古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

裏山で焚き火をしました。

2013年04月12日 04時01分12秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 風邪気味のまま数日が過ぎていきます。立ち歩くと「病みあがり」の感じなので三日ほど外に出ないでいました。きのうの午後は気分がいいので、裏山に出てみました。「何かを焼く・燃やす」という目的はないのですが、なんとなくあのブロックを並べた「炉」で焚き火をしたくなったのです。
 焚き火の炎を見ていると、6日に列席した先輩の葬儀が思い出されます。
 ぼくの人生の山場みたいなところで、〈あのときの「ぼくという存在」の全てのエネルギー〉をそそいだ濃厚な時間を共有している先輩でした。あれから数十年という時間が過ぎていきました。それぞれに老いていきながら、出会えば、おだやかな交流を積み重ねてきました。ことさら思い出話の話題にしなくても、出会えばあの精魂を傾けた時間が、せせらぎのようにこころの底を流れました。
 焚き火の合間に、ここに移り住んでから裏山に植えた木々を見てまわりました。ハナカイドウはいま花盛りです。ハナズオウやライラックの蕾がほころんできました。竹薮だった頃から自生していた馬酔木(あしび)の新芽がびっしり出ています。
                
 馬酔木の葉は、野菜のムシを防ぐ「煎じ薬」に使います。ですから道子さんがいつも摘むのです。すると写真のようにいっぱい新芽を出します。
 クヌギやコナラも、栗や夜叉五十子(やしゃぶし)の木も、ガマズミや去年もらったニシキギも、みんなみんな新芽をつけています。今年植えた梨(豊水/幸水)や雄・雌のキウイやプルーン(シュガー/バーバンク)も新芽を出しました。
 そうそう、「サクランボ(暖地)の花が今年は咲いた」と喜んでいたら小さい実をつけています。小鳥に味を覚えられたら毎年ねらってくるでしょう。おいしいサクランボになる前にネットを張って防がなくては。
 夕暮れの木立ちを歩き、芽吹きを見てまわり、火の始末をし、春がこころのうろを埋めてくれた思いで、家に入りました。
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