女性自衛官人権訴訟が提起されました

2007-05-09 21:42:39 | 社会
(1)報道
(2)訴訟代理人弁護士の訴え
(3)訴訟当事者(女性自衛官)の記者会見声明
(4)訴状(女性自衛官人権裁判)《省略》

本訴訟代理人の佐藤博文弁護士は、本訴訟について次のように述べます。

「本訴訟は、驚くべき自衛隊の職場実態、女性自衛官への人権侵害、自衛隊幹部の
反人権思想を告発する裁判となります。何といっても、いったんは退職を決意するも、
思い止まり、現職のまま裁判を闘うことを決意した彼女に、私自身励まされる思いです。
彼女の勇気に敬意を表しつつ、彼女を励まし支えることが重要だと考えます」

「すでにテレビで報道されており、あすの各紙朝刊に出ると思います。防衛省昇格、
イラク特措法延長法案など、海外で戦争をすることになりつつある中、軍隊は本質的
にこういう問題を孕んでいるんだ、こういう軍隊を外国に出して殺戮行為に従事させる
のか、という問題提起にもなっていると思います。彼女自身、今のような自衛隊を海外
に出したら大変なことになります、と言っています」

(1)「わいせつ被害の空自女性隊員 国に1100万円賠償請求 札幌地裁」
(北海道新聞 2007/05/09)
同僚男性からわいせつ行為をされ、被害を相談した上司から逆に退職を強要されたとして、道内の航空自衛隊の部隊に所属する女性隊員(21)が八日、国を相手取り、約一千百万円の損害賠償を求める訴えを札幌地裁に起こした。原告代理人の弁護士によると、現職自衛隊員が国を訴えるのは異例という。

 訴えによると、この女性は昨年九月、勤務中に泥酔していた同僚男性(32)から基地内で押し倒され、無理やり体を触られるなどした。女性は上司数人に相談したが「退職願に(印鑑を)押せよ」「ここまでこじれたら、自衛隊ではやっていけないんだよ」などと、逆に約半年間にわたって嫌がらせを受け続けた。女性は上司に男性の退職か転勤を求めたが、基地側が適切な措置を取らず、長期にわたり精神的苦痛を受けたとしている。

 女性の父親(48)は提訴後、札幌市内で記者会見し、「私は加害者や上司を許すことができません。被害者が泣き寝入りする現状があってはならず、現職のまま闘います」と女性のコメントを代読。さらに父親は、女性から話を打ち明けられた時の心境を「本当につらかった。言葉には尽くせない」と語った。

 同席した代理人の佐藤博文弁護士も「自衛隊には、世間では理解し難いようなハラスメント(嫌がらせ)がある。今回の訴訟は、氷山の一角にすぎない」と強調した。

 これに対し、女性が勤務する基地は、警務隊が今年二月から強制わいせつの疑いで捜査していることを認めたが、退職の強要については「あったかどうかも含め、部内で調査中」と説明。訴状については「正式に受け取っていないので、コメントできない」としている。


http://www.hokkaido-np.co.jp/news/society/24732.html

(2)訴訟代理人弁護士の訴え
2-1
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
転送して結構です。ぜひ多くの人に知っていただき、考えていただきたいです。本人の
意向でもあります。
 ところで、昨日は提訴のために有給をとっていた彼女ですが、今朝出勤したときに、
勤務場所を現在の本部の庶務から、庁舎内で「奥」とか「倉庫」といわれている6畳ほど
の何もない部屋に行けと命令されたと、今朝8時頃、泣きながら電話が入りました。しか
も、その理由が「お前は部隊の業務を滞らせているから」と言われたとのこと。彼女は、
それまできちんと仕事をしていて文句一つ言われたことはないし、昨日は年休を取り、
外出許可をもらって出ているのだから、「業務ができていない」と言うのは濡れ衣と怒り
心頭。
 なぜ配置換えか上司に理由を問い質し記録すること、弁護団も対応するから落ち着い
て行動すること、提訴のコメントで「現職で裁判を行なうことがどれだけ難しく、また、どれ
だけ大変かは理解しているつもりです」と啖呵を切ったのだから頑張れ、とアドバイスし
たところです。
 彼女に対する全国的な激励と支援の方法について、皆さんのアドバイスをいただけれ
ばと思います。

