高レベル廃液、HLWをどうするつもりか、という点について東電にメール/山崎久隆

2011-04-13 23:45:22 | 社会
高レベル廃液、いわばHLWをどうするつもりか、という点について東電にメールを
しました。その他の質問と共に。

 どうしても東電の現場のオペレーションに整合性が感じられないので、質問
と意見です。

 まず意見。

 現在、太平洋に排出してしまった「低レベル放射性廃液」の入っていた「集
中廃棄物処理施設」に高レベル廃液を送るつもりだそうですが、この施設に
「毎時1シーベルト」という高レベル廃液を収納するような能力があるとは思
えないのです。
 低レベル廃液を処理する設備には低レベルの、高レベル廃液を処理する設備
にはそれ相応の能力で設計施工をするのが常識で、低レベルしか入れない設備
を高レベルでも使えるだけの防護をするのはオーバーデザインなので普通は行
わないのではありませんか。

 さらに驚いたのは高レベル廃液を「メガフロートに入れる」というとんでも
ない案が出ていることです。
このメガフロートがどんな構造物なのか定かでは無いですが、少なくても廃液
タンクとして使えるような密封性があるとは考えられないのです。メガフロー
トとして浮かんでいる分には多少の隙間が海面上にあっても問題にはならない
のですが、高レベル廃液タンクにはいかなる隙間も許されないわけで、そんな
厳しい条件を満たすとは到底思えないのです。思いつきにしても質が悪すぎる
と思います。

 ではどういうものが良いのか、ですが。

 例えば世界中にある使用済燃料輸送船を全て持ってきたらどうか。使用済燃
料輸送船はダブルハル構造であり、さらにもともと使用済燃料輸送容器という
高レベル放射性物質を格納する容器を搭載する目的で建造されているので、タ
ンカーのような単なる沈没防止機構としてのダブルハル構造では無く放射性物
質の放出を防止するための構造となっていると記憶しています。また、火災に
対する消防・防火機能、放射性物質の漏えい監視機能、さらに放射線測定や防
護設備が完備し、対テロ用機関銃も装備しています。機関銃はこの際無意味で
すが、それ以外はまさしく今回のような放射性物質の格納にもってこいの船だ
と思います。おそらく世界中でこれほど高レベル委廃棄物を格納するのに適し
た船舶は存在しないでしょう。
これにロシアから借りてくる放射性物質の回収設備を横付けすれば、そのまま
福島第一原発の真ん前で放射性廃液からの回収作業も可能です。
 いまからでも世界中の使用済燃料輸送船を集めて、廃液処理に当たるべきで
す。


追加で質問です。

 メガフロートの安全性について
 上記メガフロートは本気でお使いになるつもりですか。どんな結果になるか
想像できる人は居ないのですか。
 メガフロートに高レベル廃液を詰めた後に地震による津波が発生したら、そ
れがたとえ2、3m程度でも岸壁にたたきつけられ、ばらばらになって沈没し
てしまい、全HLWを海中にばらまくことになります。これについてどう対策
されていますか。というか、対策可能なのでしょうか。
 船ならば津波を予測すれば沖に出て逃げられます。


 ストロンチウムなどβ核種について
 「ストロンチウムの測定について。現在、ガンマ線核種についての測定結果
を公表してます。ベータ線を出すストロンチウムについて確認したところ、
「今後、測定することは考えている」段階だそうです。」

前回のお答えです。しかしながら、文科省が本日ストロンチウムの汚染濃度を
公表しました。どうやらこっそり分析をしていたようです。どうしてこういう
ことをするのか、やっているならやっていると明らかにしておいて、時間がか
かると言えば混乱はしないのですが。しかも今回の測定には時間があまりにも
かかりすぎです。一ヶ月もかかる話では無く、核実験が盛んに行われていた時
代は一週間程度でデータを公表していたと記憶しています。
 ということでとても信頼できない(なんで30キロ圏外のデータしか無いの
かとか)文科省では無く汚染水を直接分析できる東電が一日も早くストロンチ
ウムなどのβ核種の測定データを明らかにすべきだと思います。分析作業を開
始しているのですか、していないのですか。

 その他の核種の測定データのうちいくつかが疑問です。
まず、塩素38は本当に10の6乗ベクレルも出ているのでしょうか。そうだ
としたら再臨界です。これは測定ミスでは無いのでしょうか。また、ナトリウ
ム24はデータがありません。塩素38は中性子捕獲により生ずるRIです
から、Na24についても相当程度出なければなりません。この分析はしていな
いのですか。していないとすると整合性がありません。分析担当の狙いは何処
にあるのか、とても疑問です。やっつけ仕事でこんなデータを出すのはそれこ
そ混乱のもとです。


YAMASAKI Hisataka <vfa01742@nifty.com>

***********************************

〔ウェブツール〕〔放射能〕実測値をGoogleマップ上に表記する試み
http://japan.failedrobot.com/
このマップはクラウドソースにより日本各地の放射線測定値を可視化しています。円をクリックするとそれぞれの測定値のソースの情報を確認できます。

観測点の数は、データフィードの妥当性により時間とともに変化します。文部科学省など公式な日本政府からの約185個のフィードがあり、それ以外にTokyo
HackerSpaceなど、個人、大学、地方自治体など他のソースからのものがあります


ブログ内・関連記事

よろしければ、下のマークをクリックして!
にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ

よろしければ、もう一回!
人気ブログランキングへ

コメント   この記事についてブログを書く
« 4・24民族教育シンポジウ... | トップ | 東電、柏崎刈羽原発を全機再... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

社会」カテゴリの最新記事