ここまでの晴天は全く期待していませんでした。
新雪+晴天という大変幸運な「白銀の山毛森ハイキング」を開催することができました。開始前から皆さんテンション高めです。
まずは和やかに開会式。注文のマイスノーシューが前日に届いたという方、本日がスノーシューデビューだそうです。
スノーシューを抱えてまずはリフトに乗って。
しばし、高みの見物。
リフトから見下ろす景色にウサギの足跡が一杯。食事の跡のようです。
リフトを降りたらダケカンバの向こうに霧氷の八幡平が見えていました。
これからの”ふかふかダウンヒル”に備えて、いつもの体操。
さあ!とばかりに雪原に足を踏み入れますが、15センチばかりの新雪の下は締まった雪のため、思いのほか沈み込みはなく、とっても快調そう。
自然と順番はできるようで、新雪を踏みたい人は前寄り、少し自信のない人は後ろ寄りになる傾向があるようです。
2班の皆さんも快調。
少しだけ高く見えるあたりがここ「山毛森」の山頂です。
早速何か始まったようです。
スタッフアベはこのブナが”グルッ”となった訳を知りたいと思ったのです。
どなたか、この木の半生について語ってやってください。
皆さん考えてくれていますが、雪で幹が折れて・・・とか、枝が光を求めて・・・というあたりを仮説の骨子にしているようです。真剣に考えていただきました。樹齢で100年オーバーでしょうが、ずいぶん不思議な形だと思います。
明るい森の中は不思議な雪の造形が一杯。
立ち止まってはあっちを見たり、こっち見たり。
そして、晴れのフィールドに残るウサギとテンの足跡。これはどんな物語の痕跡なのでしょう。
フンが1個、これはお礼肥に違いありません。
沢を渡りま~す。
ダウンヒルの予定が登りもあったりして・・・
参加者の方に呼び止められまして・・・
このきのこは?
あっ、食えないやつ!とは答えたものの、戻って調べたら、どうやら「トドマツオオウズラタケ」に特徴が似ていました。キノコ採りの人たちは手をかけないキノコです。
食えるか食えないかは別にして、この木の下から上までびっしり生えた姿は見事としか言いようがありません。
木についた雪に顔を書いたら自分の顔のなってしまったのだそうです。「額のシワがそっくり」とご本人。
山毛森展望地に到着です。
眼下に長く鹿角の盆地が見えています。
雪原のように見えるのは結氷した大沼。
この場所から、春の訪れだとか、四季の移ろいとかを意識しながら、ずっと眺めてみたい気がします。
再び日の当たるフィールドへ。
シナノ木の怪しい樹胴です。と言ったら皆さんは足を止めてしまいました。
居るかいないか見てきて!ということなのでしょうか。
安全の確認ができたとばかりに、恐る恐る、ちょっと怖い、でもやっぱり見たい・・・
入口にはクマのような爪痕があるので”住み心地調査”には来たようです。
しかし、クマの冬眠穴にならなかったのには致命的な欠陥があったのです。
この木の下側に回ってみると根元には穴が開いて、風がスーカスカ通る、喚起の良すぎる樹胴だったのです。
どれどれと皆さん下側に回って納得しています。
ふかふかダウンヒルは続きます。
フリーウォークなのでもっと自由にとは思っても、今年の雪の少なさ故、枝が進路を邪魔するのです。
これは、
ピンクの方が赤のおじさんを転ばそうとして転んでしまい、ピンクの方を起こそうとして青の人が転んだという顛末。
ギャラリーの皆さんが笑っています。
そして、今日の課題。このねじれたブナに命名を!スタッフは”ネジブナ”とか”コンツクレ”と頭に浮かんでいます。右側には”主”と命名したミズナラの巨木があります。
出された答えは”トルネードツリー”命名です。次回より、この場所のことを”トルネードツリーのところ”ということにしました。
早速、本日デビューの後輩と先輩が”トルネードツリー”をバックに記念撮影です。
再びフッカフカダウンヒル。お手本を見せると駆け出した先輩。
こちらはドッカとスタイルがもう完成されている元祖”ケツ滑り”。
先週に引き続き参加の方、誰かに転ばされたのでしょうか?
自由に枝を伸ばしたこのブナは個性的。
髪の毛が蛇の・・・みたい。
あっちを見たり、こっちを見たり。
ふかふかダウンヒルが続きます。
フリーウォークなのに前の人の踏み跡を行儀よく一列に踏んで苦心されている苦笑いの皆さん。
”新雪を踏んだ方が楽だった”とかの何方かの感想を聞いたときに納得できたと思います。
たくさんの笑い声と、どなたかの悲鳴のような歓声も一杯聞こえていました。
静かな森に響く喜びとでも言わせていただきましょうか。
晴れたらこの通り、吹雪いてもそれなりに。
どうして、こんないい顔になれるのでしょう。
ありがとうございました。
あべ
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