中小企業の「うつ病」対策ー人、資金、時間、情報に余裕がない

企業の労働安全衛生、特にメンタルヘルス問題に取り組んでいます。
拙著「中小企業のうつ病対策」をお読みください。

二審も会社に賠償命令

2016年11月04日 | 情報

会社側は、なぜ一審判決を不服として、控訴したのでしょうか?
事故前の1カ月で月170時間を超える残業をしていたことが、明らかであれば、
敗訴するのは明らかなようなものですが、どのような意図があったのか、知りたいものです。

長時間労働で自殺 二審も会社に賠償命令
2016年10月20日 朝日

横浜市の電気通信設備会社に勤めていた男性(当時27)が自殺したのは、長時間労働が原因だとして、
両親が会社と社長に損害賠償を求めた訴訟で、東京高裁(野山宏裁判長)は19日、
会社側に約4470万円の支払いを命じた一審・東京地裁判決を支持し、会社側の控訴を棄却した。
判決によると、男性は工事の見積書の作成や材料の発注などをしていたが、
2005年7月の深夜に会社からの帰宅途中に交通事故を起こし、けがで出勤できなくなった。男性は翌月に自殺した。
会社側は「男性の自殺は会社の業務が原因ではない」と主張していたが、
判決は男性が事故前の1カ月で月170時間を超える残業をしていたことなどから、
「長時間労働で疲労が蓄積されていたことが事故の大きな原因になった」と認定。
「会社での業務と自殺には相当の因果関係がある」と判断した。

長時間労働で自殺、会社側に賠償命令 東京地裁
16.4.28 朝日

横浜市の電気通信設備会社に勤めていた男性(当時27)が自殺したのは長時間労働が原因だとして、
両親が会社と社長に1億円の損害賠償を求めた訴訟で、
東京地裁は27日、約4,470万円を支払うよう会社側に命じる判決を言い渡した。
判決によると、男性は材料の発注などの業務を担当していたが、
2005年7月に、会社で深夜まで勤務した後の帰宅中に交通事故を起こした。
男性はけがで出勤できなくなり、翌月に自殺した。交通事故前1ヵ月の時間外労働は177時間だった。
判決は、労務管理の責任者だった社長が「出勤簿も確認せず、労働時間の管理などを怠った」と指摘した。

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