花がいっぱい。

どんな花も無心に
咲いているから素敵なんだって。
無心になんかなれないよ。
どれもこれも気になっちゃって

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六月大歌舞伎

2009年06月06日 | 歌舞伎
6日通しにて歌舞伎観劇。
最後の「髪結新三」でどっと疲れる?
これも「髪結新三」なんだけれど、でも、でも・・。
「髪結新三」って河竹黙阿弥だよね。
黙阿弥って言えば、まず七五調のリズミカルなセリフ。
もちろんこの「髪結新三」でも
永代橋の場で、聞き入るはずの聞きなれた名台詞といわれるところ。
これが・・なんだか心地よくない。言葉はそうなんだけれど、リズムが違う。
高麗屋ならでは・・なのかも。
かといって、今まで見たことのあるのは・・菊五郎や勘三郎。けっして数はないのだけれど、刷り込まれたのかな。
ほかにも・・なんだか、違和感を感じてしまう、セルフの数々。
リズムがかなり違っているのだろう。
それに、湯屋帰りの新三の浴衣姿が粋に見えない・・江戸っ子の粋を感じるのが今までの新三だったのだけれど・・
どうしても幸四郎の新三は、親分肌。
新三というより弥太五郎源七親分を感じてしまう。

また、全体的にも、な~んか違う。この新三は「高麗屋型」なのかもしれない。と思いつつ、私には心地よさ良さより、どっと重たさをかんじてしまった6月大歌舞伎の切になってしまった。

って兄弟でも夜の部播磨屋の見せた『極付幡随長兵衛』(「湯殿の長兵衛」)。こちらは、歌舞伎で言うニンでもあり、かっこいいにつきる。髪結新三とおなじ河竹黙阿弥作の世話物である。
演目の選び方でこうも違って見えてしまうのか・・ってくらいに、でっかい人であり、こんな人だったからこそ、いろいろな芝居にも登場するのか・・って思ってしまう。今回、長兵衛の子分達がならび親分を見る顔がいい。って思ったら、息子長松を演じていた玉太郎くんちょっとだけ台詞を忘れてしまったようだけれど、長松がお父さんを見る顔がすごい。真剣きらり。
そんなお父さんを感じさせつつ、水野邸での大きさ、そしてメインとなる湯殿。
たぶん敵となる水野十郎の仁左衛門がいいこともいえる。
やはり、主役1人でなく脇の大きさ、周りのきらきらさがものをいった幡随長兵衛だった。
夜の部は、この2つに話題となっている松本金太郎の初舞台。
これは、明るくっていい。多少金太郎君お疲れか?と思われる口上でのお座りであるが、獅子姿では大健闘。
まさにこれからが楽しみとなる歌舞伎役者の登場である。

(2階に飾られている金太郎くん展示品)

そして時間は戻るが、昼の部
やはり仁左衛門一世一代と銘打った「女殺油地獄」が見物なんだろうなあ。
よかったもん。でもさあ・・近松でしょ。暗いんだよなあ。
これが最後で帰るとなると・・・・。で本日「通し」観劇にしたというのが、最大の理由。1日で見ちゃえ・・というわけで、通しにしたわけではない。
「女殺油地獄」ここに登場する与兵衛。昭和平成でも存在してる若者。
甘ったれで、切れると何をしでかすかわからない。そのやらかさは、関西、上方の歌舞伎に登場してくるぼんぼん、ぼっちゃん。だけれど・・そんな彼が、自分をどうしていいかわかならなくなったとき・・最後にみぜる惨殺のすごさ。
いやあ・・今TVや映画でもそんな切れる若者を表現する俳優さんは多いいけれど、舞台で、それをリアルに表現する仁左衛門。この人今いくつだっけ?って思わず年齢不詳になりそう。だって見せる演技は、20代。すごいよなあ。
でも実子である息子の孝太郎が、年上の世話好きのお姉さん。ちょっと苦しいかな。下手というのではく、すごく上手くやってるとは思うのだけれど、芸の幅が違うのかなあ。仁左衛門が、上手すぎちゃう。

その前に舞踊があって・・「蝶の道行」これは・・あまり好きでもなく・・
色彩にあでやかさはあるもののごちゃごちゃしすぎ・・最初の「正札附根元草摺」のほうが好き。
魁春の舞鶴と松緑の五郎のやり取りもくっきりして、大胆で華麗。あげくに松緑の手先の綺麗さに見とれてしまった。松緑の手先の綺麗さは先代、先々代からと親譲りと聞くが、遺伝で手先ということはなかろう。小さい時のお稽古からなのだろうか?と思わず。

最後に双蝶々曲輪日記「角力場」。
こちらは久々?幸四郎と吉右衛門が舞台で並んだ?
って違うかもしれないけれど・・この「角力場」の配役はすご~い。
若手でも演じられることの多い演目なれど・・これで見ると
こんな演目だったのか・・って思わず。
これなら濡髪が放駒を見込んで・・ってこともありえるだろうし、
放駒という関取がそんどん大きくみえてくるすごさ。面白かった。

