カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

ノーベル平和賞と軍事行動

2014年06月06日 07時31分24秒 | 海外

この1~3年、顕著に見られるのが、中国やロシアによる領土拡張軍事行動で、世界の多くの人が義憤と疑問を感じていますね。

私としては、この謎を解く一つの鍵が

ノーベル平和賞 

にあるとにらんでいます。

なおこれは、どこのマスメディアも主張していないことであり、慎重には書きましたが、あくまでも私個人の意見であると付け加えておきます。 ← ということは、そうとう自信があるという意味ですか?

結論から言うと

旧共産国・現共産国の代表である中国とロシアは、ノーベル平和賞を巧みに利用して、自国の領土を拡張している

ようです。

もとより、国際関係に左右されやすい、あるいは国際関係を左右するノーベル平和賞を逆用して軍事行動に走ろうと企む国があるのです。それが西側諸国に敵対感をもっている独裁国、ロシアと中国でした。 

それでは近年の例を具体的に見ましょう。分りやすくする意味で、中露関連以外の例も挙げております。 

1993年デクラークとマンデラ

長年にわたって人種隔離政策という前近代的国策を続けてきた南アフリカでしたが、1994年に全人種参加の初の総選挙の見通しが立った頃に受賞が決まったようです。

イギリス系・オランダ系の人たちが、そうでない人たちを法的に差別し続け得たのも不思議ですが、思い切ってこれを改革すると決意した当時の大統領デクラークが、その後の初の総選挙で大統領になったマンデラと同時にノーベル平和賞を受賞しました。

これは、その直前に起ったソ連解体(1991年)当時のソ連大統領ゴルバチョフだけにノーベル平和賞が贈呈されたのが、似ているようで似ていない点でしょうか。

しかしデクラークとマンデラがノーベル平和賞を受賞したあとも南アフリカでは混乱が続き、黒人による黒人搾取が次々に表面化しているとのこと。法的には解決したものの、決して明るい社会になったわけではありませんでした。

ノルウェー・ノーベル委員会の罪多き「平和賞」決定によって、世の中がより混乱した例でしょうか。 

2000年金大中

韓国大統領金大中周辺のノーベル平和賞受賞工作疑惑もさることながら、 この受賞を利用したのが北朝鮮でしたね。金大中~盧武鉉がこの受賞のあと不正送金やら不明朗な親北政策をとり続け、結局欺されただけに終わり、今では韓国として(見かけ上)反北路線をとっています。

そして今や北朝鮮は手のつけられない地域となりはてていますが、今度は日本のほうに向き直って「拉致問題の再調査約束」なるニンジンをぶら下げ始めています。いついかなる言いがかりをつけるか分らない不法集団ですから、あくまでも引き延ばし戦略だととらえて注意深く進めましょうね

上で「ましょうね」という言葉を使いましたが、これは決して沖縄的な「自己意識」発露の「ましょうね」ではなく、通常の共通語でみられる「勧誘」の「ましょうね」でした(笑)。 ←そんなことを言っても意味が分る人は少ないですよ?

ノルウェー・ノーベル委員会の罪多き「平和賞」決定によって、世の中がより混乱した例でしょうか。 

2009年バラク・オバマ

この米大統領オバマの受賞を利用したのが、そうです中国。

受賞の翌年2010年9月7日に尖閣諸島で発生した中国漁船衝突事件が思い出されます。

オバマのノーベル平和賞の翌年のことであり、中国は平和賞受賞のオバマが尖閣問題で米軍が軍事行動に出ないことを読み切っていたようです。もちろん米財務省などの親中派の影響などその他の要因もありますが。

オバマが受賞しなければ、どうなっていたか不透明さが広がります。競合相手が、引くとみれば突出し、出るとみれば引く、これが拡張政策を続けるロシアと中国の基本政策でしたね。

ノルウェー・ノーベル委員会の罪多き「平和賞」決定によって、世の中がより混乱した例でしょうか。 

2012年EU(欧州連合)

この頃からロシアは、少々無茶をしたとしてもEUはNATOと協力して軍事反撃をしないだろうと読んでいたらしく、着々と下準備をすすめ、2013年末~2014年にかけて、隣国独立国であるウクライナの南部クリミアを占領しました。

その後ウクライナ東部では親露派住民によるロシア併合要望決議という怪しげな言動を見て見ぬふり。隣国ウクライナに住む「ロシア系住民の権利保護」などという自国ロシアにも存在しない「住民の権利」を持ち出しております。

念のために申し上げますが、国内を締め付ける一方で、対外的には「立派な法律」が存在するように見えるものの、これが機能していないのが独裁国たるロシアと中国で、民主主義とは何の関連もありません。

