古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

昼下がりに施無池でヌートリアを見ました。

2012年01月11日 03時45分22秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
               
 写真は西中の山と桃坂の間の谷を登ったところにある池です。口吉川町の谷の北側はゴルフ場が連なっており、どの谷を登っても池に突き当ります。そしてその向うはゴルフ場になっています。どの池にもそれぞれにシーンとした表情があり、池の堤に立つとしばらく静かな空気に身をひたしていたくなります。
 きのう、真昼間にヌートリアを見ました。畑と家の間に小さい施無池があるのですが、ヌートリアが冬の日をあびて池面で枯れ草を食べています。この池は夏ガマが生えていました。その枯れたガマが、ヌートリアが上がっても沈まないほど折り重なっているのでしょう。
 車で通りかかり、姿を見たので車を止め、静かにカメラを出して構えました。じっとしています。もっと近づけそうです。もっといいアングルで撮ろう。三歩ほど歩いたところでヌートリアはスルッと水にもぐってしまいました。成猫ほどの大きさの大人のヌートリアでした。残念! また撮ります。
 ヌートリアをはじめて見たのは、篠山の雲部車塚古墳のお濠でした。1995年、神戸に大きな地震があった年でした。夕方ビーバーのような生き物が水面を泳いでいるのを見、岸辺で草を食べる姿を見て、その哲学者のような風貌に魅かれました。
 ところが2009年3月、このブログを立ち上げたとき、うちの畑がヌートリア一家に食い荒らされ、市から檻を借りて一網打尽に捕まえて農政課に突き出してしまいました。今度はそんなことはしないつもりです。内心は、このヌートリアが結婚して、子どもが生れて、かわいい子どもたちが昼間から草を食べ、2メートルくらいのところからじっくり見れたらいいな、と思います。勝手な思いですが。
 ヌートリアの所作には人間をそんな気持ちにさせる可愛さがあります。“you tube”を見たら、淀川をヌートリアが泳ぎ、おじいさんが姿を見せると、真っ直ぐおじいさん目指して土手を登ってくる。おじいさんがあげる食パンを両手ではさむようにして食べ、食べおわるとまた手を出しておじいさんにせがむ。見ているとおじいさんとヌートリアの気持ちがかよっているのがわかる。……そうそう日本ヌートリア交流協会とかいう会を勝手に一人で立ち上げて動画をアップしている人もいましたね。
 ヌートリアは害獣にはちがいないのですが、この前は大根や野菜をひどくかじられて冷静さを失い、檻を仕掛けてしまいました。しかしもう檻を仕掛けたりしませんから、どうかヌートリアさん、婚活して、結婚して、赤ちゃんを見せてください。お願いします。
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