新年祝砲で難民死者が出たようです。
レバノン、新年祝砲で死者 空港の航空機も被害:共同 2021/1/2(土) 0:14 東京新聞 産経新聞 2021.1.1 23:40
例のゴーンが逃げ込んだ首都ベイルート(レバノン)ですが、そこから東へ60kmほどの地「バールベック」で起こった事件で、シリア人難民1人が死亡したと言います。
これが、意図的だったか偶然そうなったか、そこまではまだ分かっていません。
このバールベックは、東のシリア国境まで10㎞、西のビブロス(世界最古の町で7000年前にはあったらしい)まで50㎞という位置で、様々な国に支配された歴史をもつようです。
この地は、かつてオスマントルコや西洋諸国によって植民地にされたようです。
我が家の古代遺跡から「レバノン」を検索してみました。
長い歴史のほとんどの期間、シリア、レバノン、パレスチナ(イスラエル)は一つの地域と見なされる場合が多かった。第一次世界大戦まで400年続いたオスマン・トルコ時代もこの地域はいくつかの県にわかれたものの、「親戚つきあい」は続いた。その後に訪れた英仏による中東分割時代、シリアとレバノンはともにフランスの統治下に入ったことで、さらに縁が深まる。・・・・
シリアからレバノンを見ると、国交を持つ必要がないほど親密な兄弟国という思いと共に、「レバノンはシリアの一部」だから、独立国家としての存在を公式に認めるわけにいかないとの近親憎悪的感情も混じる。:P.12 荒田茂夫「レバノン 危機のモザイク国家」朝日新聞社
レバノン北部の港町ビブロス。・・・・
この町は現存する都市としては、世界最古の歴史を持つ。7千年前には町を取り囲む頑丈な城壁が完成、今でもその一部が残っている。・・・・
史上最古のアルファベットが発見された場所としても世界史に名を残している。この地から出土した紀元前13~12世紀の支配者、アヒラム王の石棺にフェニキア式22文字の表音記号が刻まれていたのだ。・・・・
これが紀元前8世紀頃ギリシアに伝えられ、ヨーロッパ言語の源となる。:P.14 荒田茂夫「レバノン 危機のモザイク国家」朝日新聞社
こんな不安定な国
爆発や祝砲死者が出たところへゴーンは1年前に、日本の法を犯して逃げ込んだのでした。
「レバノンは日本の1000倍良い(2020/9/21)」と豪語したゴーンの印象が、「騙せるレバノン」から「騙せないレバノン」と分かった時、どう変わるのでしょうか。
できるだけ「自由」を楽しんでいるように見せかけなればならず、異質な法システム下で、金もうけし、そして裁かれたことについて、触れることはありません。
「だませるか」「だませないか」の違いだけのようで、国によって法システムは違うのです。
さてさて、皆様はどう思われますか。