北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

平成二十一年度六月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報

2009-06-04 22:17:28 | 北大路機関 広報

◆自衛隊関連行事

 いよいよ六月、梅雨の季節だ。本州の駐屯地祭はひと段落ということで、北海道の駐屯地祭が本格的となってきた。また、海上自衛隊の一般公開、航空自衛隊の分屯基地祭なども行われるこの一ヶ月の行事予定を紹介したい。

Img_1340  日本海の波高し、というところだろうか、本日北朝鮮の警備艇が韓国の領海を侵犯したとの事で、韓国海軍の哨戒艇との間で一時睨みあいとなったようだ。朝鮮半島情勢がさらに緊迫化、という状況になれば、周辺事態となるため、自衛隊にも相応の警戒態勢をとるなどの対応がとられることとなる。

Img_5385  新型インフルエンザの日本での大規模な感染拡大には至らず、局地的な感染にとどまり、それも沈静化に向かっている一方で、北朝鮮が核実験を実施、短距離ミサイルを次々と発射し、中距離弾道弾試験や長距離弾道弾を準備中と伝えられ、なかなか気を抜くことが出来ない国際情勢ではある。

Img_87271  他方、こういう時だからこそ、主権者たる国民が、自衛隊の姿勢や装備、隊員の姿をみて、防衛について考える機会なのかな、とも思う次第。防衛力整備の指針である防衛大綱は、政治の問題であり、総選挙も遠からず行われる時期。はたして、防衛力は充分なのか課題はどこにあるのか、テレビを通してではなく、足を運び、空気で感じることも必要なのでは、と考える次第。

Img_0297  さて、自衛隊関連行事であるが、師団行事が三個師団にて行われる。師団とは、改めて記すと、陸上自衛隊の戦略単位であり、様々な職種の部隊をまとめ、独立した作戦運用が可能な部隊のことを意味する。師団は英語でDivision、これはビジネス英語では事業所、という意味も兼ね持つので、こう書いた方が判りやすいかもしれない。

Img_0123  師団行事では、近接戦闘を担当する普通科、対戦車戦闘及び直接火力支援を行う機甲科、全般火力支援及び対砲兵戦を行う特科、戦闘全般の遂行を支援する施設科を始めとした、陸上自衛隊の装備体系を一通り見ることができ、師団長訓示では、自衛隊の方向性や地域とのつながりを知ることが出来るのが特徴。なお、今月は、第2師団、第7師団、第9師団が創設記念日を迎える。

Img_6906  四月には首都防衛にあたる第1師団の記念行事が行われたが、今月十四日には、北海道道北の防衛警備及び災害派遣にあたる第2師団の創設記念行事が旭川駐屯地にて行われる。90式戦車や96式装輪装甲車、99式自走榴弾砲、87式自走高射機関砲など装備は充実しており、情報RMAに対応するべくデジタル化師団として能力の向上に努めている。

Img_2778  七日には、陸上自衛隊唯一の機甲師団として北部方面隊の戦略予備という地位を担う第7師団の創設記念行事が、東千歳駐屯地にて行われる。三個戦車連隊、装甲化された普通科連隊、高射特科連隊など陸上自衛隊でも最も重装備を集めた師団である。新防衛大綱の制定に際して、戦車や特科火砲の定数の下方縮減は避けられぬともみられ、今後、機甲師団の展開に興味がもたれる。

Img_9220  青函地区の防衛警備及び災害派遣にあたる第9師団、その創立記念行事が青森駐屯地にて行われる。津軽海峡を挟む青函地区は、北海道と並び冷戦期においては、防衛警備における重点地域であり、ソ連太平洋艦隊の太平洋への重要な航路である津軽海峡を睨み、万一の限定侵略に備え、充実した火力とともに備えていた師団であるが、冷戦後は近代化が後回しとされ、比較的旧式の装備も残る師団である。なお、9師団HPによれば、“来たれ戦場へ! 青森駐屯地が戦場と化す”。今年の模擬戦は、凄いらしい。

Img_9927  上富良野駐屯地祭、こちらは師団行事ではなく戦車連隊の創設記念行事なのだが、七日に行われる。第2戦車連隊は、第2師団の改編と共に、本土師団から戦車北転事業として抽出した戦車中隊を以て拡大改編され、戦車大隊から戦車連隊へ転じた部隊である。90式戦車と74式戦車を運用している。北部方面隊以外では、90式戦車を運用する部隊は富士教導団など限られているので、北方の戦車部隊は充実しているなあ、と思ったりする。

