熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

山口への旅・・・山口:瑠璃光寺の五重塔(国宝)

2016年05月26日 | 花鳥風月・日本の文化風物・日本の旅紀行
   山口市では、時間が取れなかったので、瑠璃光寺の五重塔を見ることに集中した。
   学生時代に、京都や奈良などの古社寺散策に興味を持って、建築物や仏像・絵画、そして、庭園などの鑑賞にのめり込んでしまって、今でも続いており、その一環として、国宝の五重塔を見たいと思ったのである。
   長い海外生活においても、古都や歴史遺産、美術館・博物館など文化芸術鑑賞を楽しみに、随分あっちこっちを歩いてきたのだが、人類の残した文化遺産の美しさ素晴らしさは格別で、旅の楽しみであった。

   さて、日本には、国宝の五重塔が11棟現存していて、そのうち、私は、山形県鶴岡市にある羽黒山だけは見ていないのだが、今回の瑠璃光寺で、10棟見たことになる。
   そのうち、この瑠璃光寺と法隆寺と醍醐寺の五重塔が、日本三名塔で、醍醐寺と羽黒山を入れ替えたのが、日本三大五重塔と呼ばれているとかで、いずれにしろ、この瑠璃光寺の五重塔は、法隆寺の五重塔に比肩する日本最高峰の五重塔なのである。

   ウィキペディアから引用すると、
   この塔は、国宝。大内文化の最高傑作といわれる。室町時代、嘉吉2年(1442年)頃の建立。屋外にある五重塔としては日本で10番目に古く、高さ 31.2m で屋根は檜皮葺。二層にのみ回縁がついているのが特徴である。建築様式は和様であるが、回縁勾欄の逆蓮頭や円形須弥壇など一部に禅宗様(唐様)が採り入れられている。
と言うことである。
   檜皮葺屋根造りは珍しくて、瑠璃光寺の他に、奈良県の室生寺と長谷寺、厳島神社などのようであるが、何となく、雰囲気が優雅で優しい感じがする。

   この瑠璃光寺だが、境内は、大きな香山公園となっていて、五重塔は、本堂のある寺院本体とはかなり離れた奥の池畔に影を映していて、独立した美しい記念碑と言った風情である。
   
   
   
   
   
   
   
   
   

   離れたところに短い参道があって、中門の奥に本堂がある。
   「瑠璃光寺」の山号は保寧山で、本尊は薬師如来。栄華を極めた大内文化を伝承する寺院だと言うのだが、そんな感じではなく、説明書きでも、毛利当主の香山墓所や 薩長連合結成の密議おこなわれた枕流亭 や茶室露山堂やうぐいす張の石畳などと言った方が詳しい。
   
   
   
   
   
   
   

   この瑠璃光寺への途中に、毛利元就の菩提寺だと言う洞春寺がある。
   小さな山門があって、本堂が奥にあるので、見過ごすところだったが、道を尋ねた地元の婦人が丁寧に教えてくれた。
   本堂は消失して新しいのだが、山門と観音堂は、重文だと言う。
   
   
   
   

(追記)この瑠璃光寺の五重塔は、夜間照明されると言うことで、その風景を、”RETRIP[リトリップ] - 旅行キュレーションメディア”の写真を引用させてもらう。
   
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