Zen禅

心理学に基づく坐禅の研究-心の風景を眺め、流れていく気持ちの音を静かに聴く(英訳)

Soul the Shell, Core, Energy魂の殻・核・気

2020-10-16 | 坐禅

魂は気体のようで、人の眼には見えないが

原子運動をするダイナミズムを持っているかもしれない。

The soul is like a gas and it may have the dynamism of atomic motion,

which is invisible to the human eye.

生き物はみんな、それぞれに与えられた魂の分量がある。

Every creature has its own amount of soul as a gift.

 

木は主に炭素、酸素、水素の元素からできて、

着火された木が燃焼する時、

光と熱が発生する酸化によって気体化され物質的に消える。

Trees are mainly made up of elements of carbon, oxygen, and hydrogen,

when the tree burns by ignited,

it vaporizes by the oxidation that generating light and heat,

and materially disappears.

魂はその木が燃えて気体になっていく過程に似ている。

The soul is alike to the process of a tree

burning into gas vaporizing.

 

 

何年か前に日本の青森県にある恐山の菩提寺で、

南直哉禅師から個人面談を受けたことがあった。

A few years ago, I had a personal interview with Minami Jikisai

who is a Zen master at Bodaiji Temple on Osore-zan

in Aomori Prefecture, Japan.

面談と並行して南師による坐禅会にも参加したので

3泊4日の予定でそのお寺の宿泊施設で宿泊した。

In parallel, I also participated the Zazen-meditation group

instructed by him Minami Jikisai,

so I stayed at the Temple’s accommodation for 3 nights and 4 days.

 

二日目の朝、朝の4時頃か眼が覚めてしまって、

窓を開けて中庭を眺めていた。

On the morning of the second day,

I woke up around 4 o’clock in the morning

and opened the window to look at the courtyard.

中庭から見える伝統的な日本の建物と

その背景に広がる恐山を無心で眺めていた。

I was absorbed in admiring the traditional Japanese architectures

seen from the courtyard

and the panoramic view of Mt. Osore-zan in the background.

 

時間が経つのも忘れて、何も考えずにただ見ていたら、

突然、見ていた景色に何かの変化があって、

風景画のような庭に何かの気配がある感じがした。

While I was looking at the courtyard scenery

with no judgmental thought and forgetting the passage of time,

suddenly, a change popped out from the scenery to my eyesight

and made me feel that there something happened in the garden

the place where was like a landscape painting.

見える景色は何も変わっていないのに、

確かに何かの動きの気配が加わった気がした。

Although the scenery which I was looking at has not changed at all

actually, I felt like some kind of movement got into my eyesight.

 

もしかして、これが恐山には幽霊が出るとの噂の実態か?と怖くなってしまった。

Possibly, is this the actualities of rumors that ghosts come out in this Osore-zan?

So, I got frightened.

 

何も無いのに実際、何かの動きを感じる、

お化けを見たことがある人が言っていることがこれか?と寒気がして、

怖さで体がこわばってしまった。

Is it what people saying about ghosts who have seen them?

The actual feeling of something moved but there is no visual indicates?

I felt chills and my body frozen due to fright.

 

怖くて身動きはできなかったが、

勇気を出してお化けがあるなら目撃したいと思って、

その気配の正体を探そうと見ていた庭や建物の細部まで眼で確かめていった。

I couldn’t move because of the frightening,

but I took my courage out to witness if there is a ghost,

so I carefully looked up the detail of the courtyard and buildings

to find out what exactly happened.

 

私が泊まっていた2階の窓からは

宿泊棟と本堂をつなぐ長い廊下の建物が見えた。

From the window on the second floor where I was staying,

I could see the long corridor building

which attaching the accommodation building to the main hall of the Temple.

 

その長い廊下には多数の窓があって、全部開けてあった。

In the corridor building, there are many windows and all open.

気配があったのはその窓辺りで、

何かがスライドしているように動いていた。

The feeling I had it seemed came from those windows,

something was moving like sliding.

 

その動きには人が放つ気配はなかった。

The movement had no person’s mood

that people usually give off.

普通、人が作り出す気配は、

周りの空気を振動させるというか、

人間特有の空気を乱すようなランダムな運動性がある。

Normally, the specific mood or atmosphere that people create,

it sorts of vibrating in the air

and the motility disarranges air randomly.

 

だが、その動きは周りの空気が振動されていなく、

空気の間にありながら、

空気の中に吸収されて進んでいる感じがした。

However, the moving subject I felt,

it neither interrupts the air nor vibrating,

but while being in the air,

it moves forward like assimilating into the air.

 

もしかして、お化けか?と思った。

Maybe is that a ghost? I thought.

