頭痛にもちいる漢方薬

風邪の症状は改善したのに、「頭痛」がとれず寝込むほど、というお話を聞き、どんな漢方薬が適切かなと、あらためて調べてみた。

「頭痛」といっても、バックグラウンドによって、用いる漢方薬もさまざま。
より状況に沿うものを選べば、すーと、良くなるはず、きっと。

ただし、「甘草」や「麻黄」を含むものには注意が必要。添付文書をよく読んでね。

麻黄は、循環器の障がいのある場合や、エフェドリンやテオフィリンなど交感神経刺激作用のある薬との併用は、注意が必要。

甘草は、大量服用で、偽アルドステロン症(だるい、血圧上昇、むくみ、体重増加、手足のしびれ・痛み、筋肉のぴくつき・ふるえ、力が入らない、低カリウム血症)の恐れあり、注意が必要。

代表的な8つの漢方薬を紹介します。
桂枝人参湯を除き、ドラッグストアで入手可能だと思います。


★葛根湯(かっこんとう)(甘草・麻黄を含む)

カゼのひき始めや、肩こりなどに用いる漢方薬。
自然発汗がないことが使用目安。
体の熱や腫れ、痛みを発散。
適応証(体質):表証(急性期)、実~中間証(体力中くらい以上)、寒証(悪寒)。

 

★五苓散(ごれいさん)
水分循環をよくする漢方薬。利尿作用あり。
天候(乾燥・多湿)によって発生する頭痛に良いとも言われる。
※二日酔いによく用いられる。
適応証(体質):湿証(水分停滞)。

 

★半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)
めまいや頭痛に用いる漢方薬。
水分循環を改善し水毒を取り去る。
めまいのあるものの、頭痛や頭重感、吐き気や嘔吐、手足の冷えなどをともなうとき。
胃腸弱く、冷え性で体力のあまりない人に向く。
適応証(体質):虚証(虚弱)、寒証(冷え)、湿証(水分停滞)。

 

★当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)(甘草を含む)
血行をよくして体をあたため、痛みをやわらげる漢方薬。
適応証(体質):虚証(虚弱)、寒証(冷え)。

 

★苓桂朮甘湯(りょうけいじゅっかんとう)(甘草を含む)
めまいや立ちくらみを改善する漢方薬。
めまいのあるものの頭痛。
体が丈夫でない繊細な人で、胃に水分が停滞しチャポチャポしやすい場合に用いる。
適応証(体質):虚証(虚弱)、寒証(冷え)、湿証(水分停滞)。

 

★五積散(ごしゃくさん)(甘草・麻黄を含む)
体の冷えや痛みをとる漢方薬。
血行や水分循環を改善し、胃腸の働きを高めて、体の冷えや痛みを治す。
具体的には、腰痛、関節痛、神経痛、生理痛、胃腸炎など。
適応証(体質):中間証(体力中くらい)、寒証(冷え)、湿証(水分停滞)。

 

●桂枝人参湯(けいしにんじんとう)(甘草を含む)
胃腸の働きをよくし、頭痛や動悸をしずめる漢方薬。
頭痛をおさえ心臓のドキドキ感をしずめる。
冷え症で顔色が悪く、体力のあまりない人に向く
適応証(体質):虚証(虚弱)、寒証(冷え)。 

 

★川芎茶調散(せんきゅうちゃちょうさん)(甘草を含む)
頭痛をおさえる漢方薬。
香附子は体を温めて頭痛を治し、細辛は体力がない時の頭痛を軽減。
体調不良の時や体を冷やした後の頭痛に効果的。
適応証(体質):表証(急性期)、寒証(冷え)。※それほど証にこだわらない。

 

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