※原告への激励などは佐藤弁護士に届けて下さい。

2-2◎女性自衛官人権訴訟を提起しました
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 札幌の佐藤博文です。

 本日、北海道内にある航空自衛隊通信基地の女性自衛官(21歳)が、上司に強姦
まがいの行為をされ、しかも被害者である彼女にいじめ、退職強要等のパワハラを
半年以上にわたって行なったという問題で、札幌地裁に慰謝料1000万円と、退職前
提の年休消化として意思に反して取らせた年休の賃金相当額について、国家賠償請求
訴訟を提起しました。

 お父さん(東京在住)が、彼女に北海道・札幌の弁護士を紹介しようと、東京の法律
事務所に相談し、その事務所がイラク訴訟・自衛隊110番をやっている私の事務所を
知っていたので紹介し、私に繋がったという経緯です。その意味では、全国弁連の
「自衛官・家族110番」活動の成果ということができる事件です。

 本訴訟は、驚くべき自衛隊の職場実態、女性自衛官への人権侵害、自衛隊幹部の
反人権思想を告発する裁判となります。
 何といっても、いったんは退職を決意するも、思い止まり、現職のまま裁判を闘うこと
を決意した彼女に、私自身励まされる思いです。彼女の勇気に敬意を表しつつ、彼女
を励まし支えることが重要だと考えます。
 全国の原告団や弁護団の皆さん、あるいは人権団体、平和団体などの方々に、応援
や支援をお願いすることになるかと思いますので、宜しくお願いします。

 すでにテレビで報道されており、あすの各紙朝刊に出ると思います。防衛省昇格、
イラク特措法延長法案など、海外で戦争をすることになりつつある中、軍隊は本質的
にこういう問題を孕んでいるんだ、こういう軍隊を外国に出して殺戮行為に従事させる
のか、という問題提起にもなっていると思います。彼女自身、今のような自衛隊を海外
に出したら大変なことになります、と言っています。

 訴状は、固有名詞が分からないように、ABC・・・と表示し、あるいはマスキングして
あります。本人のコメント(提訴後の記者会見でお父さんが代読した)と合せて、お送り
致します。
 
********************************
    弁護士 佐 藤 博 文
Tel 011-231-1888 Fax 011-281-4569
E-mail hirohumi@hg-law.jp
********************************

(3)訴訟当事者(女性自衛官)の記者会見声明

本日、私は、自衛隊を相手とする国家賠償請求訴訟を起こしました。

最初に申し上げたいのですが、加害者には家族があります。今回の事件で、ご家族
には何も非はありません。マスコミ関係者の皆様にお願いしたいのは、加害者の
家族に迷惑をかけるような報道やインタビューは決して行なわないでほしいということ
です。私には、加害者のお子さんと同じ年の弟がおります。私はご家族のことを大変
心配しております。ですから、ご家族に対する報道は控えるよう重ねてお願い申し
上げます。

私の事件は、民主主義の国において、決して許されないことです。加害者、そして
部隊の上司が私に行なった数々の行為は、私の人権や女性としての尊厳を著しく
踏みにじるものでした。

私は、現在21歳です。現職のまま裁判でたたかうことを決意しました。現職で裁判
を行なうことがどれだけ難しく、又、どれだけ大変かは理解しているつもりです。私は
加害者や上司を許すことができませんでした。被害者に対する陰湿な嫌がらせや、
退職に追い込み、被害者が泣き寝入りする現状があってはなりません。
私は現職のままたたかい、そして勝ちたいと思います。裁判所には、公平な裁判を
お願いします。自衛隊には、事実を確認して、一刻も早く私の働く環境を整備すること
を強く要望します。

今回、国家賠償請求という裁判を起こすまで大変な苦労をしました。父や北海道
合同法律事務所の佐藤弁護士のサポートがあり、裁判を起こすことができました。
大変感謝しております。

