八幡平の自然 ~アスピーテ日誌~

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3月15日(日) 秋田焼山山麓の森を歩く「ベコ谷地スノーシューハイキング」を開催しました。

2020-03-16 16:04:54 | イベント

3月15日(日)風も無く雲が多めですが青空が顔を覗かせる中、秋田焼山山麓の森を歩く「ベコ谷地スノーシューハイキング」を開催しました。

まずは、集合場所の秋田八幡平スキー場で開会式を済ませてアスピーテライン沿いのスタート地点まで移動します。

スノーシューを装着!

今回は、和かんじきで参加の方も。

渋いぜ。

徐々に青空が広がり始める中での準備運動。

準備運動がすんだら、早速スタートです。

大きな雲がゆったりと流れています。

おかげさまで大盛況!

沢山の方に参加して頂けました。

目指せベコ谷地‼

眩しい日差しに新雪がきらきら。

丸太橋を渡ります。

落ちんなよ~。

これから、少しづつ沢に入っていきます。

沢に入って直ぐにあるダケカンバが、雪によってアーチ状になっていました。

せっかくなので、皆でくぐって・・・

記念撮影。

それにしても雪の力って凄い。

立ち木をこんな形に変えてしまうんだから。

太陽は雲の間から顔を出したり隠れたり。

テンやウサギたちが駆け回った斜面も、明るく照らされたり陰ったり。

皆さんの視線の先には・・・

先日の雨と、雨で解けた雪が作り出したつららが綺麗。

う~ん・・・

写真じゃ上手く伝わらないもどかしさ・・・

以前、クマが冬ごもりしたこともあるシナノキの古木に到着です。

穴があると覗いてみたくなる・・・

クマが居れば面白いのに。

気が付くと、すっかり青空になって新雪の上に樹々の影が伸びています。

沢を横断。

こんなにもトレースがハッキリ付いているのに、おっかなびっくり。

沢から斜面を登ってブナの森を進みます。

高台に出て一息。

振り返ると、ブナたちの枝の向こうに畚岳が白く美しい姿を見せてくれていました。

さすがは、我らの「もっこりもっこちゃん」

素敵です❤

立ち枯れのオオシラビソ。

日差しを受け、ちらちらと舞う雪がキラキラと輝きます。

ブナに着生したサルオガセ。

他にも地衣類がいっぱいです。

ブナはとっても優しい樹。

沢山の地衣類や苔たちを樹皮に住まわせてあげています。

くどーさんは、カメラとルーペと図鑑を持って、このブナ一本で一日過ごせる自信があります。

ブナの樹皮はワンダーランドです❤

もうすぐベコ谷地。

大きな登りもなくなって、足取りも快調!

ベコ谷地到着。

広いぜ。

森の中に忽然と現れる広い雪原に、居ても立っても居られないようです。

雪と戯れずにはいられない方々を一挙大公開!

自ら雪に寝ころび・・・

雪の感触、冷たさを静かに楽しんで・・・

転げまわる・・・

決して、襲ったり襲われたりしている訳ではありません?

広い雪原とくれば恒例のこれ。

横一列に並んで・・・

ドーンッ!

軽快に、雪を跳ね上げながら走ります。

楽しそう・・・

写真を撮るより、走りたかったと思うくどーさんでした。

そして雪を払う人に払われる人。

そんな様子をずっと、「なだらか八幡平さん」が遠くから静かに眺めていました。

反対側には国見台が、足跡だけが残された雪原を森の向こうから眺めています。

大人になっても童心に返ることは良い事ですね。

さて、そろそろ次に向かいましょう。

再び森の中へと足を踏み入れます。

森の中には、面白い形の木がいっぱい。

こういう形の埴輪ってありましたよね?

それとも、ポージングを決めているモデルさん⁇

おおーっ!

こ、これはっ・・・

八幡平の名前の由来になった、伝説の八の字ブナじゃないですかっ‼

うそです。

ごめんなさい。

でも、こういうのを探すのも森を歩く楽しみ方だと思います。

柔らかな雪の森を抜けて・・・

目の前が急に開けました。

澄川温泉の展望地です。

1997年、足元の斜面が大規模な地滑りを起こし、澄川温泉、赤川温泉が大量の土砂と共に流されてしまいました。

その後植林作業が行われ、今は若いダケカンバが雪の上に枝を出しています。

大沼展望地に到着です。

先回りしたパークボランティアの方々が、昼食のためのベンチを作ってくれました。

ブナの間から見える景色を眺めながらの昼食です。

彼女は、この景色を目にして一体何を思うのでしょうか・・・

聞けば良かった。

今度教えて下さい。

何見てんのーっ?

ブナがどうかしたのーっ?

地衣の仲間のモジゴケでした。

ここには、このブナからの参加者の皆さんへのメッセージが書かれているのですが・・・

解読不能でした。

ごめんなさい。

きっと、「良く来たね」とか「楽しんでいってね」的な感じのことが書かれているのだと思います。

たぶん・・・

大沼の氷もだいぶ解けたね。

日本で二番目のキタゴヨウの巨木も見えるよ。

ツリガネタケの仲間だよ。

などと話しながら森を歩いていると・・・

雪の中に座り込んでる方が!

突然の「尻すべりゾーン」突入っ‼

ダ—ッ!

この傾斜!

いくら滑っても、転がっても良いので、山の形だけは変えないようにお願いします。

ザーッ!

ズシャーッ‼

ガ—ッ!

ドシャーッ‼

皆さん、迫力のある滑りです。

そして何より、良い笑顔です。

さ、次いきましょ。

って、味を占めた?

物足りない?

僅かな斜面でも尻すべり継続中ー!

空も曇ってきました。

楽しかったスノーシューハイキングも、そろそろ終盤。

ブナの森から林道へ降ります。

「きゃっ」

スッ・・・

消えた。

いや、チョット見えてる。

一瞬だけど、意外と面白い。

サーッ。

ドーンッ!

はい、帰りますよー。

雪の中に見えた氷の層が蒼くてきれいですね。

川沿いの林道を進みます。

下見の時よりも雪が締まり、綺麗な層になって見えています。

アスピーテラインに出ました。

お疲れ様でした。

今回は、イベントの時間だけピンポイントで好天に恵まれるという運の良さ。

ラッキーとしか言いようのないタイミングでした。

少しだけ春が近づいたブナの森を歩き、思う存分雪を楽しめた一日だったのではないでしょうか。

とは言いつつも、八幡平の春はまだ先のようです。

ということは、まだまだ雪を楽しめるってこと⁉

俄然、やる気の出てくるくどーさんでした。

次のご参加もお待ちしております。

            くどう

 


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