中小企業の「うつ病」対策ー人、資金、時間、情報に余裕がない

企業の労働安全衛生、特にメンタルヘルス問題に取り組んでいます。
拙著「中小企業のうつ病対策」をお読みください。

働きたくなる会社

2013年12月25日 | 情報
出張中に、テレビで見た番組です。
それは、テレビ東京系の「カンブリア宮殿」という番組で紹介された、九州のローカルスーパー「ハローデー」。
キーワードは、「従業員が働きたくなる会社」です。
昨今、「ブラック企業」という言葉が、それこそ跋扈していますが、当企業は、まさに「ホワイト企業」そのものでしょう。
このような職場では、たぶん「精神疾患」にり患する従業員は、いないのでしょうね。
因みに、TV局の紹介にはなかったので、付け加えますと、本社社屋は雨漏りがする、老朽化した「バラック」に近い建物でした。
さすがに、コンピューターの管理ができないので、近々建て替えるそうです。

’13.12.19 テレビ東京 カンブリア宮殿
http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/backnumber/20131219.html
福岡県にある、外観は一見普通のスーパーマーケット。
しかし店内に入ると、そこには驚きの光景があった。
天井には巨大なクジラの模型が泳ぎ、手作りのぬいぐるみや絵が飾られている。
その店は、食品スーパー「ハローデイ」。福岡県を中心に40店舗を展開する。
スーパー業界が売り上げの減少に苦しむ中、20年近く増収増益を続けてきた。
価格競争とは一線を画し、安売りには頼らない。それで、なぜ売り上げが伸びるのか?
その背景には「従業員が楽しく働くことで良い店をつくる」というハローデイ独自の風土があった。
加治敬通社長が目指すのは「日本一働きたい会社」。そのユニークな経営の全貌に迫る。

楽しいだけじゃない! 売れる店舗づくりの秘密

ハローデイは自分たちの店をスーパーとは呼ばず“アミューズメントフードホール”と自称するほど、
楽しい見せ方に徹底してこだわっている。店内のデコレーションだけでなく、
野菜や果物を巨大ティーカップに入れるなど、商品の見せ方にも工夫を凝らす。
しかし重要なのは見た目だけではない。たとえば、果物コーナーの横には高級ジュースを陳列。
すると、売り上げが大きく伸びたという。肉や魚も店内で様々な形に加工し、付加価値を高める。
独自の手法で商品の魅力をアピールし、客を買う気にさせる。ハローデイの売り場づくりの秘密を探る。

パートのおばちゃんたちが店づくりを競う

ハローデイの店舗は、店ごとにディスプレーや品ぞろえが違う。
実は、各店舗で働くパートの女性従業員たちが飾り付けや商品づくりを自主的に考えているのだ。
パート従業員がなぜ、そこまでやる気になるのか。そこには、加治の苦い経験が反映されている。
父親が経営していたハローデイに加治が入社したころ、会社は赤字で巨額の借入金を抱えていた。
加治は現場で改革を断行。経営は上向いたが、社員の心は離れ次々と辞めていく。
自分のやり方に悩んだ加治は、あることをきっかけに考えを改める。
そして「規模の大きな会社でなく、日本一働きたい会社」を目指すようになったという。
従業員に「客に楽しんでもらえ。そのためには自らが仕事を楽しめ」と繰り返す加治。その経営論に迫る。

ゲストプロフィール

加治 敬通(かじ・のりゆき)ハローデイ 社長
1964年:福岡県苅田町生まれ
1987年:駒沢大学卒業
静岡の食品スーパーに入社
1989年:ハローデイ入社
2008年:社長に就任

企業プロフィール

ハローデイ
設立:1958年12月
本社:福岡県北九州市
売上高:658億円
従業員数:正社員1162名、パートナー・アルバイト4368名
事業内容:スーパーマーケット経営
..
ハローデイは、「お客を楽しませるために、まず従業員が楽しむ」という基本姿勢で、増収増益を続けてきた。
だが、「楽しむ」のは、それほど簡単ではない。酒を飲んで歌ったり踊ったりという楽しさとはニュアンスが違う。
企画・アイデアを考え、協力し合って実行し、達成感と充実感を得て、お客の幸福感に寄与する、そういったことだ。
「他人の幸福に寄与することで自分も幸福になる」という考え方を、加治さんはビジネスの根本に据え、成功した。
面白おかしいだけの「楽しさ」はやがて飽きる。だが、ハローデイが目指す「楽しさ」は、決して飽きることがない。
「楽しさ」の本質 村上龍
コメント
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