花がいっぱい。

どんな花も無心に
咲いているから素敵なんだって。
無心になんかなれないよ。
どれもこれも気になっちゃってるんです

二月花形歌舞伎 昼の部

2007年02月19日 | 歌舞伎
翌日日曜日
朝早くから目が覚めたという母だったが、こちらはどうもバテ気味。
歌舞伎は11時開演であり、ホテルのチェックアウトも11時だし・・
のんびりでいいか・・なんて思っていたものの、
結局母のペースで、ホテルの朝食を食べにいくとレストランは、空いていた。
が・・・30分も経つと、満席状態。
まあ、母ペースのおかげってところか。

それでチェックアウトを9時半にしてしまい、再び川端商店街へ
「中洲の中央公園」その後「櫛田神社」へ。
2箇所見学後、博多座へ、昨日に続いて、前から2列目。
花道横のブロックだった。

「高時」
海老蔵初役の演目だ。
なんとも単純な話かのだが、海老蔵にぴったりとした作品と思ってしまった。
以前みた「高時」は、つまらない演目だ!と思っていたが、今回はそうではなかった。海老蔵の高時がよかったということだろう。
ほろ酔い気分で柱にもてれて酒を飲む姿は、海老蔵得意とするところではないだろうか。実においしそうに飲む。
そして天狗との舞は、ひょうきんさを伴い楽しさをもかもし出す。
ここで天狗の活躍がよいということが、あるかもしれない。
そしてこの演目でも、亀寿が、安達三郎といういい役を演じていた。
高時の可愛がる雲竜という犬が、母を襲ったことを知り、思わず撃ち殺してしまうが、犬より母が、大事であるという三郎に、母と子をとらえ、お前が囚われなければ、母そして子供の命はないと縄目をうけるといった役だ。
思わず、兄貴の亀三郎は?と心配になるほど亀寿の活躍が目をひいた。

「春興鏡獅子」
菊之助演じる弥生。勘三郎、玉三郎、福助など多くの役者がこの鏡獅子を踊り弥生を演じるが、一番菊之助の弥生が、お気に入りだ。
女小姓が殿様の前で踊る・・おっとり可愛く、控えめ、まだ色気もない菊之助の弥生。
なにか安心感もある・・そうしたらありゃ・・睡魔までやってきて、数分まぶたが閉じてしまった!ごめんなさい!
だが、手に獅子頭をつけ踊りはじめると・・獅子の精がとりついて弥生を連れ去ろうとする場面菊之助に目がいったのが、その前に、弥生につきそう菊市郎の後見に拍手が沸く。後見の見せ所という場面。
さてその後勇壮な獅子で登場してくる菊之助。やはり彼の獅子も、荒々しさというよりも勇壮さがでているところが好きだ。もちろん毛振りも。
そして最後、片足をあげる獅子の雄姿に「音羽屋の鏡獅子大好きだ~」と拍手(笑)

「蘭平物狂」(倭仮名在原系図)
ああ・・なんで東京でやってくれないんだ!と思ってしまう演目。
これ見たさに博多座2回といって間違えない。
昨今「立ち回りが、長すぎる」という評論家さんも多いけれど、
ぜったい評論家の難癖に従うな~って(苦笑)
歌舞伎みた~!単純にかっこいい!!と思わせてくれるこの蘭平
メインには、蘭平親子の情などもあり、見ごたえあって大好きだ。
ストーリーの本筋は、かなり複雑。やたら○○実は××。って登場人物だらけで、
平安時代初めの皇位継承かかわる御位争いで、どんでん返しの連続。
でもこの「蘭平物狂」はそれを知らなくても十分に楽しめる。
それが、蘭平親子の情であり、歌舞伎の立ち回りの見事さだ。
松緑襲名で、この博多座に当初この蘭平という噂もあったが、
その時には上演されなかった。
今回、立ち回りには、かかせない精鋭たちがそろっている。
そして今回さらに成長していくもののいっぱいだろう。
息を飲むような大技を次から次へと、30人ほどの花四天の面々が見せてくれる。
花道七三に立てた梯子に蘭平が乗る梯子乗りこの場面は、まさに真横にいた。
蘭平の見得にあわせて梯子の上での逆さになる姿はどきどきものだった。
井戸屋の上から、灯籠、床への二丁返りだって上手くいきますようにと思わず祈ってしまいそうだ。
棒のシーンも以前顔にあたってしまたのを思い出すと、失敗しませんようにっと。
最後まで、誰もケガをしないでくれ~と願うばかりだ。
松緑の活躍はもとより、この花四天の面々を見て欲しい!とめったに歌舞伎をすすめる私ではないのだが・・これは別!
って・・おいおい。

見終わってお気に入りの一つお隣の福岡アジア博物館のラウンジでお茶をして休息後、再びキャナルシティへ。
「ここに劇団四季の劇場があるんだよ。」と最初に母に言ってから
母は、『キャナルシティ博多』=「劇団四季の劇場」に。

とまあ、川端商店街も6回往復。良く歩いた観劇旅行の2日間だった。

さて、次回は!一人でもう一度「いざ博多座へ!!」ファイト!
って仕事もしないと(苦笑)
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二月花形歌舞伎 夜の部

2007年02月19日 | 歌舞伎
行き慣れた博多ではあったものの、
親同伴で、博多座観劇は、なんやかんや疲れた~。
「博多座の海老蔵見に行く?」と母に言ってしまったことから、
今回の旅行になったわけで、これもまた親孝行の一つ?

