◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「最高記録をださせていただきました」って?

2018-12-16 10:15:12 | めちゃくちゃな敬語
                                  ハムや~ん

 「最高記録をださせていただきました」と言ったのは元アスリート芸人です。「最高記録を出す」は「だす」ですから、「ださせていただく」は、形だけ見れば誤りとは言えませんが、何でしょうねぇ、聞いた瞬間、非常にもやもやしました。「~せていただく」と言いさえすれば謙虚な人に見えるとでも思っているのでしょうけれど、そんなことはありません。むしろ嫌味ったらしく聞こえます ┐( ̄д ̄)г。
 「~せてもらう」という形、「~てもらう」ではなく「~せてもらう」ですよ、「~せてもらう」は“許容・放任”の意味を持つということが基本にあり、「もらう」を「いただく」にすると、へりくだって相手に許可を願うという形で敬意を表した言い方になります。例えば会議で、議長は、最初に立って挨拶し、その後「では、座らせていただきまして、議事を進めてまいります」と言う、これがお決まりのパターン。この“許容・放任”ということを分かっていない人が多過ぎます。
 最高記録を出すことについて誰かの許しを得る必要があるのですか? 本人が努力して結果を出したのなら堂々と「最高記録を出しました」と言えばいいのです。そして、ただの謙虚さアピールではなく、周囲の協力や応援があればこそという思いがあるなら、「おかげさまで最高記録を出すことができました」とか「ありがたいことに最高記録を出すことができました」とか言えますよね!?
 「俳優をやらせていただいてる感じですね」「ださせていただいて」と言ったのは正体不明のストーカーで、何かやらかしたようです。報道番組でそのストーカーの自撮り映像を見ながらあれこれ話していたのですが、どう見ても“自称 俳優”です。「~せていただく」は芸能人っぽく見せたいという気持ちの表れでしょう、実際、芸能人はみんなそういう話し方ですから ┐( ̄д ̄)г。
 「ドラマのお仕事をしたときも」と言った眞鍋かをり、「夢を売るお仕事をしていて」と言った北島三郎、「お仕事から帰って」と言った牧瀬里穂、「今後も様々なお仕事に挑戦していく所存ですので」というコメントを発表した登坂淳一、「予想外のお弁当メニューに衝撃を受けたお話です」(2018/11/27 14:51配信 ファンファン福岡)、自分の仕事や自分の話に「お」を付けても上品アピールにはなりませんよ <( ̄д ̄)>。
 「ニュースウォッチ9」(9月28日放送)で台風についてリポートしていた人が、すでに強い風が吹いている沖縄で停電している家を訪問して「いつから停電されてますか」と質問したのですが、「停電されて」って何ですかね( ̄д ̄)! もはや“人”は関係ないのか? そこは「いつから停電しているのですか」でしょ!
 一般の人も「明らかに矛盾されているじゃないですか」だの「徐々に増えられると思います」だの、めちゃくちゃです。そんなのは「矛盾している」「増える」でいいのです。そういえば、「タクシーを使うお客様が減られている」と言った人もいましたね、客が減る、それは「タクシーを使うお客様が減っている」でいいのです。
 料理研究家らしき人のところへ行って「レシピが完成されたということなんですが」と言った「たけしの家庭の医学 内臓脂肪を減らす最新法」のスタッフ、テロップも同じで、もはやつける薬がない <( ̄д ̄)>。「レシピが完成したということなんですが」と言えばいいのに、「レシピが」まで言って、相手を目の前にしてとっさに敬意を表さなければいけないと思ってお手軽敬語の「完成された」が出た、そういうふうに聞こえました。
 それならそれで、なぜすぐに「レシピを」と言い直さないのでしょうか。あるいは、「レシピが完成したと伺ったのですが」ぐらいなら・・・それも言えないのかな? 行為の主体は誰なのか、話し掛ける相手は誰なのか、どういう事柄について言うのか、何も意識しないでテキトーに敬語っぽくしゃべる人が放送業界には大勢いますが、それらをきちんと意識してこその敬語ですから。
ジャンル:
私が作家・芸術家・芸人
コメント   この記事についてブログを書く
« 「先生がお持ちいただきまし... | トップ | 「ツアー客の中には○が参加し... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

めちゃくちゃな敬語」カテゴリの最新記事