平地治美の漢方ブログ 

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医林改錯 1

2012年11月29日 | 古典・書籍
あと一ヶ月で今年も終わり。
おもむろに本棚の整理を始めたのですが、手に取るとつい、中身を読み始めてしまい
ほとんど進まないといういつものパターンに陥っております。

そのうちの一冊「医林改錯」。
台湾に行ったときに買ってきたまま、本棚に眠っておりました。

改めてパラパラめくってみると、これが面白い。
王清任(1768~1831)は中国清代の名医。
医術を行うにはまず解剖が必要として、死刑場に頻繁に赴くなどさまざまな機会を
とらえて臓腑の観察をしたそうです。
特に隔膜に関心を持ちその解明に努めました。

巻頭で医術にはまず臓腑を明らかにすることが必要であり、それまでそのようなことが
きちんと記載された良医書は皆無であることを述べています。
ですので漢方の本には珍しく各臓腑の解剖図が描かれ、その解説が続きます。


解剖をして目にとびこんでるのは「血」であり、だから血に関する処方、
とりわけ駆お血剤が多いのでは?
なんて考えたりしました。
たとえば。。。

  血府逐お湯の「血府」とは横隔膜より上の臓腑、上焦

  膈下逐お湯の「膈下」はその下の胃腸を含む消化器、中焦

  少腹逐お湯は生殖器を含む下焦

と、同じ「逐お湯」とつく方剤でも解剖学的な視点からきめ細かく創薬されています。

他にも脳卒中後に使う切れ味の良い処方「補陽還五湯」など緊急の重篤な症状に対応
するための処方が多く記載されています。


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