農ある暮らしの中で

片田舎で過ごす 静かな農ある暮らしを色々な思いをこめながら日々綴っていきたいと思います。

福井へ

2019年04月13日 | 日記
夫と福井へ
次女のお婿さんの、ご実家へ挨拶へ伺った。

彼を育んだ古郷に降り立ち、
風景をしみじみと、夫と見渡した。

彼を大切に育てられた、おばあちゃまに初めて
お会いし、ご挨拶することが出来て
私達夫婦は、
とても安心した。

夫と数年前に、訪れた永平寺
我が家の宗派の総本山でもあり…
無心に手を合わせ拝んだ。
今回、また永平寺に立ち寄り、
静かにお参りしながら再びこうして
訪れることが出来るなんて…思いもしなかった。


3月の終わり
次女の結婚式を、京都で挙げた。
長女の式とは、がらりと雰囲気の違う
次女らしい明るく笑いに包まれたお式だった。

縁とは、本当に不思議なものだなあと
改めて感じた。

親としての務めを果たしたようで…
心の底から安堵した。




春うらら

2019年04月05日 | 随想
菜の花の、
この、甘い香りが
届きますか

甘い香りに誘われて
蜜蜂が、ぶんと飛んでくる


山々は
若芽が少しずつ芽吹き始め
野鳥がさえずり
桜も、今が満開です

この世にある全てが
この季節を、
祝福しているようです

ああ、
生きていることは
なんて素晴らしいのでしょう…





残してゆくもの

2019年04月01日 | 読み聞かせ

私が住む集落の、自治会館には
三体のお大師様と薬師如来をお守りする小さな十二神将とその奥には大きな石が据えられている。

毎年、五月の八日には花御堂を飾り甘茶を煮出し、お薬師様を
そして、年三回、お大師様の日には
お参りに来られる方々にお接待をしている。

奥に鎮座する大きな石の云われを聞いてみると
これが、なかなか面白い。

この石は、集落の守り神のようにして
今も大切に守られ
祈り続けられて来ている。

何となくの口伝えでは、正しくは伝わらず、残らなくってしまう。
これを文に起こし
紙芝居にして残したらどうだろうと思い立った。

長老たちから聞き取りを始め
メモしたものを文章にし
お話にしてみた。



場面も区切り、
これから、絵に取りかからねばならない。

地域を見渡せば、昔からのいわれや
言い伝えがある。
廃れてしまうのは勿体ない。
私が慕う八十半ばになられる高校の時の古文の先生は
今も、お仲間と一緒に地域の歴史を聞き取り、
文に起こし
紙芝居に残すと言う活動をされている。

私も先生にお知恵を仰ぎながら、
そうした活動が出来たらと思う。

ホッと一息

2019年03月31日 | 随想


色々な事を終えて一段落
3月終わりの日曜日の午後…
jazzコンサートを聞きながら
ホッと一息ついている

今はコーヒーを頂きながら、休憩タイム
周りは、見知らぬ年配の方々ばかり

新年度から、また、忙しい日々を迎えそうだけれど
少しエネルギーを蓄えて
また頑張ります。


憧れ

2019年02月11日 | 随想
あの頃、ずっと
山に憧れを抱いていた

必死に
何かに救いを求めていた

何度か足を踏み入れた
西中国の深い山々

笹藪を漕ぎながら
陶酔し
森の中へ
浮遊していく自分がいた

山を下りても
しばらく山の余韻に浸っていた

数年たった今でも
あの森へ入った時の
感覚が甦り
身体が
熱くなることがある


あの森は
今も変わらず
あるだろう

これからもずっと
変わらず
あり続けるだろう

病と戦う君を思いながら

君に誘われたあの森を
私は
時々、ふっと
思い出している