博多座の周りには、花形役者たちの「のぼり旗」が、飾られている。
公演が終わったらこの旗はどうなるのかな?と毎度気になになっている。
博多座に飾れている旗は大きいが、川端商店街に掲げられてるのぼり旗
いただけないものかな?と思うのだが・・。

昨年の新橋演舞場では、左団次がいたが、今回上置の役者がいない、まさに元「三之助」が活躍する舞台だ。まさに花形役者が中心。
果たしてこの3人で、お客さんの入りは?と気になるところ。
以前、福助、橋之助、亀治郎、松緑という花形公演があったが・・
その時は残念ながら・・空席がめだっていた。
その時に比べると、入りはそこそこ。
夜の部は、1階で空席ちらほら、2階サイドが空席、3階は??
一方昼の部は、補助席がでていた。
出し物としても、昼のほうが、「ザ・歌舞伎」ということもあるだろう。

夜の部
「おちくぼ物語」
日本版シンデレラ姫「落窪物語」を宇野信夫が、昭和34年に「おちくぼ物語」として書いた作品。
初演は、六代目歌右衛門、八代目幸四郎(初代白鴎)が、演じていたそうだ。
前回、福助と新之助時代の海老蔵が演じた「おちくぼ物語」を見たが、少々福助のおちくぼが、オキャン過ぎた気がしていた。今回初役という菊之助のおちくぼ。
おっとりしていて、まさに継母にいじめられやすそうな姫。
そこに二枚目であるものの、ユニークな雰囲気をかもし出す海老蔵演じる左近少将とのコンビは、気心知れた役者で、見せる面白さがある。
さらに今回は、松也、亀寿コンビの阿漕、帯力が、頑張っている。
とくに亀寿ちょっとセリフが、平坦な感じもあるが、こんなにいい役今までにあったけ?と思うところだ。

「船弁慶」
海老蔵の船弁慶。前シテの静もよかった。
近頃、エキサイト版で舞踊劇を仕上げてくる海老蔵だが、今回は、多少知盛の怨霊になってから、エキサイトしていたものの、顔や雄叫び状態でみせるだけでない迫力を見せる船弁慶が良かった。
ここでも松也は義経として、気品をみせる。そして松緑、亀三郎、亀寿による舟長、船人3人。踊りがそろっていて、久々この船弁慶で、船がしっかり漕がれていた。
過去に、吉右衛門、菊之助、新之助の3人が漕いだ舟・・「何処へいくんだ?同じ場所で船が回ってるんだけじゃないか?」と思わされるような、三人三様の踊りを見たが、やはり舟長、船人そろって綺麗だと気持ちもいい。
ただ気になったのが、最後、知盛が、花道から、鳥屋へ入っていくのに、鳥屋の中が狭いのか、薙刀を背に、引っ込みところ幕の前で止まってしまう。
あれっと何かそこで調子が抜けてしまったのが残念。

「彦一ものがたり」
ザ・歌舞伎というイメージからはちょっと外れる民話のお芝居。
今日古典とされる狂言でも上演されることのある「彦一ものがたり」だ。
松緑は、荒事を演じて好評をとることが多いが、祖父の代よりこのようなやらかい作品も手がける。
この彦一になると、会場前方に座ってる海老蔵ファン?菊之助ファンあたりは、席を立ってしまっているようだが、その空いた席を忘れさせるような明るい笑いが起きていた。歌舞伎ってこんなやらかいものもあるんだね。っと優しいお芝居に仕上がっていたことをものがたるのだろう。

夜の部は8時半には、終わるため、その後キャナルシティへ入って食事をし、
たにもかかわらず、ムーミンをテーマに、にょろにょろが、窓にかかれ、
イスには、ムーミン一家の大きなお人形がところどころにおかれてる
お店に入ってデザートを注文した。
ホテルに戻ったのは10時過ぎ博多の一日は、やたら長かった。
コメント (2)
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博多座 花形歌舞伎 旅行

2007年02月19日 | 歌舞伎
1泊2日 母親同伴 博多行き
ちょっと疲れました。

土曜日観劇前に大宰府へ
雨降りだったものの梅は、7,8分咲きで、観光客もいっぱい。
「東風吹かば
  匂ひおこせよ 梅の花
   あるじなしとて 春な忘れそ」

梅を見て、すし屋でランチ。
2時間半ぐらい大宰府ですごして、その後、
博多座そばのホテルにチャックインし、荷物をおいていざ観劇へ。

夜の部 午後4時10分開演
「おちくぼ物語」
「船弁慶」
「彦一物語」

面白かった、さすが、楽しかった・・ではだめかな。
とにかく、これを東京でやったら、通うってしまうだろうな。
と確信してしまう、花形歌舞伎の昼夜公演。
人気はやはり昼の部のようだが、夜の分も楽しい。
昼夜しっかり2列目にて観劇。
これ以降は後ほどまた・・
おやすみなさい・・

あっ!博多の方がいたらぜひ!博多座のぞいてみてください。
以上 
コメント (3)
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