Img_2970  戦車部隊の駐屯地としてもうひとつ、第5戦車隊が駐屯する鹿追駐屯地祭が7日に行われる。第5戦車大隊から、帯広駐屯地の第5師団が第5旅団へ縮小改編された際、同じく縮小された第5戦車隊に90式戦車が配備されている。東千歳駐屯地祭と同日である鹿追駐屯地祭であるが、帯広駅からバスで一時間以上という距離が難点。

Img_5763  普通科部隊の駐屯地祭としては、道北、最北の普通科連隊として、厳しい冬季での戦闘に備え訓練を積んだ第3普通科連隊が駐屯している。この第3普通科連隊は、装甲化普通科連隊として知られ、冷戦時代ではソ連から最も近い普通科連隊ということですぐに連隊戦闘団を組めるよう第2特科連隊の大隊が駐屯、旭川駐屯地の師団司令部に情報を送れるよう第2偵察隊が駐屯し、方面高射部隊である第4高射特科群がホークミサイルを配備している。

Img_0663  普通科連隊の駐屯する駐屯地記念行事としては、六月二十一日に、第26普通科連隊が駐屯する留萌駐屯地祭が、二十六日には、遠軽駐屯地祭が行われる。第25普通科連隊が駐屯している駐屯地で、ともに北海道の駐屯地である。25連隊、26連隊と連続して足を運ぶ、というのも一興かもしれない。

Img_1626  北部方面隊は、装甲車をはじめ各種装備が、東北、東部、中部、西部各方面隊の部隊と比べて特色があり、火砲一つとっても北方は基本的に自走榴弾砲、他の方面隊は、牽引式榴弾砲が基本である。他方で、近接戦闘などを主眼においた装備では、北部方面隊以外の方面隊が近代化が進められており、日本の防衛を理解する上で、この相違は注目すべき点といえる。

Img_6465  北海道の行事として、第2地対艦ミサイル連隊が駐屯する美唄駐屯地祭が二十一日に行われる。配備されている88式地対艦誘導弾は、陸上自衛隊の独自の装備で、運用されるミサイルSSM-1にはデジタルマップが搭載され、地上レーダーが目標を発見すると16両が配備される六連装発射機から射撃、発射後はデジタルマップに即し、谷間などの地形を超低空で飛行、洋上に展開し、我が国へ上陸を図る水上部隊に打撃を与える装備だ。

Img_22401  施設科部隊の駐屯地祭としては、7日に古河駐屯地祭が行われれる。古河駐屯地には、東部方面隊直轄の第1施設団本部が置かれ、関東補給処古河支処、第102施設直接支援大隊などが駐屯している。施設団の駐屯地ということで、各種装備を見ることが出来るが、同じ茨城県の勝田駐屯地施設学校から最新の07式機動支援橋が展示されるかに注目が集まる。

Img_2841  後方支援部隊の駐屯地祭として、二十八日に北海道にて島松駐屯地祭が行われる。島松駐屯地には北海道補給処本処、第1高射特科群の一部部隊と北部方面後方支援隊が駐屯している。また、中部方面後方支援隊と中部方面輸送隊の駐屯する桂駐屯地創設記念行事が7日に実施される予定であったが、新型インフルエンザ拡大の影響で中止となっている。

Img_8258  なお、新型インフルエンザが沈静化すると、ご存じのとおり、北朝鮮の核実験と、ミサイル実験、それに伴う情勢の変化などがあり、以上に、また以下に挙げた自衛隊関連行事は、本日現時点で実施が予定されているものである。展開に際しては、本記事下の部隊HPへのリンクなどを参照し、最新の情報を元に行事見学を計画されることを勧める。広報は平時の実戦だが、有事には本物の実戦に備えなくてはならない。

Img_1239  海上自衛隊関連では、海上自衛隊大湊基地にて、6日、ちびっこヤング大会が行われる。大湊基地は、大湊地方隊のミサイル艇や、護衛艦隊の護衛艦の母港として、北方海域の警戒にあたっている艦艇基地として機能しており、加えて大湊航空基地には哨戒ヘリコプターが配備されている。

Img_6536  海上自衛隊の下関基地では、下関基地キッズフェスタが28日に予定されている。写真は昨年の舞鶴ちびっこヤング大会であるが、下関基地は護衛艦などの基地ではなく、下関基地隊と隷下に六連警備所が置かれている。下関は関門海峡に面した要所であるので、基地を置くと共に警備所を配置している。掃海艇いえしま、まえじま、なおしま、の第43掃海隊の母港で、掃海艇などの一般公開が行われる予定。

Img_5655   航空自衛隊の関連行事としては、6日に武山分屯基地開庁記念行事が予定されている。先日の武山駐屯地祭では弾道ミサイルに備える切り札、ペトリオットミサイルPAC-3が地上展示されていた。武山には海上自衛隊の教育隊も置かれており、陸海空自衛隊が一か所に配置された稀有な事例だ。