でもでも・・やはり今歌舞伎座って異常人気ですよね。
朝一序幕まで幕見の席で・・立ち見が出てる!!
お気楽幕見でなく、幕見を当日1時間は並んでみるのかな?
うそ!うそ!うそ~っ!って思わず。異常人気に口が開いたままになる。

6月って今までなら空いていて・・
月初めなどは、3階席A席は5列程あいてたくらいなのに、
今土日昼は、すでに切符(チケット)は売れ切れだそうな。
この異常人気来年4月までつづくのかなあ。
人気が出るのはうれしいけれど・・・・。

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夜の部最後の演目が (osome)
2009-06-07 11:31:16
2001年9月の歌舞伎座、夜の部最後の演目が染五郎さんの『女殺油地獄』で、仁左衛門さんに習ったらしく・・・

『凄惨な殺し場の後は舞踊を入れてくれないと、暗くて仕方ないや!』
って友人と愚痴ってドンヨリした気持ちで劇場を出た記憶があります。
これが染五郎さんじゃなくて仁左衛門さんだったらドンヨリではすまないでしょうね(笑)

朝一序幕から幕見で立ち見がでるなんて、納涼と襲名以外考えられません。
といいつ、ここ数年幕見席で座ったことがないので、札止めでない限り私のスタイルには影響ないんですけどネ
でも、驚きです。
本当に・・・ (あいらぶけろちゃん)
2009-06-08 00:20:22
5日に「油地獄」は幕見で、夜の部は都民劇場半額席で観ました。

仁左さま与兵衛 20代にしかみえませんよね~!!アップでみりゃそりゃ60代なんですが(笑)芝居に入ると「若者」がそこにいる

三越で観た獅童くんの与兵衛が 前半のかわいげもうすければ、殺し場はドタバタしているだけで見苦しかったことを思い出すにつけ 「歌舞伎」として観客にみせることって相当のものなのだと考えざるをえません。獅童くんの映像作品の印象では 与兵衛の狂気も十分に表現できそうに思うんですけどねぇ・・・今 演じたらもう少しはましになっているかもしれない(獅童クン、ごめんよ)けれど、仁左さまの域に達するのは当分先かと・・・

仁左さんは与兵衛には「生」の若さが必要とおっしゃるけれど、あの「若さ」をみせつけられると まだまだ観たいと思っちゃうんですよねぇ

それと 歌舞伎座人気にも同じく驚き
喜ばしいことと思う反面 チケット取りづらくなるなぁとか、マナーが???の方がドッと増えるのにも(苦笑)
上演中にデジカメや携帯で撮影したり、メール&時間チェックしたりする人に遭遇するのが毎回になってるのがなんともはや、です
最後に『女殺油地獄』は・・ (harumichin)
2009-06-08 00:39:23
osome さま

切りに『女殺油地獄』見て帰るのは、しんどいですよね~。
今回、仁左衛門さんの見た後は、休憩しよう!
って気分で、その後金太郎君の初舞台で可愛く!という雰囲気だったので、助かりました。
でもほんと、仁左衛門さんの与兵衛の惨殺、そして最後花道の引っ込みみてでは・・たまりません。
迫力がすごすぎです。
近松を何故最後に持ってくるんだ~って、藤十郎さんの芝居を見た時も思ったのですけど、上手い人の芝居は引きずるのでこまりものです。

幕見も座れない!打ち止めが序幕からですから、酷いものです。
仁左衛門さんですものね (harumichcin)
2009-06-08 01:05:20
あいらぶけろちゃんsama
最近は、客席やロビーでの会話に、ビギナー多いなあ。って思いつつ、やはり「さよなら」効果はすごいものなんでしょうねえ。
今回もチケット取りに知人と異常だよねえ・・って今月分発売日に歌舞伎座にいたので、つながった?つながらない?なんて開演前や休憩時携帯電話酷使してました。

そんんs一世一代、仁左衛門の『女殺油地獄』。
確かに今の歌舞伎座でどうせなら一世一代をってわかるけど・・でも。
また誰かが怪我するかもしれないし(って海老みたうなことはめったにあることじゃないけれど)
これで見納めは、さびしいですよねえ。
仁左衛門さんの場合、歌舞伎をあえて現代風、新劇に直すのでなく、伝統である歌舞伎を踏まえて、今の時代に合うようにしてくれるところが、いいし、またお芝居も、若さのライブ感をというものの、今の仁左衛門さんだからこそ見せる若者。芝居に奥行きがあっていいんですよね~。
それにやっぱり、かっこいいし。
な~んでこんなに素敵なんでしょ。って。
惚れ惚れですよねえ。(苦笑)

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