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抗アレルギー薬で激症肝炎2名死亡。

2011年06月30日 13時32分29秒 | 皮膚科医のつぶやき

 

 

広島県呉市の皮膚科(皮ふ科)橋本クリニック橋本です。
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当院でもよく使っている抗アレルギー剤。
今回報告があったのはアレロック(R)での劇症肝炎による死亡例です。
 

アレルギー薬で劇症肝炎の恐れ=「アレロック」服用後、2人死亡―厚労省(by Yahoo news)

ヤフーでの記事になりましたので、内服中の方が驚かれるかもしれないと思い、記事にします。

私自身はかなり前に、MRさんから聞いて知っておりました。
もらった資料はこちらです。
1例目は内服開始と黄疸出現のタイミングからアレロック(R)が原因として疑わしい
2例目はDLSTという検査で陽性なので、因果関係はほぼ確かですね。(ただし、投与開始200日での発症ですから、何らかのウイルス感染などの引き金があった可能性があります)
ただ、いずれも黄疸もしくは尿の黄染色を自覚後1週間投与されているようです。
この時点で中止していれば、最悪の事態は避けられた可能性が十分あると思います。
今後は、皮膚や白目が黄色くなったらすぐに薬を中止して、相談に来てくださいと極力説明するようにします。

ただし、この激症肝炎の発症頻度は
2例/443.8万人。
221万分の1です。
確かに確率0ではないということは、十分注意が必要なことは間違いありません!
ただし恐れすぎてもいけないというように私は考えています。
なぜなら他剤で効果がなく、やむを得ずアレロックを使用する場合も多いからです。
実は震災の影響でアレロック(R)が品不足になり、処方を極力変更しているのですが・・・
効果の面で、他剤への変更に四苦八苦しております。

確率の話に戻りまして、221万分の1.
私が出すたとえ話、それは飛行機です。
ふと興味があって調べてみました。
飛行機事故で死亡する確率。
東京~ニューヨーク間を飛行機で往復して、死亡する確率が312万分の1
ほぼ同程度(実際には1.5倍ですが)
(宝くじは5枚買ったら、1等の確率は200万分の1です。)

上記のとおり、確率はかなり低いのですが、アレロック(R)内服中の方は万が一に備えて以下のことを知っておいてください。
アレロック(R)内服中、皮膚や白目が黄色くなったり、おしっこが黄色くなった場合にはすぐにアレロック(R)を中止して、主治医に相談してください。
また、アレロック(R)内服中に全身倦怠感(だるい、しんどい等)の症状があった場合にも、アレロック(R)を中止し、主治医に相談するようにしてください。

 

また当院受診中の方で、確率の話も踏まえた上でアレロック内服がご心配になられた方はお気軽にご相談ください。
極力他剤への変更を検討したいと思います。
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2 コメント

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Unknown (はるめ)
2011-07-01 12:58:02
アレロックの記事 どっきりでした。私もじんましんで 数年前から常用してますもん。
アレロック飲んでも 出ちゃうけど・・
でも飲まなかったら 一日中掻きむしってる羽目になるし・・ 

肝機能検査(他の薬の関係で)悪いし・・ 中止されたらどうしようって思いました
『はるめ』さん、コメントありがとうございました。 (橋本クリニック)
2011-07-01 13:05:54
そうなんですね。
確率論からすると上記のとおりなんですよね・・・。

アレロックじゃないと効かない方も多いんですよ。
黄疸が出るとか、倦怠感が出るとかあれば、早めに受診して血液検査されるほうがいいでしょうね。

何にしろアレロックを飲まなくて済むよう蕁麻疹が早くよくなりますように!

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