カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

加藤一二三(将棋棋士)引退決定

2017年01月22日 03時23分15秒 | 将棋

棋界の現役最長老だった加藤一二三(77)が

  • 将棋界を5段階にわけた最下段のC2級で降級点が3点に達し
  • 通常ならばフリークラスへ陥落となるところですが、このクラスの定年が60歳とのことで、自動的に引退が決まった

とのことです。:スポーツ報知 2017/1/19

加藤一二三より先に引退したのは

中原誠  ・・・・・・2009年03月31日引退

内藤国雄・・・・・・2015年03月31日引退

田中魁秀・・・・・・2015年12月31日引退

またこちらによれば、近々、フリークラス入り、あるいは引退しそうなのは、順不同で

森、藤原、岡崎・・・・・・きっと時代が変わったのでしょう。

最後に加藤一二三に関連した賢者の言葉を並べました。


(藤沢秀行)羽生善治[ハブヨシハル]五段はどうなんですか。若手ではナンバーワンなんですか?

(芹沢博文)14-5歳で四段に上がったことは評価しますけどね。私の考えで言えば、名人にはなれないですね。将棋が小さい。・・・・あの程度の成績の良さで比べたらね、加藤一二三九段ならもっと前に名人を取っていますよ。:P.128 勝負の世界 毎日コミュニケーションズ 

すでにこの対談者である藤沢秀行(1925-2009)も芹沢博文(1936-1987)も帰らぬ人となりましたが、残念なことにこの芹沢の予言ははずれ、大山→中原→谷川→羽生(はぶ)となり、羽生は長く名人位を取り続けました。

そして加藤一二三は各種タイトルを取った後に、念願の名人位を1982年にようやく中原誠から奪取しますが、翌年1983年に谷川浩司がこれを奪取します。

このころ奨励会を脱したのが羽生善治でした。


 「ああこれで奨励会を卒業した。プロ棋士になれた」 周囲は谷川以来の中学生棋士の誕生で騒然としていたが、(羽生)善治少年は自分でも驚くほど冷静であった。

加藤一二三、谷川浩司に並ぶ14才、最年少棋士であった。また、1982年、奨励会入りしてからちょうど3年というスピードは、谷川の3年9カ月を上回る記録である。善次少年が憧れて尊敬していた中原元名人でさえ8年かかったのだから、すごい記録である。p:36 大矢順正 棋士になるには ぺりかん社 

そして昨年2016年、その羽生善治や加藤一二三を超える若さで中学生プロになったのが・・・・・・ 


藤井聡太(ふじい そうた 2002年7月19日 - )

(プロ資格を得た勝利の日)14歳2か月という年齢は加藤一二三の14歳7か月を62年ぶりに更新する最年少記録:Wikipedia

その後さっそくプロとしての初戦2016年12月24日の竜王戦ランキング戦があり、藤井が加藤一二三九段に勝利をおさめています。1239段ではありません(笑)。

詰将棋にも才能を発揮する天才が、これからもすくすくとその才能を開花するよう祈るだけです。


さてさて、皆様はどう思われますか。


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