自作の俳句

長谷川圭雲

0809健太郎日記健太郎の創作・自作の俳句(長谷川圭雲)(233〉(234)(235)(236)

2014-04-29 10:10:21 | インポート

自作の俳句(長谷川 圭雲)(233)(234)(235)(236)

西行も 芭蕉も詠(よ)める 伊良湖(いらご)崎 

              (2014・4・7:伊良湖岬にて)

***「鷹ひとつ 見つけてうれしい いらこ崎」が、『笈(おい)の小文』にある芭蕉の句である。西行が詠んだ鷹の句が念頭にあったのだろう。鷹はひとっ飛びで、対岸の鳥羽に行ける。鳥羽から生家の伊賀上野は近い。

伊良湖から 知多の岬は 春霞 

        (2014・4・7:愛知県渥美半島の西端、伊良湖岬にて)

伊良湖崎 船出てすぐに 神の島 

        (2014・4・7:伊良湖岬より伊勢湾フェリーに乗るとすぐ左手に三角の形をした三島由紀夫の小説『潮騒(しおさい)』の舞台となった、神島〈かみしま〉がみえる)

神島は 潮騒(しおさい)に鳴る 湾の口 

         (2014・4・7:伊良湖からの伊勢湾フェリーにて)

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ハセケイ コンポジション(108)・hasekei composition(108)

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0809健太郎日記健太郎の創作・自作の俳句(長谷川圭雲)(229)(230)(231)(232)

2014-04-27 10:14:00 | インポート

自作の俳句(長谷川 圭雲)(229)(230)(231)(232)

目が覚めて ふとんの中で 句が浮かぶ 

                (2014・4・3)

花ふぶき 落ちる池には 錦鯉 

            (2014・4・4:皇居東御苑〈ひがしぎょえん〉二の丸池にて)

東御苑 本読む我に 声かかり 

               (2014・4・4:皇居東御苑にて)

*** 池近くのベンチに座って文庫本を読んでいると、「それは『寒椿(かんつばき)』でしょう」と言われてびっくりして顔を上げると、薄い赤茶のレンズの眼鏡をかけた80位の上品な美しい女性がいた。「何故わかったんですか?」、と不思議に思って聞いてみた。女性は「宮尾登美子のものを読んでいるから」と、笑って答えた。そして、私の本を手に取ると、後ろのカバーに書いた、『宮尾登美子の本』の中から『櫂(かい)』という作品を読むように薦めてくれた。

 家に帰ってインターネットで宮尾登美子氏の写真を見ると、洋装で色のついた眼鏡をかけていたから、断定は出来ないが、私に声をかけてくれたのは、宮尾登美子氏本人ではなかったかと思う。

 『櫂』を読んだ後には、苛酷な満州体験を綴った『朱夏(しゅか)』を読もうと思っている。私も1944年1月に満州鞍山(あんざん)で生まれ、1946年の夏、葫蘆島(ころとう)から父の実家の有る鹿児島に帰った。関東軍から捨てられた日本人が如何に苛酷な運命に晒され、日本に引き揚げて来たかが記されている。

傘寿(さんじゅ)祝い 皇居に開いた 桜道(さくらみち) 

        (2014・4・5:平成26年4月4日から8日まで、天皇の80歳の誕生を祝って、皇居坂下門から乾門〈いぬいもん〉までの750メートルの桜並木の乾通りが一般に開放され、丁度満開でひとしお違った花見が出来た)

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ハセケイ コンポジション(107)・hasekei composition(107)

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0809健太郎日記健太郎の創作・自作の俳句(長谷川圭雲)(225〉(226)(227)(228)

2014-04-25 09:55:22 | インポート

自作の俳句(長谷川 圭雲)(225)(226)(227)(228)

猿橋(さるはし)は 深き谷間の 奇異な橋 

            (2014・4・2:山梨県大月市の日本三大奇橋の猿橋にて)

猿橋は 広重愛(め)でし 甲斐の橋 

(2014・4・2)

猿橋は 下を覗けば 身がすくむ 

                (2014・4・2)

川土手に スミレ、タンポポ、 菜の花と 

                (2014・4・4)

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ハセケイ コンポジション(106)・hasekei composition(106)

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0809健太郎日記健太郎の創作・自作の俳句(長谷川圭雲)(221)(222)(223)(224)

2014-04-23 10:19:06 | インポート

自作の俳句(長谷川 圭雲)(221)(222)(223)(224)

古稀(こき)を過ぎ 桜の開花 我が年輪 

               (2014・3・27)

桜咲き 出会いと別れの 花の宴 

               (2014・3・27)

桜花(さくらばな) 出会いと別れの 道飾る 

               (2014・3・27)

春らんまん 心も体も 衣(ころも)替え 

               (2014・3・31)

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ハセケイ コンポジション(105)・hasekei composition(105)

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0809健太郎日記健太郎の創作・自作の俳句(長谷川圭雲)(217)(218)(219)(220)

2014-04-21 10:41:52 | インポート

自作の俳句(長谷川 圭雲)(217)(218)(219)(220)

露天風呂 うぐいす鳴いて 伊豆の山 

          (2014・3・25:中伊豆 駒の湯温泉にて)

深山(しんざん)の せせらぎの音 温(ぬる)む風 

          (2014・3・25:中伊豆 駒の湯温泉にて)

梅園の 花見が過ぎて 又風情 

            (2014・3・25:熱海梅園にて)

観梅が 過ぎにし梅園 独り酒 

            (2014・3・25:熱海梅園にて)

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ハセケイ コンポジション(104)・hasekei composition(104)

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