Img_1958 七日には、見島分屯基地祭が予定されている。見島分屯基地は、山口県萩市に所在するレーダーサイトで、第17警戒隊が防空監視にあたっている。離島なので、見学には海路にて足を運ぶ必要があるが、美保基地から海を通じて比較的近距離にあるため、C-1輸送機や、F-15戦闘機などが航過展示を予定しているとのこと。

Img_0015  航空自衛隊の行事として、ほかにも、同じく7日には、福島県の第27警戒群が運用するレーダーサイトが置かれた大滝根山分屯基地開庁記念行事が行われる予定となっており、十三日には、茨城県に所在する第3高射群のペトリオットミサイル部隊が展開する霞ケ浦分屯基地開庁記念行事が行われる予定だ。

Img_1497 14日に青森県の東北町分屯基地にて開庁記念行事が行われる。第4補給処東北支処が置かれている分屯基地で、装備品展示や外来機による飛行展示などが予定されているとのこと。三沢基地が近いということもあり、F-2支援戦闘機などがフライパスをするのだろうか。装備品展示は、何を展示するのか、気になったりする。

◆駐屯地祭・基地祭・航空祭

  1. 六月六日:大湊基地ちびっこヤング大会[青森県むつ市]
  2. 六月六日:武山分屯基地開庁記念行事[神奈川県横須賀市]
  3. 六月七日:上富良野駐屯地創立記念行事[北海道空知郡上富良野町]
  4. 六月七日:鹿追駐屯地創設記念行事[北海道河東郡鹿追町]
  5. 六月七日:第7師団創設54周年東千歳駐屯地祭[北海道千歳市]
  6. 六月七日:第9師団創設47周年青森駐屯地祭[青森県青森市]
  7. 六月七日:大滝根分屯基地開庁記念行事[福島県双葉郡川内村]
  8. 六月七日:古河駐屯地創設記念行事[茨城県古川市]
  9. 六月七日:桂駐屯地創設記念行事→中止[京都府京都市]
  10. 六月七日:見島分屯基地開庁記念行事[山口県萩市]
  11. 六月十三日:霞ヶ浦分屯基地開庁記念行事[茨城県土浦市]
  12. 六月十四日:第2師団創設59周年旭川駐屯地祭[北海道旭川市]
  13. 六月十四日:東北町分屯基地開庁記念行事[青森県上北郡東北町]
  14. 六月二十一日:名寄駐屯地創設記念行事[北海道名寄市]
  15. 六月二十一日:遠軽駐屯地創設記念行事[北海道紋別郡遠軽町]
  16. 六月二十一日:留萌駐屯地創設記念行事[北海道留萌市]
  17. 六月二十一日:美唄駐屯地創設記念行事[北海道美唄市]
  18. 六月二十八日:島松駐屯地創設記念行事[北海道恵庭市]
  19. 六月二十八日:下関基地キッズフェスタ[山口県下関市]

注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関

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先週、香川県坂出港で行われた、掃海母艦ぶんご、... (いさな)
2009-06-05 22:58:28
先週、香川県坂出港で行われた、掃海母艦ぶんご、掃海艦つしまほか掃海艇見学に行ってきました。体験航海に誘われていたのですが、仕事の都合で時間に間に合わず断念、見学だけして帰りました。
明後日の7日が7師団の創設記念行事なのですね。私の所属していた師団、3個の戦車連隊の内の73連隊が私の原隊です。当時は74式ばかりでしたが、3個連隊が集まった時の姿は勇壮でした。
90式の軍団も一度見てみたいですね!
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いさな 様 こんにちは (はるな)
2009-06-06 10:45:25
いさな 様 こんにちは

7師団OBでしたか!

東千歳駐屯地は、二回だけ行ったのですが、正門の向こうに旧正門があり、そこからの式典会場までの遠さにちょっと、驚きましたね!

しかし、戦車連隊は、71戦車が北千歳、72戦車が北恵庭、73戦車が南恵庭、あれだけ広い東千歳に戦車連隊が置かれてないという、スケールの違いに重ねて驚きました。

・・・、でもそれ以上に演習場で宿営地前にてエサをねだるヒグマもいると聞いて、更に驚きました。なんでも、支笏湖周辺は多いそうで・・・。
返信する
東千歳は教育等で10ヶ月近く生活した所です。外... (いさな)
2009-06-09 00:43:17
東千歳は教育等で10ヶ月近く生活した所です。外出から帰るときはバスに乗ったまま中に入って、各隊舎を回ってくれるんです。乗り遅れてタクシーを利用すると高くついた記憶があります。
東千歳に隣接する演習場はやや手狭な感じなので、北海道大演習場の方が広く訓練しやすいので隣接する、北千歳、北・南恵庭に装軌車部隊を置く方が良いのでしょう。

