葬儀を通して日々考える、鈴木葬儀社社長BLOG

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事故で損傷を受けたご遺体と遺族の対面

2005年12月28日 11時31分25秒 | Weblog
山形県庄内町のJR羽越線の脱線・転覆事故で5人目に犠牲者の方が見つかりました
28歳の女性だとTVではいっていました

事故でお亡くなりですので遺体は損傷していたと思われます、本人確認を両親とお姉さんの3人でされてそうですが、さぞ辛かったのではないかと想像します、JR西日本の事故の時にも遺族の方が遺体の損傷に付いては葬儀屋がする事とJRに言われ何の対策もなく遺体収容所に置かれて事に付いて怒りを表していたのを私はTVを通してですが覚えています
今回、ご遺体はケアーされてから遺族は面会されたのでしょうか...

警察・司法などの関係の手続上、本人確認の前に遺体をケアーする事が出来ないにしても遺族にとっては本人確認というよりも死後初めての対面であり非常に重要な事です
この対面の記憶は一生忘れる事が出来ない傷になるかもしれません、愛する家族が事故により一瞬で命を奪われ、しかも遺体が損傷しているそのままの状態で本人確認という名目で対面させるのは私は問題があると思います

経験上、事故や自殺などで警察に遺体が収容された場合、本人確認の為に損傷した遺体との対面は「これは酷いな」と思う瞬間があります
(実は遺族より先に私どもが遺体を先に見ているケースがあります)
現実を直視して頂くにしてもあまりにも辛すぎると思える状態の遺体である場合は遺族の中で耐えられる方に確認をして頂いた後に出来るだけ遺体を修復してから他のご遺族に対面した頂いたらと考えています

上記の内容も全てのケースに当てはまる訳でもありません、でも....
自殺された方で本人確認を兄弟が行い、遺体の損傷が激しすぎたのでお母様には無理にでも対面させずに火葬をされた喪家では何年経ってもお母様は最後の対面が出来なかった事を悔やんでおられる様です、また、お父様を交通事故でなくされた娘さんが本人確認をされた後、あまりに遺体の損傷が激しく葬儀にも出られずに入院された事もありました
この様な事を考えますとご遺体のケアーや対面には出来るだけ遺族の事を考えて対処されるべきだと私は思うのです

事故であろうが何であろうが死について対応出来ないのは事前に考えていないからです、「そんな非日常的な事考えられるはずはない」と言われるかもしれません
しかし、人は何時死ぬか分かりませんし、もともと死亡率は100%、誰でも何時かは死を迎えます
交通事故で毎年1万人前後の方が亡くなられ、死亡理由を問わなければ毎年100万人がお亡くなりになられています
死にまつわる事、それが事故であろうが病気であろうが死は日常的な事だと言えると思います

しかし、死の現実は頭では解っていても自分自身や身内には無関係であると言うのが現状の認識なのではないでしょうか?
全体的にみた制度として考えますので自分自身と身内の事は横に置いておくにしても、現実に事故は今後も起こり続けて行くでしょう、その時の犠牲者とその遺族に対するケアーはもう少し考えられても良いのかと思います

などと事故でお亡くなりになられた方のご冥福をお祈りしながら思った事を書いてみました




吹雪の中、捜索にあたられた消防と警察及び関係者に方々には大変ご苦労様です。仕事とはいえ大変なご苦労があったと思います
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