◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「顔面蒼白しました」って?

2018-03-18 11:05:06 | 言葉についてあれこれ
                                  朝に紅顔ありて・・・

 本来の日本語から外れて勝手に新しい言い方をするのは若者の特権かと思いきや、若くない人も、ですね。日本語を話したり書いたりする能力が低いだけなのか、書いた本人がそれを“自由な表現”だと思っているのか、それは分かりませんが ┐( ̄д ̄)г。一般の人が書いた文章で「顔面蒼白しました」というのを見たことがあります。自由過ぎますね、これは「顔面蒼白になりました」でないといけません。
 「2時はどきどき5ch」(北陸朝日放送)でリポーターの女性が「一瞬で口溶けしましたが」と言いました。画面を見ていなかったので何を食べたのか分かりませんが、口に入れたらすぐにとろけたようです。「口溶けする」なんておかしいから、「一瞬でとろけましたが」とか「一瞬で溶けましたが」とか言ってよ!
 「積雪するおそれがあります」と言ったのは「バンキシャ!」の國本未華 気象予報士。「積雪」は名詞ですよ、「積雪する」なんて初めて聞きました。「明日は『大気の状態が不安定』となり」のように、天気予報を担当する人の多くがメモをそのまま読んでいるような話し方をするのですが、「大気の状態が不安定」だったら「大気の状態が不安定になり」と言ってくださいよ。「~と」ではなく「~に」でしょ! 「積雪のおそれ」と書いてあったら「雪が積もるおそれがあります」と言ってくださいよ!
 ダ○ソンのCMで聞いた「空気を清浄する」は随分勝手ですね。「清浄」は名詞、「清浄だ」は形容動詞で、「清浄する」という言い方は無理ですから、「空気を清浄にする」でしょ! 念のため公式サイトを見てみたら、「清浄された涼しい風」だの「清浄された暖かい風」だの、好き勝手にめちゃくちゃな日本語で書いてありました。イギリスのメーカーでも、だめなものはだめなんですよ o(`д´)o!
 「リフレッシュ」(石川テレビ)に「カフェ・ド・シネマ」という映画紹介コーナーがあるのですが、映画の予告編の映像に加えられた文字が「通知を心待つ 仁坂葵」でした。映画の公式サイトには「政府通知を心待ちにする女子高生、仁坂葵」と書かれていましたからね、「心待つ」なんて書いたのは誰?
 皆さん随分自由で、「親にばれる」は「親バレする」、「拒否される」は「拒否られる」、「拉致する」は「拉致る」、「難しい」は「むずい」だし「恥ずかしい」は「はずい」だし、合理的な短縮とは違いますから、なぜわざわざそうするのか理解できません。私より年上の人が「むずい」と言ったのを聞いたときは本当にぞくぞくっとして、蹴ってやろうかと思いました o(`д´)o!
 「粉々しい」と言ったのは、“まともな日本語をしゃべれないタレント”というと多くの人が思い浮かべるあの人です。災害がテーマの番組で、洗髪できなくてべたっとした髪をベビーパウダーでさらさらにするというのをADさんの頭髪で試して、そのタレントが髪に触り、どういう感じになっているかと聞かれて「粉々しい」と答えたのです。
 「粉」というと「粉っぽい」がすぐに思い浮かびますが、「粉っぽい」とまで言えるような状態ではありませんから、日本人なら普通は「べたべたしてはいない」とか「さらっとしている」とか言ったでしょうね。ウケねらいではなく、パウダー(粉)を使っているから短絡的に「粉々しい」と言っただけ、それで精一杯だったのでしょうけれど、それでいいと思わないでくださいよ、面白くないから( ̄_ ̄)。
 「超えられない違和感を感じていました」は「100分de名著 レム“ソラリス”」のナレーションで、ナレーターは小口貴子。「違和感を感じる」はくどいですね、ましてや「100分de名著」のナレーションなのですから気をつけないと。文章を書くなら「違和感を覚える」がいいのですが、日常会話では「違和感がある」でもいいと思いますし、実際、そのように言う人が多いのではないでしょうか。
 ところが、「それがね、すごく違和感で・・・」と言ったタレント、おかしな日本語を話していることに気づかない、そもそも気にしていないようで。もう、一般の人も同じでしょうか。どうかすると、「新しい表現」だの「豊かな表現」だの肯定的に言われることがありますが、長い年月を生きていく間には「正しい表現」が必要なときだってあるでしょうから、それを忘れないでください。
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