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古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

アニヤ ハルテロス のLaudate Dominum を聞いてます。

2010年09月09日 03時05分58秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
「モーツアルトの教会用音楽 Laudate Dominum (K.339)を you tube で見つけて、〈お気に入り〉に入れてときどき聞くようになった」と以前書きました。そのときはエマ・カークビーとルチア・ポップの歌うのがいいと紹介しました。清浄でありながら情感をゆさぶるこの曲は、多くのソプラノ歌手が歌っています。キャスリーン・バトル、エディタ・グルベローヴァなど一流のソプラノ歌手だけでなくウイーン少年合唱団の少年の歌もアップされ、どれもいい。
 その中でドイツの若手ソプラノ歌手アニヤ・ハルテロスの歌う〈Laidate Dominum〉はすごい。生意気に音楽評論をするつもりはありませんが、興味がおありでしたら彼女の声を一度you tubeで聞いてみてください。彼女のことは日本ではあまり知られていませんが、バレーボール選手のように大柄で、ステージに立つだけで迫力があります。体は楽器であることをあらためて認識します。ハルテロスの声のなにか(X)が聞く人の魂を鷲づかみします。
 写真はきのうブログで紹介した鳥取県の山奥の町・智頭町の板井原集落のメインストリートです。江戸時代のままの地割で谷川から引く小川が横を流れています。このまま飲めるほどの清流です。道幅は1メートルちょっとで車というものが通ったことはありません。
 でも谷川沿いの集落の向う岸には車の通る道があり、道はさらに山奥に入ってどこかに抜けています。村はずれには橋があって家家の裏側に車の通る道が回り込んでいます。つまり昔からのメインストリートは車が通れませんが、家の裏庭に車の入るルートはあるのです。そうでなければいくら自給自足的生活といってもこの現代にあって生きていくのは困難です。
 智頭の街道から細い道を車で登ってきても、特別な作物も貴重な建造物も名勝もありません。あるのはまわりの緑と清流だけです。このは数年で人が住まなくなり、廃墟となるでしょう。もしだれか気が向いて住むようなことがあっても、それは昔からのとは無縁です。
 村人は無言ですが、みすぼらしい最期を人目にさらしたくない、従容として静かに村の最期に立ち会おうと思っておられるのではないか。
 夏草茂るわずかな家家の菜園を見ながら、訪ねたことをすまないと思いました。
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