カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

EUの醜聞03 宗教に頼りすぎないで

2015年11月25日 08時20分50秒 | 海外

ヨーロッパ諸国を「EU」と一括して述べております。個々の国の問題もありますが、全体に関係する場合こう表現しています。

EUは、日本から見て遠くにある地域ですが、EUに所属する国々の対立から、何か重要な問題点が見えてきて、私たち日本人にも考えさせる何かがあるかも知れません。

ギリシャ財政問題、加盟国のEU離脱問題、域内の各国対立、それに新しく難民問題とISテロ対策が加わったのでしょうか。


仏「イスラム国」拠点空爆 英と連携強化で一致 

【ロンドン舟崎雅人】英国のキャメロン首相は23日、パリでフランスのオランド大統領と会談し、過激派組織「イスラム国」の拠点があるシリアへの空爆強化で連携する方針で一致した。

キャメロン氏は、シリア対岸のキプロスにある英空軍基地の使用や、戦闘機への空中給油の協力を申し出た。フランスは同日、シリア沖に派遣している原子力空母シャルル・ドゴールから複数の攻撃機を発艦させた。AFP通信によると、イラクの「イスラム国」拠点を空爆した。今後、シリアも含む大規模な空爆作戦に踏み切る可能性が出ている。:北海道新聞 2015/11/23 


1年以上も前から

アメリカ有志連合に加わって小規模な空爆に参加してきたフランスでしたが、2ヶ月ほど前にロシアが空爆に新規参入しすぐにロシア機へのISテロ爆破があり、パリでの同時多発テロもあり、フランスとして攻撃の口実ができたようで、一層激しい空爆が予想されます。

そして、それに対する更に激しい自爆テロも心配されます。

私がみるところ

      • 難民受け入れ(人道的)
      • IS空爆(誤爆や道連れを招くため、非人道的)

についてEUとしての整合性がないまま空爆を続け、テロ攻撃を受け、その仕返しで空爆を強化しています。

イギリスが、シリアの真西250kmほどのキプロス島に空軍基地をもちながら

イギリスが「難民問題には責任がない」と言うのも許せませんが、イギリス議会でIS空爆を否決された今では、フランス軍へキプロスの英軍基地使用を提案するのが精一杯というところでしょうか。

シリアの混乱・対立・内戦状態にすべての原因があり

自分たちに整合性を問うべきではないと反論するのでは、あまりにも情けないと思うのです。

EU諸国が、遠くにある中国主導のAIIBには参加しながら、遠くでの中国の埋め立てなどの横暴を見て見ぬふりをするのにも整合性がなく、相変わらずの二枚舌、三枚舌ぶりです。

そもそも「EUのいう普遍的な価値」にさえ疑問が出てきます。

それは、キリスト教を「普遍的な価値観」とすることに対する疑惑でした。

EUは、キリスト教的に宗教色を薄めた結果、統合できたと言えますが、実はそれは「土台としてのキリスト教」の宗教色(派閥の違い)を薄めただけのことであり、自分たちのキリスト教がイスラム教より優れているという傲慢さが存続する限り、イスラム教との対立は永遠に続くのではないか、と心配されます。

宗教上の恨みは、それはそれは恐ろしいものですが

だれかが率先して解決しなければならない重大な問題です。

私には何もできませんが、せめてその糸口の、さらにきっかけになれば、とこう記しているところです。

きついことを言うようですが

全世界の人々が、宗教で儲けている人の言うがままではなく、全世界の人のことを少しでも考えるようになってもらいたい、その一念です。

言われるがままにある種の宗教に頼っていてはいけません。「自分の宗教に頼りながら他の宗教に寛大になる」なんてことは、まずできないからです。

えっ、できないことをしようとしている、っていうのですか。そんなのは無理で、それよりも「頼らない」ほうが大切ではないでしょうか。頼らなければ、まだ望みがあるのです。

私は、誰かに対して「宗教を捨てる」よう主張しているのではなくて、宗教に頼りすぎないで、と主張しています。

くれぐれも、宗教で儲けている人をのさばらせない、ようにしましょう。宗教で儲けている人が宗教間の対立をあおるのは、自分の金儲けのために必要なことなのです。そんなのに頼っていて宗教対立が緩和するはずがありません。ここで言う「宗教」とは、すべての「宗教」のことを指しています。

ただし、こういいながら、

宗教に頼らないようにするには、相当の知性が必要ではないか、とも思っています。宗教指導者は、多くの場合知性の高い人ですから、それより更に上を見ることができないと、「頼らない」のは無理だからです。知性の高い人は、あの手この手で「頼る」を強要するはずです。がんばって「頼らない」でください。

これは独裁国家を連想させますね。

独裁国家が、独裁者が死亡するとか財政的事由で、破綻すると、より一層の混乱が予測され、今よりも混迷を深めるだろうから、独裁弾圧とは分っていながらも制裁できない、という場合に、同じことが言えそうです。

独裁者に頼らないで、という程度でしか言えないのでしょうね。

何もしない人より、かすかですが、前進していると思うのです。

      • 私に過度な期待をしないで下さい。ただし希望のないことを言っているわけではありません。
      • そんな程度のことは過去に多くの人が言ってきたことだ、と一笑に付さないでください。いま新しい時代を迎えているのです。

今こそ、何かを言わねばならない時でしょう。

何か、新興宗教の教祖みたいなことを言っているように聞こえますが、私は一切そういうものと関係がなかったし、これからもない、と宣言できます!

宗教対立を目の当りにして、一言申し上げました。


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。