古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

ルソン/ペリリュー/インパール/空襲/ ……

2021年09月13日 03時40分49秒 | 古希からの田舎暮らし
 数十冊の文庫本などを置いているトイレ読書の本棚に『ペリリュー島玉砕戦』(南海の小島70日の血戦)船坂弘著・光人社NF文庫がありました。トイレにすわったとき、老眼鏡をかけて、開いたページを読み返したりしていました。
〈ペリリュー島の戦争〉への思いはブログに書いたことがあります。ぼくは本を読んだだけですが、何か話そうとすれば言葉がせめぎあいます。
 NHKスペシャル『狂気の戦場ペリリュー』という番組も録画しており、何回か見ました。引退した天皇(ぼくの世代は〈天皇〉というより〈皇太子〉というほうがピンとくる)が激戦のペリリュー島を遥拝したので、南海の小島が知られるようになったとか。「三日で占領する」と豪語したアメリカの上官。最強のアメリカ軍海兵隊と70日間果敢に戦った一万日本兵の敢闘。アメリカ兵と日本兵の、狂気の殺し合い。江崎誠致『ルソンの谷間』/保坂正康『昭和陸軍の研究』/柏木兵三『長い道』/加賀乙彦『帰らざる夏』/などもぼくから「離しました」。あの戦争の記録や小説類は、ぼくから離します。あの〈悲惨〉を見つめる力がなくなりました。
  時代劇はスーッと読めます。特に池波正太郎の『剣客商売』/『鬼平犯科帳』はさすがに読み飽きない。時代劇専門チャンネルでおなじみのキャラクターが、目の前で演じるようです。
 こころのちからもよわくなったのか。〈なじみ〉しか入らなくなりました。
 
コメント
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