裁判例に都度、対応しなければならないのでしょうか?
巡査自殺、うつ状態なのに「拳銃を持たせたため」…県警の違反認め5500万円賠償命令
2022/07/30 読売
神奈川県警泉署(横浜市泉区)で2016年3月、地域課巡査の古関耕成さん(当時25歳)が拳銃自殺したのは、うつ状態だったのに拳銃を持たせたためだとして、遺族が県に損害賠償を求めた訴訟で、横浜地裁(小西洋裁判長)は29日、国家賠償法に基づき県に計約5500万円の支払いを命じる判決を言い渡した。
精神に不調がある警察官には、拳銃の携帯義務を免除する国家公安委員会規則があり、県警の安全配慮義務違反を認定した。
判決によると、古関さんは15年8月から泉署で勤務。その後「職場でどなられることが嫌だ」「先輩から『一緒に組みたくない』と言われたのはショックだった」と母親に訴えるなど仕事の悩みを抱え、16年3月12日、泉署のトイレ個室内で拳銃自殺した。
小西裁判長は、古関さんが当時、仕事を辞めるかどうかまで追い込まれ、精神に不調があったと認定。泉署の拳銃管理責任者には、古関さんの精神状態を確認する義務を怠る過失があったと指摘した。また、古関さんへの指導について「違法と認められないとしても、精神に不調を来す一因になっていた」とした。
古関さんの両親は判決後の記者会見で「息子の名誉を少しでも取り戻したかった。組織体質の改善につながってほしい」と語った。県警監察官室は「判決内容を十分に検討し、関係部署と協議の上、適切に対応する」とした。
巡査自殺、賠償命令 県に5500万円 安全配慮怠る 横浜地裁
毎日新聞 2022/7/30
神奈川県警泉署の男性巡査(当時25歳)が2016年3月に署内で拳銃自殺したのは不安定な精神状態だったにもかかわらず県警が拳銃を貸与したことが原因だとして、両親が県に対し慰謝料などの損害賠償を求めた訴訟で、横浜地裁(小西洋裁判長)は29日、両親の請求通り県に約5500万円の支払いを命じる判決を言い渡した。
亡くなったのは泉署地域課で交番勤務をしていた古関耕成巡査。古関巡査は15年2月に採用され、16年3月12日に署内のトイレで自殺した。
(関連)
「県警が自主降任強要」提訴 男性警部補
2022/07/23 読売
警部から警部補への降任を強要されたとして、県警本部に所属する40歳代の男性警部補が県と当時の上司ら4人を相手取り、300万円の損害賠償と警部の地位確認を求めて、静岡地裁に提訴した。
原告の代理人弁護士が22日、記者会見して明らかにした。提訴は13日。訴状によると、男性警部補は、警部だった2019年秋、体調不良による不安定な勤務を理由に、人事担当者や同じ部署の上司の4人から自主的に降任するよう迫られるなどして、苦痛を味わったとしている。警部補は、11年にうつ病と診断され、19年7月に正式に職場復帰したばかりだったという。
県警監察課は「訴状の内容を確認し、適切に対処したい」としている。
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