２０２１年秋の家族旅行は、JR電車旅です。
”青空フリーパス”という区間乗り放題切符で
三重県松阪市の松阪城址に行ってきました。
今までに、姫路城、彦根城、犬山城など、
国宝のお城や有名な所は、ほぼ回ったので
「次は、”お城の建物が再建されていない
〇〇城址”に行ってみたいなぁ。」とのこと。
「え～っ？石垣見るだけでいいの～？」
それなら、三重県松阪城址がオススメ…。
松阪城址は中学校の卒業記念旅行で
大昔（？）一度、行ったことがあります。
「卒業旅行、中学生らしくない変な場所に
行ったんだね。」…と、みんなに言われます。
なんでそこを選んだのかは、今でも謎です。
メンバーに蒲生氏郷ファンがいたのかしら。
いや、本居宣長に興味を持った人かも…。
それとも、松阪牛食べたかったから…？
立派な石垣がたくさん残されていますが、
建物は何も再建されていませんでした。
石垣に囲まれた広い公園内を歩き回って、
写真を撮りまくった思い出があります。
松阪城址、”石垣だけ”だった印象でした。
その時、松阪城址の中の”本居宣長記念館”
”歴史民俗資料館”も立ち寄る予定でしたが、
どちらも休館日でした。本当にがっかり…。
行ったのは月曜日だったようですね。
結局、本居宣長ゆかりの”鈴屋”の古びた
佇まいの建物を外から眺めただけでした。
今回は卒業旅行で見ることのできなかった
”本居宣長記念館””歴史民俗資料館”にも
行ってみた～い…。
立ち寄ることにしました。
松阪駅に到着して、駅から松阪城址まで
１５分ほど歩きます。案外駅から近いです。
丘の上に立派な石垣が見えました。
松阪城址に到着。まず石垣の中にある
”歴史民俗資料館”へ行きました。
明治時代に作られた図書館を利用した
趣ある建物でした。入館料８０円という、
今時、驚き…！激安の入場料です。
ちょうど特別展、”蒲生氏郷と松阪城”を
開催中でした。松阪城を築城した
戦国武将、蒲生氏郷関係の資料が
たくさん展示されていました。
蒲生氏郷は、信長、秀吉の家臣です。
松阪城を築城して、城下町の整備し、
近江商人など大商人を呼んで、松阪が
商業都市として発展する基礎を作りました。
蒲生氏郷が松阪を領地としていた期間は、
わずかでしたが、その影響力は大きかった。
４０歳で病死したのは、実に惜しいです。
松阪は江戸時代、豪商が生まれています。
資料館では、松阪商人の展示もいろいろ…。
下の写真は池大雅が書いた、腹痛薬
”黒丸子”の金箔地の豪華な看板です。
次は”お城の石垣ウオッチング”（？）です。
松阪城址をあちこち歩き回りました。
”〇〇櫓跡”、”〇〇屋敷跡”を訪ねた後、
一番奥にある”本居宣長記念館”へ…。
国学者、本居宣長の膨大な収蔵品があり、
それを展示、公開している建物です。
本居宣長の本業はお医者さんだったとか…。
一日の仕事を終えた後、長い時間をかけて、
”古事記伝”など完成させたようです。
仕事と研究を両立させ、”生涯現役”でした。
それは記念館に来るまで、知らなかった…。
宣長さんの直筆のたくさん書き込みのある
”古事記伝”が展示されていました。
長年の努力の結晶のような品ですね。
宣長さんは、江戸にいる国学者、賀茂真淵に
師事しました。松阪に住んでいる宣長さんは、
師に何度も手紙を書き、指導を受けたとか…。
江戸時代、学ぶのもいろいろ大変だったです。
記念館を出て”鈴屋”を見学しました。
宣長さんの旧宅を移築したのが”鈴屋”です。
記念館の隣にある古い建物がそれでした。
住まいだった１階部分が公開されていました。
２階にある”宣長さんの勉強部屋”は非公開。
お部屋が見える所から、ちょっと覗き見します。
もしかすると、中学の卒業旅行の時も
この場所に立って、建物を眺めたのかも…。
そんな気がします。懐かしく思えました。
ところで松阪でユニークなお菓子を発見…！
柳家奉善というお菓子屋さんの”老伴”です。
「おいのとも」と読みます。和菓子です。
”老伴”は最中の皮のようなものの中に
薄い羊羹のようなものが入っています。
昔ながらの松阪を代表するお土産です。
このお菓子は初めていただきました。
最中の皮には不思議な紋章が…。
ちょっと珍しい感じのお菓子でした。
観光交流センターでは、１個でも買えます。
あと、オススメは、松阪のお茶やさんが
作った、カシューナッツに伊勢茶チョコが
かかったお菓子です。季節限定商品です。
食べ出したら、やめられない…！
松阪、おいしいお菓子がいっぱいです。
また行きたくなりました…！
