複雑で、しかもひんぱんに情勢が変化する国際関係。
- ロシア・中国の対立が、北朝鮮を巻き込んで活発になってきました。
- 北朝鮮が中国を遠ざけ始め、急激にロシアへ接近し始めています。北朝鮮と中国の国境線(700km)のほうが、北朝鮮とロシアの国境線(20km)よりもはるかに長いのですが、これと逆の方向へ進んでいるようですね。ただし北朝鮮⇔ロシアの場合、船を利用するほうが多いと思われます。というのは、ウラジオストックへはモクスワからシベリア鉄道がつながっており、この港を活用するほうがいいのです。
- ロシアの見方とすれば、日本のほうが協力的なのに対して、中国はロシアを資源国とみなし企業買収にしか興味がないようです。同じ独裁国家ですが、国民のことなどどうでもよく、企業人がいかに中国共産党にヨイショして蓄財をするかにしか関心がないのが、中国らしいところです。
もちろんここにアメリカが介在していることは論をまちません。長く
「アメリカ ー ロシア・中国」の関係でしたが、強調ぎみに言うなら
「アメリカ・ロシア ー 中国」になりつつあるというのです。
こういった時に
中国共産党が豹変して「日本に接近する」のが通例ですが、「窮地を逃れるために敵を分断しようとする動き」に出る手法の一環ですので、真意を見極めて、決してだまされないよう注意したいものです。
どうも「米国・ロシア・中国」の関係が一番気になりますね。
- EUは、クリミア半島問題もありロシアを遠ざけています。これは原則論であり、譲れません。
- アメリカは、トランプのロシアの疑惑もあり、ロシアを警戒するNATOの主要国であるものの、北朝鮮関係で中国が裏取引をしているのではないかと見ていて、中国よりもロシアのほうが扱いやすいとみているようです。ロシアと北朝鮮では「ロシア⇔北朝鮮」の密輸など裏取引があるかも知れませんが、ロシア・中国の対立を巧みに利用したアメリカの作戦があったように思われます。
- ロシアにも、中国は信頼出来ず、むしろ日本のほうが信頼出来るとみる人もいて、あくまでも中国と比較しての話ですが、日本の方向をむき始めているらしい。
中国からすれば、これが主題となるべきでしょうが
- 中国が「八方ふさがり」なのはその体質が徐々に世界中に知れ渡ったからだと考えられます。
- 北朝鮮が中国から離れつつあるのを巧みにアメリカが利用し、米朝有事の場合、中国に手を出させない方向に向かうかもしれません。
- 問題は有事の場合のロシアの動きですが、金一家のロシア亡命を認める代わりと、朝鮮連邦を作りこれが緩衝地帯の役割を果たすことで、ロシアに参戦させない手も考えられます。
- それでも北朝鮮は、有事の際に、ロシア・中国が参戦するよう働きかけるでしょう。その見込みがあるだけに、あれだけ強硬な声明をだせるのでしょう。そのうちに「はしごをはずされて」馬鹿を見る事になるとは・・・・・・。
さてさて、皆様はどう思われますか。