落語のようにおもしろい「天につばする行為」は、ロシアや中国に特有の不思議な行動。

ノルウェー・ノーベル委員会の罪多き「平和賞」決定によって、世の中がより混乱した例でしょうか。 

お断りしておきますが 

私は、特別にノーベル平和賞を嫌っているわけでもなく、受賞者をおとしめる意図もありません。

ただし少し見方を変えて、受賞の陰に隠れている真実に光を当てることに少しばかりの意義があるのではないか、と考えているだけなのです。  

さて今年2014年も半分が経過 

サッカーワールド・カップが終わってあと3ヶ月もすると各種ノーベル賞関連ニュースが飛びかうことでしょう。今年こそ、ノーベル平和賞に注目してみませんか。  

今年、特に注目したいことは

2014年のノーベル平和賞受賞を、ロシアと中国がどのように利用するか、という視点です。

きっと両国がノーベル平和賞を逆手(さかて・ぎゃくて)にとって侵略行為を繰り返すことでしょう。

この意味でノルウェー・ノーベル委員会は、かりにロシアと中国を諌める目的で決定したノーベル平和賞だったとしても、これによってロシアと中国が堂々と侵略を繰り返す、という事態を招いたことをよく理解しておくべきでしょう。

たとえノーベル平和賞受賞者(国)による反撃軍事行動を控えさせるのに役だったとしても・・・・・・。

世界中で民主制度の利点を十分に享受して経済発展しておきながら、自国では民主制とはかけ離れた独裁・弾圧政治を続けているのが中国とロシアである、このことを私たちは肝に銘じておきたいものです。 

しかしひょっとすると  

出るだけ出たあと、さらにウクライナを侵略しなかったという意味では、仮にですが、もしかするとですが、あり得ないかも知れませんが(笑)

ロシアのプーチンへノーベル平和賞を与えるという決定がされた場合、果してプーチンが受けるかどうかが問題になります。受けてしまうと更に領土を拡張しづらくなるだろうから受賞を受け入れないとも思われますが、もう十分だと思ったらあの暴力的なロシア人にノーベル平和賞を与えたことになり、文字通りの悪夢ですが・・・・・・。

もしもノルウェー・ノーベル委員会が

ロシアによる領土拡張を停止させる意味でノーベル平和賞を与えたと仮定しても、ロシアが国際社会へ再加入する保証はありません。それでも、中露の間に溝を掘りたいという意図があったと見られます。

もし中露を接近させたくないためにこのようにしたのならば、ノルウェー・ノーベル委員会としては、「中国よりもロシアのほうがまだましだ」ととらえていることになり、ロシアが中国へ向わせないことで世界的に悪名高い中国を孤立化させることを狙っているのかも知れません。

対立してはいても、ヨーロッパとロシアの両者は、親戚筋に当たる共通の宗教を、形式的にはもっているからです。

それに対してヨーロッパと中国には、宗教面での一致がまったく見られません。たとえ共産主義が宗教と変りがないとしても・・・・

現代社会での中国とロシアの接近は、第二次大戦の勝者側にいたはずの両国が、まるで当時の日独伊三国軍事同盟のように接近することを意味し、両国が自ら第二次大戦後の秩序を覆して世界を敵に回し、静かに滅んでゆく運命を暗示しているようです。

2010年劉暁波 (りゅう ぎょうは)がノーベル平和賞

受賞前後のこと、中国共産党は不快感を表明しただけではなく、ノルウェー政府に対して「両国の関係が悪化する」と威嚇して世界中から笑われ、孔子平和賞なるものを創設して対抗しましたね。

これはちょうど、ドイツがナチス政権時の1935年に服役中の人物へのノーベル平和賞受賞が決まったあとでナチスがドイツ芸術科学国家賞なるものを創設したのに酷似しています。

ですから、ドイツの国家賞創設から10年程度でナチス政権が消滅したのと同様に、中国共産党政権も2020年頃には消滅しているだろうと予言しても、それは決して夢物語ではなく、大いにありうることなのです(笑)。

先日、習近平がドイツで「ドイツは立派にナチス独裁を否定し反省した」と話したとのことですが、ドイツ側から見れば、近年中国で勃興したヒトラー似政権の最高責任者からそんなことを言われるのは、ひじょ~に感じが悪いことだったでしょう(笑)。  

最後になりましたが、初冬を迎えてノーベル賞に関連するニュースが飛びかう頃、2014年の多くの日本人が初めて、いままで常識だった「日本人の誰がどの賞を受賞するか」の視点ではもち得なかった、高い視点で世界中を見渡せるようになる、と私は固く信じています。

2014/06/06 投稿

 


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