古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

クロメンガタスズメ蛾の終齢幼虫です。

2011年07月26日 03時14分53秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から

 ゴマの葉にはこの幼虫がついて、葉っぱをバリバリ食べまくります。これはサナギになる前の終齢幼虫ですが、体はまだまだ大きくなります。体を縮めて眠っていてもそばの単三電池くらいの太さがあり、色は鮮やかで、幼虫の中では最大級だし、人気というか、注目というか、があります。
 これはクロメンガタスズメという蛾の幼虫です。クロメンガタスズメという蛾は蝉と同じくらいの大きさで、ブログによっては『人面蛾』と書いてあります。止まっている羽の模様が髑髏(ドクロ)に似ているので『髑髏仮面』という人もいます。おまけにこの蛾は「鳴く」そうです。ブログによっては「幼虫も鳴く」と書いてあります。かように異彩を放つ幼虫ですから、〝you tube" にもヒキガエルに食べられてる動画とか葉っぱを食べる動画がアップされています。
 むかーし、むかし、高校生だった頃、『虫めずる姫ぎみ』というのを国語の時間に習いました。なんでも毛虫や蚕(かいこ)の好きな身分の高い姫がいて、侍女たちが気味悪がるような話でした。その姫がクロメンガタスズメの幼虫を見たら、手足をバタバタさせてよろこぶでしょうね。おまけにその虫が鳴いたりしたら、卒倒しそうなほどうれしがるでしょう。なんという世界だ。
 ぼくは、“虫愛ずる”ほうではありませんが、でももしぼくが夜盗虫だったら、あの強烈な存在感に魅かれ、白鳥に憧れる醜いアヒルの子のように、クロメンガタスズメの幼虫に見とれるかもしれません。
 さて問題は『糞』です。この幼虫は体が大きいから葉っぱもたくさん食べます。そして実にたくさんの糞をゴマの葉っぱの上にします。この幼虫を捕殺しようと思うなら、葉っぱの上の糞をさがして歩けば見つかります。その糞ですが、直径二ミリ足らずで丸く、黒い色で、コロコロしています。丸い糞には模様のようなスジが入っています。それが乾燥して縮むとちょうどゴマのように見えます。
 ゴマは1,5メートルくらいの高さになり、根元から上までたくさん葉っぱがつきますから、少々食べられても平気です。しかしゴマを収穫するときに、乾燥した糞が混じると黒ゴマと区別がつきません。道子さんは黒ゴマはつくらず、金ゴマばかりをつくり、最後にはピンセットで糞を選別します。黒ゴマは終生作らないでしょう。
でも糞は混じらないほうがいいので、この幼虫はできるだけ捕殺しています。
 台風のあと雨が降らないので、40ミリホースにつけかえて畑に水をまきました。水をやりかけるとどれも水を欲しがっているように見えて、あっちにもこっちにもということになり、ホースと格闘です。疲れました。
 
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