それと、東千歳から、大演習場に行くには、通称C経路と呼ばれる一般道を通るのですが、牧場や工場に与える騒音や埃の問題があり移動に大変な苦労をします。7特・11普連等の部隊は毎回大変だと思います。逆にこの移動を撮影するのも面白いかもしれません。私がこの移動作業に従事したときも、内地からの観光バスは戦車の移動風景に驚いてしばらく
見ていたことがありましたよ!
ちなみに、公道を走るので、免許証は必携です!
返信する
いさな 様 こんばんは (はるな)
2009-06-09 01:49:51
いさな 様 こんばんは

東千歳駐屯地では、正門まで徒歩で行こうとしたら、駐屯地は広いので徒歩では無理ですよ、と隊員さんのご厚意で自家用車にて正門まで送ってもらったことがありました。

北海道大演習場、どのくらいの広さなのでしょうか、矢臼別演習場を取材したカメラマンのリポートなどを読みますと、とにかく延々と高機動車に揺られて移動、日本にもこんなに広い演習場があったのか、という記載がありました。

小さな中演習場ですと、戦車の躍進も恐らく一回程度が限界で、機甲(装甲機動部隊が語源なのだとか)部隊の本領は発揮しにくいでしょうから、機動打撃を発揮する訓練を行うには広い演習場は不可欠でしょうね。

他方、戦車の性能を最大限活かすためにも、普通科連隊戦闘団にて、現状では戦車は、防御力を有した最強の対戦車火器という位置づけで、普通科の不整地突破能力の関係上、戦車としての機動打撃力は発揮できないのでは、と思ったり。96式WAPCも不整地突破能力では、いろいろと伝え聞きますので、例えば各普通科連隊の第5中隊や対戦車中隊には、装軌式のFVのようなものを装備させて、普戦協同の機動打撃力を発揮できるような編成は採れないか、と考えたりもするのですが、FVの数や後方支援連隊の整備能力からして、非現実的ですね。

公道を行く戦車、写真で、九州の玖珠の74式が公道をゆくところは見たことあるのですが、ううむ、空気で振動を感じると、どんな感じなのでしょうかね。駐屯地祭や総火演くらいしか戦車をみることが無い身としては、興味あります。
返信する
三度、コメントしてしまいますが、大演習場は2個... (いさな)
2009-06-14 00:20:38
三度、コメントしてしまいますが、大演習場は2個戦車射場、特科の射撃、空自も射場として使っています。近年はすぐ近くまでにゴルフ場、施設が建ってしまい訓練に制約がでていますが、駐屯地を出てすぐに演習場なのは、本州に比べると恵まれた環境だと思います。

現役時には、戦車連隊を基幹にした戦闘団でしたから、正に機動打撃を主とした訓練でした。
90TKと89FVの装備化により能力向上を想像していたのですが、11普連でさえもFVを揃えれないという現状は寂しい限りです。
本州の部隊においても、機動打撃を発揮できる部隊・装備を持つべきだと思いますが、冷戦時代に行った、戦車の北転事業と冷戦崩壊の影響を被り、機甲戦力が無くなったのは残念です。





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いさな 様 おはようございます (はるな)
2009-06-14 09:02:41
いさな 様 おはようございます

北海道大演習場、一昨年でしたっけ、低層雲が北海道南部に広がって、戦車射撃訓練の音が雲に反射、大半が札幌に響いて大騒ぎになったことを思い出しました。

しかし、演習場、例えば10師団なんかは管内に中演習場さえ無く、苦労していると伝え聞きます。

戦車は、待ち伏せに特化するのならば、装輪装甲車に105ミリ砲を積んだ機動砲でも代用できますので、防御力と機動力を兼ね備えている戦車は機動打撃を行ってこそ、その真価を発揮できるはずですから、生地演習をもう少し実施できないのかな、と。

生地演習を行うには、自治体との協力が不可欠ですが、世論を含め、そうした訓練の重要性を理解してもらい努力と併せて必要でしょう。

89FVですが、重MATで一億、熱線暗視装置で5000万は値段が重ねられていますので、87RCVの微光増倍方式暗視装置と25㍉機関砲の砲塔に変えれば、もう少し装備数は増やせたのかな、と思ったこともあるのですが、それ以前に財務当局に装軌式装甲車の必要性を説得し得なかったことも問題なのかな、と。

99HSP,96MSPの出力重量比を見た限り、このエンジン出力で90式に随伴出来るのか、という疑問も出てきますので、陸上自衛隊は、機動打撃というものをどのように捉えているかという点で、少し考えさせられることもあるのですが。
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