花がいっぱい。

どんな花も無心に
咲いているから素敵なんだって。
無心になんかなれないよ。
どれもこれも気になっちゃってるんです

尾上松緑、尾上辰之助

2005年06月16日 | 歌舞伎
現在の尾上松緑。私の好きな役者の一人である。

襲名前、私が、「辰之助が、好きだ。」というと、驚かれることが多かった。
驚かれるのは、わからなくもない。

平成の三之助であっても海老蔵や菊之助とは、
ちょっと距離もあったように思うし、
歌舞伎役者らしくない顔立ち、おぼっちゃんで、
わがままいっぱい育ったようで、愛想もない。

でもそれでいいのだ。私は、そういう面わからなくもない。

また、彼が、ときおり舞台にいない時が、
あるように思えるときもあるのだが、
元気さと明るさから荒事や江戸っ子の雰囲気をしっかりかもしだす、
さらに細かな心理描写をみせるところが、
若手の中では、ほかの誰より大好きなのである。

ゆえに、彼の父が、演じた「坂崎出羽守」や海援隊の「新宮馬之助」
「徳川家康」、千本桜の「知盛」など、30歳になった今の松緑に
演じてほしいと思う役が、やたらと多い。

初代辰之助は、40歳の若さでなくなっている。
まさにこれから!の花形だったのだろう。
私も、実際に見ていたが・・・踊りが、うまいけど、
どこか独特な顔立ち!といった印象のみ。

今となっては、ビデオや写真や書かれた文章などから見るしかない・・・
で我が家には、高価なものはないが、雑誌や筋書きの切抜きのスクラップや
ファイルが、ずいぶんたまった。
二代目尾上松緑のものも同様であるが、初代辰之助は、
なんといっても40歳までしかない。

辰之助、親子だから、似るとは限らないわけだが、
ほかの誰かのほうが、よほど似ているということはなかろう。

今またぜひ、現松緑に再演をと願うのは、左近から辰之助襲名時に演じた、
「燈台鬼」で、小野道麻呂。
父辰之助も数回演じている。(3回だったかな?)
ただ、今、父親役の小野石根役のなりてがいるのか?なのだが。

たとえてもおかしいが、彼の役は、ガッチャマンのコンドルのジョーだったり、
(けして、つばくろや、みみずくではない!!)
忍者赤影の白影だったり、と思うのは、私だけか
コメント
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