3番目は、社会復帰への準備です。
以下は、疾病のために離職している方、または就労できていない方を対象にして紹介します。
目的は、社会の一員として、独り立ちすることですが、その目的を達成するためには、急いではいけません。
うつ病の場合は、時として気分がとても良く、2段飛び、3段飛びで階段を飛び上がれるのではないかと思えることもあります。
ゆっくりと、階段を一段ずつ、上って行くように、前進してください。
階段を2段飛び、3段飛びに駆け上がるのは、決してやってはいけません。
準備にあたっては、まず、主治医に相談しましょう。主治医の指導の下に実施しましょう。
そして悪い結果でも、偽りなく主治医の報告し、善後策も主治医の指示に従ってください。
自分で判断することは、危険です。
さて、復帰のための準備ですが、リワークをすることになります。
これは和製英語ですが、ほんとに通勤できるのか、労働することができるのか、確かめなければなりません。
療養期間が長期に渡れば、肉体的にも、精神的にも衰えていますし、耐久力が減退しているものです。
最近では、リワークするための施設が充実しています。
医療機関に付属している施設や、公共、民間の施設も多くあります。
探し方は、主治医の指示に従う、主治医に相談する、乃至はご自身で調べる等、どのような方法でも結構です。
例えば、ハローワークと公益財団法人東京しごと財団が連携して実施する職業訓練プログラムがあります。
http://www.shigotozaidan.or.jp/shkn/
受講料は無料ですので、問合せしてみてください。
現下の就労環境は、かつてない、極めて明るい状況のようです。その理由ですが、
・4月から障害者雇用促進法が改正され、法定雇用率が2.0%から2.2%になった、
・障害者雇用納付金制度があるが、行政指導により当制度が有名無実化している、
・業種別の特例制度が、法令上廃止となっている
・法定雇用率の算定基礎に入っていなかった「精神障害者」が新たに加えられた、
に加えて、景気回復と少子化に伴う就労希望者の減少
等があげられます。
最後にひとこと、最初から高い収入を求めないでください。
まずは、働くことに慣れることからはじめてください。