農ある暮らしの中で

片田舎で過ごす 静かな農ある暮らしを色々な思いをこめながら日々綴っていきたいと思います。

安寿と厨子王

2012年11月20日 | 日記

 襤褸をまとった盲目の老婆が
むしろの前に座り、竹棒を持って粟を啄みにくる 雀を追い払っていました。
 安寿やこいしや ほーやれほー
 厨子王こいしや ほーやれほー
正道は 老婆をじっと見つめるとかけよりました。
「母上。」
そう叫ぶと 老婆の胸に飛び込みました。親子愛 姉弟愛の悲哀を描いた 小さいころ何度も読んだこの物語は印象深く残っている。   

  



 仕事から帰ると、倉庫の前で義母が 
むしろの上に座って 木槌で干した豆をたたいている。
まるで 安寿と厨子王の最後の場面を思い出す様だ。
「お義母さん ただいま。」
「ああ、○ちゃん お帰り。」
 背中の曲がった母を見ると 胸の奥が痛くなるようだ。

私が小さいな頃は 秋の終わりになると当たり前のようにあった こんな風景が 
今では殆ど見られなくなり とても懐かしい気がする。

 便利さを求めて 社会は凄まじい勢いで進化していき
もう これ以上はいいですよ・・・と思わず叫びたくなる。

 いったい どこまで行こうとするのでしょうか

むしろの上に座った母を見ると これ以上の何があろうかと思う。
 

   

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