病院広報(はとはあと)評価支援情報

「はとはあと」は、市民の暮らしに必要な、誠実で適切な医療情報を評価し、支援することで参加施設の透明性と“信頼を高めます。

「成果のための病院広報の基礎固め、その7つの理解」

2018-01-10 14:16:53 | はとはあと最新情報
 第194回 広報プランナー認定「実践講座」のご案内

 企業でも病院でも、その成果を上げるために運用される組織的な環境では、人と人の関係づくりは大きな関心事といえます。それは「人が仕事をする」という場合と、「組織が仕事をする」という印象の場面があり、その印象の切り替えの判断に明確な方法が見当たらないという困難から始まっています。
 組織的な捉え方では、人が単位となって仕事を進め、成果に繋ぐというのが普通の理解になりますが、いずれにしても、単なる人の集まりや一時的なグループではなく、明確な目的に向けた人的機能として理解するには、多くの知識が必要になります。

 今まで組織の一員として仕事をしてきた人には、ごく当たり前の話でも、そうでない人にはその感覚を活かしたやりとりができるのに、そうでない人は、コミュニケーションで損をしていくということになりかねません。それは仕事は、コミュニケーションの取り方、質によって成果が左右されるということが信じられているからです。
 コミュニケーションがとれているかどうかの計測はなかなか難しく、その価値観や感覚もさまざまです。そのために「いいコミュニケーションとは良い結果につながる」と考えるしかない、という困ったことがあります。いくらスッキリした話し方であっても、感覚的に違和感を持たれてしまうと理解も半減、イライラ感が残ってしまいます。
 
 また、育った時代や住んでいる地域が違うなど、日常のわずかな感じ方の違いで相互の距離に悩んでしまうこともあるでしょう。まして同じ職場や環境であればあるほど拡大機能が働き深刻になりますから不思議です。
 他者とのコミュニケーションは現代人の誰もが悩み疲れている。理解していてくれて当たり前、私ならもっと違うやり方でこうする、などと自分中心の考えになりがちで、それくらいは自分もわかってる、はずという思いがあるため一層その煙の中に引き込まれてしまう。誰でもそんな思いに悩んだことの一つや二つあることでしょう。
 
 しかしながらドッコイそこは人なのです。そんなことは何十年もこの世にいてみんな知っている。きちっと真面目に考えるほど、シンドさが増してくるということも解っている、という側面があります。そうだからこそ現在なんとか出来ているのだと思います。
 
 そこで提案です。目に見えるものに惑わされるのではなく、もう少しものごとを「粗雑」に考えてみるのもイイかもしれません。絵の修練にデッサンという技術があります。初めから細部まで書き上げるのではなく、まず大雑把な感じを捉え、自分自身と対話しながら次第に細部を描き上げていくプロセスです。  
 
 この感覚は新しい構想などを見える化するときに応用したり、経営企画を進めることにも使えます。ここではまずは理想の完成を追求するのではなく、「コミュニケーションは完全に伝わらないことを前提」として進めることです。伝わるコミュニケーションを疑ってみる。理念なんかも、思いが伝わらないからこそコミュニケーションが必要だと‥。当然のこと、病院広報というコミュニケーションにおいても、少し論理的ではないのですが「伝わらないからこそ、広報から目を離せない」という心がけが大事、としておきましょう。

第194回 広報プランナー認定「実践講座」のご案内
開講日:1月26日(金)午後1時〜5時(受付12時45分〜)
会 場:京都市生涯教育総合センター(アスニー山科)2階多目的室
   JR山科駅南へ徒歩5分・地下鉄東西線・京阪京津線山科駅より徒歩3分

テーマ:「成果のための病院広報の基礎固め、その7つの理解」
内 容:講義とワークショップによる病院広報の実務理解
認定単位:3単位(12単位取得と要件マスターでPL認定)
講 師:日本HIS研究センター代表理事・石田章一ほか
受講料:一般(会員外)12,960円/HIS会員(登録者)8,640円
    ※「はとはあと」認定施設の受講者1名に限り無料とします。

以上のほか、通信による基礎研修として「基本講座」を随時受付中!詳しくはお問い合わせください。