北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【G3X撮影速報】岐阜基地にUFO?-UFOアメリカ国防総省公式発表の陰で(2021-04-19)

2021-06-13 20:21:54 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■UFOの正体見たりF-15
 小松左京ファンにはCOVID-19と”復活の日”を並べると共に今度は”見知らぬ明日”を並べるべきなのかな。

 銀色の飛行物体が、輸送機とは思えないような機動で飛行していた、とはC-1輸送機の機動性をほめたたえるものですが、岐阜基地の滑走路を正面から離陸の様子を撮影できる構図を探しますと、仕上がった写真がアダムスキー型UFOに見えなくもないものと出会う。

 UFO画像、アメリカ国防総省が2021年5月に入り、2020年頃からWebに配信されていた未確認航空現象動画をアメリカ軍が撮影した実物画像であると認め、あのコンドン委員会以来のUFO公式発表であるとして話題となっています。来たかUFO,という受け留め。

 見ました・・・、見たんです・・・。これは有名な映画"プレデター"の台詞ですが、世の中には確認せずUFOをみた、という方が居ます。アンアイデンティファイドフライングオブジェクトは確認してしまうとUFOの定義からはずれるので当たり前と言えば当たり前なのです。

 航空機ではないか、もちろんアメリカ国防総省の画像はIRSTのノイズのような印象を受けるものがありましたが、日本で目撃されるUFOの大半は航空機の誤認なのだろうな、という。着陸へ向かう航空機を正面から見ますと、これかな、と思うことはあるものですね。

 アダムスキー型UFO、F-15なんかは真正面から着陸灯とともに観ていますと、あまり戦闘機と云いますか航空機に関心の無い方にはUFOに見えるのかもしれないとおもったりするものですが、ベタな話ですとE-2CやE-767が旅客機と空飛ぶ円盤、に見えるのかも。

 見間違えた原因というものについて。自衛隊基地や飛行場周辺にUFO目撃は、とその昔にUFOテレビ番組が、あれはわかって居てみているとおもしろいのですが、番組構成されていまして、一瞬見えてそして消えるという。確認しないと謎の発光飛翔物体なのでしょう。

 おそらくそれ、着陸灯です。機体によってはライトは二つ並んでいますし、なにより指向性の高い灯火ですので、機体に対し正面の角度でなければ見えません、離着陸の際は航空機の角度は絶え間なく変化していますので、空中の物体が、一瞬見えて消える、のですね。

 守山駐屯地から岐阜基地航空祭予行が見えた事もあり、視程にもよりますが、航空機の機影よりライトが遠くまで見えるのでして、空港そのものよりも空港の方角、という認識、距離が大きければ音も響かず、航空機と認識できない距離、といえるのかもしれません。

 見ちゃった、見ちゃった。これは有名なアニメーション"氷菓"の台詞ですが、みたものの方角を近づいて居行かなければしっかりと確認できません。基地や空港周辺にUFOとテレビ番組、最近はめっきり減ったが、おもしろおかしく構成しましても、当たり前ですが一つ。

 空港や基地周辺には航空機愛好家が日夜高性能機材で航空機を撮影して要るもので、好事家がUFO投稿撮影に用いる機材より高性能な機材が複数待ちかまえ、そんなところにUFOがよく飛来するならば航空ファンや航空情報にJウイングの投稿写真コーナーに出る筈で。

 なにしろUFOならばF-15やF-35よりも珍しいのでそうした写真であふれているでしょう、基地の近くでUFOを撮ったというUFO番組でも基地に隣接して撮影している方々は見ていない、これが現実という。そしてこの着陸灯、誤解させる条件はそろっているようにも。

 着陸灯、着陸の際に車輪とともに機体から展開する灯火を遠くから望見しますと、これを確認しない人たちはロマンとともにUFOと識別しているのかな、こう思う次第ですね。あ、二つに増えた、とか思ったりしましても良く確認すると戦闘機だと分かるものなのですね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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【京都発幕間旅情】名鉄パノラマSuper1000系特急リニューアル車と最新9500系通勤電車

2021-06-13 18:18:38 | コラム
■パノラマSuperの名古屋本線
 名鉄特急や近鉄特急と南海特急は流線型の先頭車両がなにか旅に出るのだという新鮮味を日常に加えてくれる。

 名鉄特急パノラマSuper,1000系特急電車。新塗装は名鉄でも見慣れたものですが、今後は名鉄と云えば赤い電車、スカーレッドの名鉄電車という1961年の7000系パノラマカー以来の塗装は紅白塗装に切り替わってゆくという。その鏑矢が、このパノラマSuperという。

 パノラマSuperは展望車一両を先頭に名古屋本線の名鉄岐阜と豊橋を結ぶ特急として運行され、2002年から犬山線乗り入れ特急に展開、それまでは名古屋本線の特急だけが一般車として特急料金不要の特急、それ以外は全車特別車、いや全車指定席の特急が基本でした。

 名鉄9500系電車、2019年より運行開始となった最新鋭の電車です。実はこの9500系は名鉄の変化を示す列車と云えまして、それは残念な方向へ、と。5700系SR、名鉄は急行型というべき車輛5700系を運行、クロスシート車で前面窓が大きく乗り心地のよい車両です。

 しかし、この5700系、名鉄はさよなら運転は勿論、運行終了時を明確にしないまま形式廃止し、しかも急行型の後継は座るシートを少なくし、省エネの名の元編成を短くした分乗客は立っていろという、ロングシート車で置き換えたのですね。せめてLCカーが欲しい。

 1800系特急、これはパノラマSuperですが、編成は6両編成に2両の増結を行っています。昔は紅白塗装の白の部分が多かったのですが、新塗装は赤の部分が多くなっている。名鉄は駅の間隔は狭いが車両洗浄の間隔が広く、故に白色に汚れの目立つ車輛が多かった、と。

 特急ならば、鉄道会社の顔ですし特に特別車は特別料金を取っているのですから丹念に車両を洗浄すべきと思うのですが、そんなことよりも汚れの目立たない塗装として洗わない事でコスト削減だ、と受け取れるもの。なお自衛隊では洗ってない迷彩服を新迷彩という。

 2200系特急。中部国際空港開業に合わせ導入された2000系特急と共に導入されたもの、パノラマSuperの後継車両です。名鉄のコスト重視はこの車輛にも表れていまして、展望車を廃止し、車両として安上がりとしました。そして特別車の絨毯もコストカットされた。

 名鉄は1993年の3500系電車投入まで、本線車輛はロングシート車ではなくセミクロスシート車輛を通勤車両としていました、これは愛知県岐阜県のモータリゼーションへの対抗策だった訳ですが、乗り心地が良かった。しかし、過去の話となるのは、寂しいですね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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