古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

今年は曼殊沙華が早く咲きます。

2021年09月11日 22時55分00秒 | 古希からの田舎暮らし
 東条図書館に行った帰り道、「今年の曼殊沙華はいつごろ咲くかな」と〈マイ・マンジュシャゲ・ロード〉に軽自動車を乗り入れてみました。どんなロードかというと「ドッグ・ランのある苗屋さんから田舎道を走り、東条閣(お寺)にすすみ、とどろき温泉の裏に出る」細い田舎道です。途中に曼殊沙華がいっぱい咲く畔が何か所もあります。
 曼殊沙華はお彼岸の頃に咲きますが、夏が暑いと咲く時期が遅くなります。今年はどうか。咲くのが早くなりそうです。
 9月11日なのに、もう茎が立っています。

 とどろき温泉裏の道端です。茎が10センチ超まで伸びています。一週間もすれば満開になるでしょう。今年は雨が多かった/水分は十分だった/雨のせいで気温もそんなに高くなかった/からでしょうか。次は16日ごろにドライブしてみます。
 次の写真は「我が家の芙蓉」です。

「鉢植え」の芙蓉が鉢の底の穴から地面に根を出して、大きな樹になってしまいました。動かすことができなくなりました。ウッドデッキの前で咲いています。芙蓉の花は一日でしぼみますが、つぼみがいっぱいあって、毎日つぎつぎと咲きます。8月から10月までずっと咲くそうです。

 芙蓉の花を見ると新田次郎の小説『芙蓉の人』を思い出します。
〈野中到/千代子〉夫妻が富士山頂で、越冬して、気象観測をしようとした物語です。中学3年の英語の教科書に、「野中到/千代子」の物語が載っていました。ぼくは、道徳の時間に新田次郎の小説『芙蓉の人』を読ませようとプリントをつくりました。一冊の小説を要約して山場の場面をつなぐ作業を、時間をかけてやりました。生徒は「気象観測を志す夫を、支える千代子の強い心」を、深く受けとめてくれたようです。
 新田次郎は気象庁の職員で、富士山頂で越冬した人ですから、この小説の作者として申し分なく、千代子を浮き彫りにした、感動的な小説になりました。小説の題は〈千代子の好きな花=芙蓉〉からとって『芙蓉の人』としました。千代子は自分の日記に「芙蓉」の名をつけていました。野中千代子は、1923年(大正12年)52歳で亡くなりました。当時流行ったスペイン風邪による急死でした。夫の野中到は1955年まで生きました。
 
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