古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

友の訃報が入りました。

2015年03月15日 04時00分59秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 郷里・倉吉の友の訃報が入りました。母のショートステイの終わる日なので列席できません。弔電で別れを告げます。
 青春とか学生時代というのは「人生が濃厚」な感じがします。思い出がくっきり魂に刻まれ、生涯消えません。
『満蒙開拓青少年義勇軍』の方々に聞き取りしていた頃、小林伝さんという開拓団の人に聞いた話を紹介します。
 小林さんは15歳~20歳の若者より少し上の世代のときに、満蒙開拓団の一員として『満州』に渡りました。日中戦争のときに一度徴兵され、敗戦直前になってまた徴兵され、シベリアに抑留され、帰国後は開拓団関係者の団体で長く役員をされました。
 小林さんの世代が高齢になり、次の世代の方々に役員交代することになりました。次の世代=満蒙開拓青少年義勇軍の世代です。その彼らが思い出話をするのを聞いてると「不思議な気がした」というのです。聞き取りをしながらぼくも感じました。

「青少年義勇軍だった人たちが役員になって、『満州』開拓時代の思い出を語るのを聞いてると、壁に映画が写るようにその場面が浮かぶんですよ。あれは不思議でした」

 寝床に入って亡くなった友のことを思い返していると、たしかにあの頃の思い出は彫りが深い感じです。
 ぼくたちは、そんな濃厚な時間を通過して、その後の長い長い人生を生きてきたんだなー。
 そして多少 <あとさき> になりながら消えていくんだなー。
 
コメント
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