私は、通信制大学に通っています。事件後約8ヶ月の間、上司に陰湿な嫌がらせを
受け、通信制大学に通わせないと脅されたり、一人孤立させられたりしましたが、
つらくなったりした時には勉学に励みました。
「働きながら学ぶという尊さ 働きながら通教生としての奮闘 働きながら大学生として
の勉学 これほど美しく これほどすばらしき人生はない」
これは、大学の月刊誌の表紙に書いてあった言葉ですが、この言葉に励まされました。

私は、私の人権と女性としての尊厳を取り戻すため、国とたたかいたいと思います。
3年前、自衛隊に入隊したころ、私は自衛隊に対する大きな期待と夢を持っていました。
今でも私は自衛隊に期待をしております。それは、今後自衛隊が社会常識が通用する
普通の組織となり、女性が安心して働ける職場になれるかどうかにかかっていると思い
ます。
最後に、私が立ち上がることで、同じ体験をされた方に勇気と希望を与えることができ
ればと思います。
本日は、お忙しい中お集まりいただき、誠にありがとうございました。

2007年5月8日

原 告

(4)訴状(女性自衛官人権裁判)
省略。
--------------------------------

人権訴訟を提起した北海道女性自衛官に励ましのメールを

8日の提訴・記者会見のあと、佐藤弁護士から

「原告が今朝9日出勤したときに、勤務場所を現在の本部の庶務から、庁舎内で「奥」とか「倉庫」といわれている6畳ほどの何もない部屋に行けと命令された」と連絡がありました。


このような嫌がらせをやめさせるためにも、原告を大きく励ます必要があります。

弁護団・全国の弁護士としても支援の方策を検討中ですが、毅然と立ち上がった21才の女性自衛官を励ますため、

励ましのメールを、私毛利宛に下さい(北海道の弁護団は、各方面の対応で多忙のようですので、私が順次まとめて佐藤弁護士に送ります)。

==================================================
  毛利正道   mouri-m@joy.ocn.ne.jp
http://www1.ocn.ne.jp~mourima/   携帯090-4096-7065
〒394-0028岡谷市本町2-6-47 信州しらかば法律事務所
   Tel0266-23-2270 Fax0266-23-6642
==================================================

本日早朝の彼女からの電話で、庶務の仕事から外されて倉庫のよ
うな部屋に行けと言われたという「さっそくの嫌がらせ」の情報をお伝
えしましたが、先ほどの彼女からの電話で、彼女が猛烈に抗議して
頑張ったところ「棚上げ」になり、今のところ実行されていないとのこと
です。
また、急きょ明朝5時に、部隊(全員か?)が集合をかけられており
、彼女の提起した訴訟のことについて、話がなされそうだということで
す。
彼女は、今日のことについて「想定内のこと」と言って、元気でした。
よかったです。

********************************
    弁護士 佐 藤 博 文
Tel 011-231-1888 Fax 011-281-4569
E-mail hirohumi@hg-law.jp
********************************

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(2)訴状(女性自衛官人権裁判)
http://jp.msnusers.com/t2njairnfibqihprmr3ajfme96/%E3%83%89%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88/%E5%A5%B3%E6%80%A7%E8%87%AA%E8%A1%9B%E5%AE%98%E4%BA%BA%E6%A8%A9%E8%A3%81%E5%88%A4%E8%A8%B4%E7%8A%B6%E3%83%BB%E8%BB%A2%E9%80%81%E5%8F%AF%E8%83%BD%E3%80%80070509.pdf

(3)訴訟当事者(女性自衛官)の記者会見声明
http://jp.msnusers.com/t2njairnfibqihprmr3ajfme96/%E3%83%89%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88/07.5.8%E3%80%80%E8%A8%98%E8%80%85%E4%BC%9A%E8%A6%8B%E3%83%BB%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E3%82%B3%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88.pdf

(4)訴訟代理人弁護士の訴え
http://jp.msnusers.com/t2njairnfibqihprmr3ajfme96/%E3%83%89%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88/%E5%A5%B3%E6%80%A7%E8%87%AA%E8%A1%9B%E5%AE%98%E4%BA%BA%E6%A8%A9%E8%A8%B4%E8%A8%9F%E3%82%92%E6%8F%90%E8%B5%B7%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F.doc
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