 

だが、そのゆっくりスライドしながら動く物体を追ってみたら、

その物体はなんと、

昨日何時間も話した南直哉師であったのだ。

But I traced the moving object,

which was sliding slowly,

what a surprise,

the mobile object was Minami Jikisai

who I met and talked to for hours yesterday.

 

彼はその時に、完璧な禅僧の姿勢で本堂に向かっていたのだ。

At that time, he was heading to the main hall

in a perfect Zen-master’s posture.

 

廊下は結構長かったから、

私は彼の動く姿を追って、

ただ驚きで見ていた。

The corridor building was quite long,

so I followed his moving form with my eyes and astonished.

 

あのような空気を乱すことなく、

完璧な無動を維持しながら動く人間を目撃した驚きで、

頭が空っぽになってしまった。

With the astonishing,

witnessed him without disturbing air arrangement,

moved forward with perfect motionless

so my head became empty.

 

その瞬間に、彼の魂を目撃した感じがした。

At that moment, I felt like I had witnessed his soul.

 

 

魂の元素は何だろうか。

What is the element of the soul?

魂は人間の体の中にあり、

見ている人に伝わる力動性がある。

The soul is in the human body,

it transmits the dynamism to others.

 

ある人が一つの目標に向かって

一心になって何かをしている時、

魂が燃えるように見える。

When a person is doing wholeheartedly

to achieve one’s goal,

it seems like one's soul is flamming.

 

生きている人は強かれ弱かれ魂を感じさせる。

From people who have lives,

they let us feel the soul, strongly or weakly.

死んでいる人には魂が見えない。

From the dead people, we cannot see the soul.

 

魂の核はどういうものだろうか。

How the core of the soul is formed?

 

私達はアスファルトの上に咲く野花を見て

その生命力の強さに感動する。

We often impressed by the wildflower

which blooming on the asphalt

and touched by its strong vitality.

その野花の命の核心は種であろうか、

或いは光合成であろうか。

What would be the core vitality of the wildflower?

Is it seed or photosynthesis?

 

細胞核を顕微鏡で調べ尽くしても、

そこには生命が始まった動きしか発見できない。

Even though we can examine the nucleus cell under a microscope,

only can find the first dynamism of life.

 

魂を学説的に説明することも

ウィキペディア的に可能である。

It is also possible to explain the soul theoretically

by referring to Wikipedia.

この記事を書こうと思いついた時に、

私も魂についてグーグルして、ウィキペディアした。

When the idea came to my mind to write about the soul,

I also searched Google and Wikipedia about the soul.

だが、そこに魂は感じ取れ無かった。

But I could not get the feeling for the soul on the web information.

 

魂の気はどういうものだろうか。

How the energy of the soul formed?

 

日本に住んでいだ時、

和太鼓のコンサートによく行った。

When I lived in Japan,

I often go to a Japanese drum concert.

魂の気があるなら、

太鼓の音が放つ動的振動なのかもしれない。

If the soul has an energy form,

maybe it would like the Japanese drum sound

which vibrating dynamically.

 

しかし、魂は魂を感じさせようとする者の心には宿ら無い。

However, the soul does not stay in one’s mind

who tries to let people feel the soul.

 

魂を演技することもできない。

The soul never allows pretending to have it.

 

魂は自ら根を張っては、

時間と伴に成長し、

花が咲く時期になってやがて花開く

自然の時間なのかもしれない。

The soul spreading its own roots

and grow over time,

maybe the soul is like the natural time

that a flower finally blooms

when the right season comes.

 

 

補足など:

The photo is the corridor in Bodaiji which I borrowed from a web.

添付した写真は恐山菩提寺、廊下棟です。ウェブから借りました。

 


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57 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
宇宙とはそもそも何だったのだろうか (榮久)
2020-10-17 04:55:34
あると「思う」そこに魂の核・気がある、
と問う。

人称と非人称、哲学と文学とが、
渾然と交差する時空に

人は様々な真実を発見する事は出来るが
発見した真実をすべて所有する事は出来ない

文学的形式によらなければ
表現され得ない種類の哲学的思念がある

宇宙とはそもそも何だったのだろうか
返信する
Unknown (Re:)
2020-10-17 07:02:19
宇宙は
その始まりを(始まっているのに)証明できなく、
その終わりをも(終わっていない)見届けない。

あるのに、未だに分からず、
スパーコンピューターしかその存続を計算できず、
科学者たるもの、みんなそれぞれ見えている角度が違う。

宇宙が何かのぶつかりでできているという、
そのぶつかりは
永遠のように拡散して
やがてはブラックホールの丸め込まれ
そのブラックホールもやがては消滅し、

また、何かのぶつかりで
また宇宙が始まるという、
証明できない、
その真実を目撃できない。

その苛立ちから
宇宙についてわかろうとしたのだが、
所詮、人間のスケールで
語り合っても
わかりっこない。

だが、それでも
夜空をみては
何億光年前に発せられた光を見て
ああー過去をみているなと
首が麻痺するまで見上げる、それだけ。

宇宙ということば
univers、cosmos、우주

果たして私達は宇宙を正しく見ているのだろうか。
返信する
Unknown (Unknown)
2020-10-18 01:24:34
佐々木閑の仏教講義(@ユーチューブ)
「ブッダの教え14」(ダンマパダより)

