カラスの目

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北のメダカ、南のメダカ。

2012-06-06 19:34:34 | 科学
国内にメダカ2種類 近大大学院朝井さん(白浜出身)証明【紀伊民報】

Untitled >近畿大学(本部・大阪府東大阪市)は4日、和歌山県白浜町出身で、近大大学院農学研究科博士課程3年の朝井俊亘さん(33)が、これまで1種と考えられていた国内のメダカが2種類いることを証明したと発表した。
 これまで、日本に生息するメダカは、酒泉満・新潟大学教授によって分子遺伝学的には青森県から京都府の日本海側に分布する「北日本集団」と、そのほかの地域の「南日本集団」に大別できることが分かっていたが、形態的特徴で分析する実証がなく、学術的には「オリジアス・ラティペス」1種だと考えられてきた。
 朝井さんは、3年ほど前から、全国の川や湖沼、ため池など50カ所以上でメダカを採集し、600以上の標本を作って分析。その結果、オリジアス・ラティペスは南日本集団にあたり、北日本集団は南日本集団に比べると、雄の背びれの切れ込みが小さい▽うろこが網目状に黒っぽい▽体側後方に不規則な黒い斑点がある―などの特徴があり、別種だと証明した。
 それ以前に、朝井さんと同じ研究室の大学院生が、北日本集団と南日本集団の分布域がぶつかる京都府の由良川水系の調査で、交配せずにそれぞれが独自集団を保っていることも確認しており、そのことも別種と判断する要因だという。
 朝井さんは、北日本集団の学名を酒泉教授の姓名から「オリジアス・サカイズミ」と名付け、昨年12月にドイツの学術誌に発表した。
 朝井さんは田辺高校、近畿大学水産学科を卒業後、近大付属新宮高校で理科教諭を務めたが、2008年に近大大学院に進学。研究を続けている。朝井さんは「今回、新しい種として区別でき、学名を付けられたことはうれしい。今後はアジア各地での分類学的調査を進め、日本のメダカの進化の過程を解き明かしたい」と話している。
【朝井俊亘さん】 【北日本集団の「オリジアス・サカイズミ」(上)と南日本集団の「オリジアス・ラティペス」=いずれも近畿大学提供】


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 従来より『北日本集団』『南日本集団』に分かれているとされつつもその形態的な差が掴めていなかった日本のメダカの『違い』が解明されたのですって。
 これによって晴れて日本のメダカは南日本集団『オリジアス・ラティペス』と北日本集団『オリジアス・サカイズミ』の2種類となるようです。
 まぁ、何か面白いです。

 そんなワケなんでメダカを採取して別の川に移すとか、ペットショップで買ったヒメダカなんかを自然に放すとか、ゼッタイにしないようにしてくださいね。

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