北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

パノラマカーを多数運用? 名古屋鉄道各務原線

2007-03-07 23:29:45 | コラム

■名鉄7000形

 先月末に明治村、そして犬山城に展開したことは既報であるが、今回は研究室整備につき時間的余裕が無い事から、明治村や大阪城の詳報を置いて、先に7000形の写真を特集したい。

Img_3642  小生の私見であり、信念であるが通勤通学、旅客輸送を問わず、やはり鉄道を用いる以上、“楽しめる”時間を大切にしたい。この点、ロングシート通勤車輌か、クロスシート(ないしセミクロスシート)急行車両かと問われれば、乗車率にもよるがクロスシート車輌の方が好きである。そういった意味で小生は近年、京都~大阪間の主力特急として挙げられる阪急9000形の落ち着いた内装、そして写真の名鉄7000形が最も好きな車輌である。

Img_3649  さて、最新鋭でありゆくゆくが同種の特急車輌と代替されるであろう阪急9000形と比較した場合、犬山・南知多地域への観光輸送から通勤輸送需要への移行、そして近年では空港旅客輸送という旅客需要の変化に対応する観点から、1992年以降2扉急行車両の近代化を断念し、5700形以降急行専用車輌の生産を終了し、通勤型と特急型に二分化されている名古屋鉄道では7000形パノラマカーの減退とともに、急行車両の減退が進んでおり、斜陽の時期を迎えているといわざるを得ない。

Img_3779  急行車両としての最盛期では、豊川稲荷~新岐阜間の本線急行に多用されていたようだが、近年では犬山経由の名鉄岐阜~中部国際空港間の準急、また名鉄岐阜~須ヶ口間の普通列車に運用されているといわれていた。車体が大きく消費電力が大きい一方で名鉄車輌としては車体が大きく、乗入できない支線があるという難点に対して、セミクロスシートを用いて一時期は有料特急運用が為された訳であるから長距離輸送には適した車輌という利点がある。

Img_6472  他方、1961年より運用されているということで老朽化が著しく、これにより退役が進んでいるのだが、先日の犬山展開の際に、名鉄岐阜~犬山の旅客輸送で、特に普通電車として少なからず用いられていることを発見した。気のせいといわれるかもしれないが、名鉄岐阜にて乗り換えた際に7000形に乗車、発車直後に田神駅を通過した際に7000形と行き違い、三柿野近くでももう一編成と行き違った。これは犬山と往復する車輌であり、途中に検車区が無い為(名鉄岐阜旧七番線を例外とする)撮影には適している。

Img_6483_1  夕焼けを背景に7000形との行き違いを7000形から撮影。犬山での撮影が終了後、犬山遊園駅にてC.ジョニー氏との間で岐阜方面か名古屋方面、来た7000形に乗ろうということになり、結果、岐阜行きに乗車することとなり、その後も岐阜到着までに二編成の7000形と行き違った。これは犬山~名鉄岐阜の列車として運用されている為と思われるが、数的減退が進展する中で、この集中運用はファンには朗報といえるのではなかろうか。

Img_5459  7000形“パノラマカー”、旧式化が進むとはいえ、ブルーリボン賞を受賞したことからも解るように楽しみの多い車輌である。数こそ少なくなるものの、その最後の車輌が引退するその日まで、北大路機関としてはその雄姿を引き続き撮影したい所存である。

HARUNA

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

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