この身体を瓶のように脆いものと知り、
この心を都市のように堅固なものとして打ち立て、
智慧と言う武器で悪魔と戦え。
そして勝ち取ったものは、それに執着することなく護って行け。
ーーーーーーーーーー

自ら根を張って
恐山の廊下に宿る彼の魂に耳を傾けよ!!
返信する
Unknown (Unknown)
2020-10-18 01:52:08
なるほど成程・・・
ブッダの教え14(ダンマパダ)は
根性の権化のようなケイレンさんにお勧めの言葉ですね。
魂についての仏教観!!

殺人鬼中狂と、
サイコパスT氏、中狂賄賂で懐柔されたB氏達に対し智慧を持って仏教者らしくあれ・・・
返信する
坂本真民(仏教詩人)『悩めるS子へ』 (Unknown)
2020-10-18 03:33:43
騙し騙され欺かれるは
無明世界のありのままの姿にて・・・

『騙されて良くなり
悪くなってはダメ。
いじめられて良くなり
いじけてしまってはダメ。』(坂本真民)

人は闇を光に変える事が出来るのだ。
(鎌倉円覚寺管長一口法話第一回『雲と石』ユーチューブ)。
返信する
Unknown (Re:)
2020-10-18 16:19:10
報告兼ねて

今ここは土曜の深夜3時ですが、
これから寝ようとするところです。

明日日曜から火曜にかけて
宿泊旅行にでかけます。
パソコンは持参するので、
できる時にコメント欄確認します。

ここは州を超えて旅行はまだできないので
同じコネチカット州の末端辺りいきます。
アウトレットモールで買い物して
水族館に行って、その他の街をうろちょろして、

ホテルにはキッチンがついているので
自炊になります。
だから今日は近所に買い出しに行ってました。

私は日本のラーメンセットをコストコで買ったので
それで、もう食料は満足です。

行き先の名前忘れましたんで
明日、行ってから報告しますね。

未知さん(Unknown)のコメントを読んで
まあ、仏教の知識もそう頑なな芋ぽくはないなとおもいましたね。
ちっと、粋な表現が格好いいですね。
でも、もう政治その他の何々氏はもう飽きちゃいました。

選挙で全てが明かされるのでしょう。
情報が操作されて
それに丸め込まれる人もいれば、
それを正す人もいるし、
平たく言えば、
サイコロはもう投げられたので、
待つのみです。

返信する
Unknown (ZIP)
2020-10-18 21:37:51
要するに世の中がつまらないということではないでしょうか。
どういうわけか興味を惹かれる対象が以前よりずっと減ってしまって、自分自身を持て余してしまっているわけです。
何とかしなきゃと思いつつも、何だか馬鹿馬鹿しさが先立ってしまい、仕方なくまたネットを見てしまうわけです。
バレエに対するモチベーションも、きっと以前ほどではないでしょう。
出かけてはみるものの、大して気晴らしにはならないことぐらい自分でもわかっているというわけです。
返信する
塞翁の馬は天駆け巡る (坂田真民モドキ)
2020-10-19 00:30:20
倦怠感に取り付かれたジッ夫へ!!

希望を失ってはダメ
倦怠感に敗けてはダメ
挫折感に敗けてはダメ
絶望感に敗けてはダメ
肥溜めに落っこちてはダメ

だって釈迦は敗けなかったんだから・・・
釈迦は自らに恥じない人生を全うしたんだから・・・
四苦八苦の汚れた世においてさえ
涅槃寂静を勝ち取った釈迦がいるんだから・・・
で、君は釈迦を捨ててないんだから・・・

それなら君は闇を光に変える事が出来るのさ

絶望するのはまだ早い。
ケイレンさんに見倣って
たまには居る場所を変えてみれば
君の心も変わると言うもんさ・・・

輝く光に元気を貰い、
新鮮な空気に活き返り
『雲はひかり、風は吹くナリ』(林芙美子)




   
返信する
ダンマパダ (Unknown)
2020-10-19 00:50:23
自らを堅固な城となし
智慧と言う武器で悪魔と戦え。

悪魔とは
君の倦怠感、挫折感、絶望感
そして肥溜めに落ちた君自身
返信する
Unknown (ZIP)
2020-10-19 01:22:42
坂田真民?
坂村真民では。

念ずれば間違える・・・
Tさんも認知がだいぶ進みましたね
返信する

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