キヤノン期間社員宮田さんの解雇撤回カンパのお願い/萩尾健太

2008-11-08 23:25:26 | 労働運動
キヤノン非正規労働者 宮田さんのたたかいにご支援を
東京 萩尾健太
 見るからに木訥な青年である宮田さんが、財界天皇=日本経団連会長奥田を擁するキヤノンに真っ向から立ち向かう、とても痛快です。
 2006年10月、安定した雇用を求め、組合員らとキヤノンの偽装請負を、栃木労働局に内部告発した宮田裕司さん。約1年という異例の調査期間の後に、栃木労働局はキヤノンの偽装請負を認定し、是正指導を行いましたが、キヤノンは指導されることを恐れて、認定直前の2007年8月に宮田さんら組合員全員に、最大2年11ヵ月に限定した期間社員としての直接雇用を申し込みました。
希望していた正社員としての採用ではなかったため、組合員は受け入れるべきか悩みました。しかし、期間社員の道を断れば職を失ってしまうため、宮田さんらは苦渋の選択をし、2007年10月1日にキヤノンの期間社員として入社しました。
しかし、5ヵ月~6ヵ月の細切れの有期契約を繰り返しながら働く、この期間社員制度は、製造業派遣の選択肢を選べないキヤノンのあらたな人間使い捨て策であり、不安定な働き方であることに変わりありません。
入社後キヤノンは、偽装請負を内部告発した組合員を敵視し、上司が宮田さんらを監視する日々が続きました。そんな所に、宮田さんは職場長から受けたパワーハラスメント被害を会社に申し出ました。「お前はバカか!!」と突然従業員の前で叱責されたり、頭を叩かれるなどの暴力行為を受けたのです。
このパワハラの申し出以降、さらに宮田さんに対する監視が強まり、キヤノンは宮田さんのたった3度のミスを理由にして、2008年8月31日付で不当解雇しました。組合は団体交渉で、解雇を撤回するようキヤノンに求めましたが、会社はこれを拒否。現在宮田さんは職を失い、先の見えない毎日を過ごしています。
宮田さんは、これまで正社員として働いたことがありません。就職氷河期時代を過ごしてきた宮田さんは、今回同様他社で不当な雇い止めに合ってきました。
しかし、「もう泣き寝入りはしたくない」との想いで、2008年10月1日、東京地裁に地位保全を求める仮処分の申請をしました。
弁護団は、緻密で職人肌の久保木亮介団員、この分野の権威である笹山尚人団員と、私です。
 日本には、現在多くの非正規雇用で働く労働者がいます。世界恐慌と言われる状況の中で、期間工や派遣の多くの非正規雇用労働者が首を切られています。トヨタでは5800人の人員削減が発表されました。今回のような不当な解雇にあった時に、たくさんの人が泣き寝入りしていることでしょう。しかし、宮田さんのように、あきらめずに会社と闘う人が増えれば、こうした不当で差別的な働かせ方が改善されるのではないでしょうか。
 そのためにも是非、宮田さんの地位保全がされるよう、皆様のご支援をお願いします。

 宮田さんが属するキヤノン非正規労働者組合は、殆どが20代、30代の青年で構成された若い上部団体を持たない組合です。お金がありません。

■宮田さんのたたかいを支えるためのカンパにご協力をお願い致します。

・非正規雇用で働く人=1口 \250円×12ヵ月=\3,000円

・正規雇用で働く人=1口  \500×12ヵ月=\6,000円

振込口座名義人 キヤノン非正規労働者組合
ゆうちょ銀行 記号10060  番号59063951
*お振込みいただく場合は、ご面倒でも通信欄にご連絡先をご記入下さい。


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