゴルバチョフは改革というよりも改善・修正を好んだ:2014/11/11 NHKBS1

ようです。

余談ですが、コブレ(1923-2005)ナーエ(1937- )は、名前の最初「」最後「」が同じというだけでまったく異なった人物でした。

    • ヤコブレフ:ゴルバチョフの側近中の側近
    • ヤナーエフ:反ゴルバチョフのクーデターに失敗

改革を唱えながら腐敗を続けてきたソ連でしたが、いいも悪いも最後に誕生したソ連大統領ゴルバチョフがソ連を解体し新しいロシアを誕生させました。ただし期待できたのは僅かな期間で、その後ロシアの大統領はエリツィンから最悪のプーチンに代わり、元の共産主義時代の弾圧社会に戻ったようで、今2017年3月もその暗黒時代が続いています。

そのプーチンが、トランプに先んじて内向きの不穏な動きをしていることは、皆様よくご存じの通りです。内向きの言動がどんな形で外に向かうか、トランプの先取りをしたプーチンをみていると何となく分りそうですが・・・・・・。  

中国共産党の場合

中国では、絶対に改善・修正を許さず、共産主義では師匠に当たるソ連よりひどい独裁・弾圧を貫いているようです。いいも悪いも、法を重視するゴルバチョフのような人物が出なかったのが中国の不幸だったと言えます。

しかし皮肉なもので中国共産党は、独裁主義を維持しながら、かつて口汚くののしっていたソ連の修正主義を、いま自分が実践しています。

もちろん「中国の資本主義はソ連の修正主義とは異なる」とがんばるでしょう。

しかし中国人は、弾圧を怖れてこの豹変を非難することができないのでした

民も官も、中国から発信されるすべての声は、中国共産党の色に染まっている、と考えておくのが無難です。

中国では、それほど陰湿な弾圧が徹底しておりますが、そうとも知らないで「注意深く中国の弾圧に触れようとしない」日本人がうじゃうじゃいますね。どういうことですか? 


古く中国の歴史をかえりみれば

かつての中国では新しく王朝が成立する時、温情を排して前王朝の全てを廃棄・抹殺するのが普通でした。改善・修正とは相容れず、前政権を全否定しなければならなかったのですね。きっと「温情が後日になって致命的な結果をもたらす」と分っていたのでしょう。 

そういえば日本でも

前の政権関係者を殺害したこともあったようですが、主要人物の一部だけを殺害して、その他の人たちの生存を認める事が多かったように思います。

平安末期にまでさかのぼれば、平氏が「幼い子を殺害するのは不憫とし流罪」としていましたが、それが後になって平氏政権を徹底的に滅亡させた非情の源頼朝〔1147-1199〕だったことなど、日本人なら多くの人が知っていることです。昔は中国でも日本でも「非情」でなければ覇者として存在できなかったのでしょうが、その「非情」の程度には日中で大きく差があったと思われます。

ずっと以前から中国では

後日何が起るかわからない温情主義を否定し続けており、その非情な弾圧方針が今の中国共産党の方針にも色強く残っていることがお分かりでしょう。残虐な文化大革命・天安門事件をなかったことにし、南京事件や韓国ロッテの恣意的な誇張と制裁などなど、枚挙にいとまがありません。

さらに言えば、「非情」は北朝鮮でもみられます。

首脳の座を脅かそうとしているとする讒言(ざんげん)さえあれば、血のつながりがあろうともなかろうとも粛清(銃殺・殺害)の対象になるようです。

周辺側近の保身・あるいはやらねばやられる、でしょうが、非情な現代版の源氏政権と言えます。因みにこの鎌倉政権首脳陣がいずれも非業の死をとげたらしく3代で滅亡したのは意味深長ですね。なぜならば北朝鮮も現在の金正恩が3代目の将軍らしいので・・・・・・。

今の日本では

改善・修正は、ものづくりの基礎になっていて、現在の韓国・中国との決定的な差となっています。

繰り返すなら、儒教国では政府転覆の恐れがあるため、「改善・修正」が許されていません。「パクリ」が発達するゆえんですね。

韓国では

改善・修正が許されないため、パクリが正当化されます。「汗を流す」ことを忌避(きひ)し、体を動かさない旧両班が今も昔も一部の人たちにとっては理想であり続け、これが反日の土台となっているため、そう簡単には日本に対する反発はなくならないだろう、と私はにらんでおります。いいも悪いも、これが朝鮮半島なんですね。

現在の中国でも

中国共産党の崩壊を避けるためには、徹底的に国民の弾圧を繰り返し、北朝鮮と変わらない独裁政治の一面をもっていて、そこに「人権」など存在しません。ただしその代償として袖の下の横行や偽造に目をつぶるという「飴」を用意したので中国では道徳が崩壊し長い間に無責任な社会が醸成されてきました。

あまりにも腐敗が蔓延しすぎているため、習近平が「腐敗を使って腐敗を撲滅」しようとしますが、そんな試みは、フィリピンのドゥテルテの「超法規的殺人で麻薬を撲滅させる試みに似て、間違いなく失敗する、と断定できます。

去年2016年頃から

フィリピンの大統領ドゥテルテが限りなく中国に接近しており、なぜか独裁者は集(つど)いたがります。

かつて韓国が限りなく中国に接近していて危うさを感じたものですが、その予言は的中し、今まさに中国が韓国に制裁という名の「いやがらせ」を繰り返しています。

にもかかわらずあの「何にでも反発する韓国」が、ただ「だまって中国からの制裁を甘受するだけ」なのですね。中国には決して反発しない韓国が、異様に見えてきませんか。

フィリピンが限りなく中国に接近しつつある現在

韓国と同じ轍(てつ)を踏むのではないかと、心配するのは私だけではなさそうで、間違いなく近い将来フィリピンは、突然ある日「妙なへりくつ」でもって中国から不可解な仕打ちを受け始めることでしょう。そしてその頃フィリピンではドゥテルテが退陣し、中国では相変わらず中国共産党が支配しているのでした。それまで中国共産党が崩壊していないと仮定しての話ですが(笑)。 

さてさて、皆様はどう思われますか。


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