八幡平の自然 ~アスピーテ日誌~

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3/8下見「秋田八幡平スノーシューツアー」ロングコース

2019-03-10 17:48:09 | イベント

「秋田八幡平スノーシューツアー」の下見に出かけました。天気予報では晴れマークがあったのですが、下見になるかな~と少々気にしました。こんな日もあるのです。こんな日にこそ伝えられることがあるのだと、自分を鼓舞して。

出発地の蒸ノ湯温泉は雪下ろしというか、建物の掘り出し作業中!

大屋根の雪が落下したら入口のひさしを壊してしまいそう、難しい作業。職人技が要求されるところだと思います。

この辺りは地熱があるので、すっかり雪が融けています。

そして登り。「つま先歩きを意識して~」と声がかかるところです。

   

妙に姿のいいコメツガ。始まりにこの木を見てしまったのがいけなかったか・・・

オオシラビソ林の中には凍裂の跡のある木が一杯。

 

   

2年ほど前に、参加者の皆さんに名前を募集して「ガオーの木」などの名前をもらいましたが、今日の姿はそれとは少し違う印象が・・・

このオオシラビソは太いと思い、早速測定。八幡平山頂のオオシラビソは平均80年しか生きないという説があるのですが、この場所は風当たりも違うのか、太いです。

例の大沼のキタゴヨウを巨樹登録したものですから、目がそちらの方向に行ってしまいます。「3m20!」

そして、ブナの樹皮の地衣類がとても芸術的・・・

 これも

寄り添うブナの隙間から向こうが見えていて。

などと、あっちに行ったり戻ったり。それでも長沼に着きました。もちろん長沼は全面結氷中です。

別に、誰にも求められてはいないのですが、沼の上の雪寄せが始まりました。

コツンコツンと硬い氷の上に雪は60㎝程。昨年のようなシャーベット状の雪がないのを不思議に思っていますが、気温は低くて雪が融けず、氷の上に注ぐ水がないのでしょうか。暖かい日がずいぶん続いたような気がするのですが・・・

現在地、長沼のど真ん中!

左側は長沼の東屋、中央のブナに捲きつけたピンクテープは、雪の多かった時の雪面のラインです。今年はその時よりも80㎝程少ないようです。

昼食を摂りながら眺めていた景色。雪面とバックの雪と空の色が同じで、オオシラビソとダケカンバ林が中空に浮いているみたい。

シナノキの巨木は雪で幹の部分が隠れ、とてもこれが1本の木には見えません。コースの中にある日本で二番目に太い10mオーバーの木です。

巨樹の登録は2015年のことで、それまでは注目されていませんでした。

そして菰ノ森へ。いつも中腹に雪解けの早い場所があるのですが、今年はでかい!

名付けて”菰ノ森の鼻穴” 荒い鼻息が出ていそうです。

菰ノ森の山頂からは遥か鹿角盆地が見えていました。

あれ!、いつの間に視界が開けたんだ?

   

中腹には怪しげなコメツガ。立派!風雪に耐えて感が伝わってきます。コメツガは太くはならないと思っていたのですが、この木の幹回りも3m越えです。

菰ノ森西側のこの沼は「ツボ沼」。現在の地図にはこの名前はありません。そう呼ばれていた時期があったのだそうです。もちろん結氷中で、氷の確認をしただけです。

ほとりのブナにきのこの塊が。干しシイタケ状になっていますが、何のきのこかはわかりません。

なだらかな起伏と樹木の影、横一杯に広がって歩いたらとってもいい感じだと思いませんか。

   

木ばっかり見ていますが、いや~これも変わった姿です。

二股の木が途中から1本になっているのです。どうです、説明がつきますか?

参ったな、仮説すら思い浮かびません。

この木も・・・、雪を落としてあげたくなりますが、よくもこんな形になったもんです。

   

変わった樹形のキタゴヨウ。

幹の太さに比べて枝の太いこと、太いこと。枝の1本1本が幹のようです。

今日のコースは夏道をほとんど使わない冬限定のコースです。厳冬期はきつそうですが、今の時期なら大丈夫。森の中を自由に歩いて、色々な気づきがあるコースだと思います。

ロングコースですが、疲れた身体を温泉で癒す特典付き。

いかがです?

   あべ

 

 

 

 

 

 

 

 


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