古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

愛宕さんの祭りに参加しました。

2010年07月15日 03時33分49秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 7月14日と24日は裏山に鎮座まします愛宕さんの祭りがあります。といっても村の当番の二軒が午後6時に登って、お神酒をお供えし、しばらくお酒を飲んで神さまといっしょに過ごすだけです。ここに引っ越して四年目になりますが、愛宕さんの祭りに参加したことはありませんでした。というか当番以外の村人はだれも参加していませんでした。
 それがこのブログで去年の夏紹介したように、村のお金で二つのお社(やしろ)を新調し、神主さまも登って神さまを招来してもらったのですから、せめてうちだけでも参加しようと思ったのです。道子さんは腰痛を用心してぼくだけが当番の後を登ることにしました。雨でも降ると薄暗くなるし滑るので少し早目に当番の方が登られたのです。老人会で顔なじみのお二人で、ぼくが登ってみるとお神酒をお供えして、二つの社の間の広いところにシートを敷いておられました。
 この愛宕さんの当番は当日までに参道をきれいにします。今年も草を刈り、落葉を掃いてきれいにしてありました。雨の後で薮蚊対策としてぼくは網付きの帽子をかぶって登りました。当番の方も薮蚊を心配して蚊取り線香をぐるりに置き、ムシよけスプレーを吹いていましたが、頂上にいた一時間ほど蚊には襲われませんでした。神さまが守ってくださったのでしょう。
 ぼくも冷えた缶ビールをお供えしてシートでのおしゃべりに加わりました。しばらくしゃべっていたら、なんと村の人が一人自主的に登ってこられました。火を焚くとか秘伝の儀式でもあるかと思いましたが、それはありませんでした。昔はお尻に敷くワラを各自持って登り、それを燃やして下りたそうです。お神酒を飲んでおしゃべりをたのしむために登ってくる村人は少なくなかったといいます。
 気になっていた裏山の愛宕さんのお祭りに参加して、また一つ納得した気分になりました。開発直後で月世界のようだった初期のひよどり台に6年、ピカピカの須磨ニュータウンに26年住んでいましたから、この村に暮らすようになって木立ちや祠や小さな行事を新鮮に感じます。小さな村の小さな祠や行事の消えていく時代ですが、どうしようもない時代の流れなのでしょう。
 自分の居合わせる時代をそのまま受けとめて生きる。いまここに! 
 
コメント
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